昔、頭痛の治療で来院した患者さんが久々にまた来院しました。
60歳、女性の方です。
今回の主訴は右側大腿前面付け根あたりの痛み、階段を上る時、姿勢をまっすぐに伸ばそうとする時、特に痛みが感じるそうです。
病院のX線検査では、股関節は問題がないようで、薬の治療を受けても全く改善しませんでした。
大腿前面付け根あたりは鼠径部も含まれているが、鼠径部の痛みは少し原因が複雑ですが、今回の痛みの場所は明らかに鼠径部の痛みではありません。
こちらとして、まず考えるのは大体四頭筋のコリでした。しかし、治療しても改善はありませんでした。
次に考えられるのは腸腰筋でした。残念ながら、まったく変化ありませんでした。
仰向きで股関節と膝を90度を曲げさせ、股関節各方向の動きをチェックしたところ、内転(左側に倒す)動作がしづらいと分かり、右大殿筋を中心にアプローチしたら、見る見るうちに良くなりました。まったく予想もできないところが痛みの原因が潜んでいました。
一般的な考えでは通用しない症例としてブロックに書いております。