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DAZN観戦 2024年J2リーグ第14節 レノファ山口FCvsモンテディオ山形

2024-05-07 16:32:28 | サッカー視聴記(J2)

※前回の山口の記事はこちら(6節・愛媛戦、1-1)
※前回の山形の記事はこちら(10節・仙台戦、0-2)

<山口スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(仙台戦、0-2)退場となった前が出場停止。
  • 水口がJFL・アトレチコ鈴鹿クラブ(旧・鈴鹿ポイントゲッターズ)へ育成型レンタル移籍となる。これを見る限りではまだ登録抹消はされていない模様。
  • 高橋秀典の負傷が発表され、ルヴァン杯1回戦(松本戦、3-3・PK3-4)で発生して手術実施、そこから全治約6か月との事。
  • 峰田(大阪体育大)の来季加入が内定し、同時に特別指定選手となり12節(鹿児島戦、1-0)から登録される。

<山形スタメン>

  • 相馬がスタメンに抜擢され、リーグ戦ではプロ初出場。
  • 菊地が清水から育成型レンタル移籍で加入し、12節(徳島戦、1-2)から登録されて前節(岡山戦、2-2)スタメン出場。
  • 吉田がプロA契約を締結。

ゴールデンウィーク中に、無理矢理気味にねじ込まれる格好となったような14節。
中2日の開催となり、選手起用で何処も頭を悩ませる試合と化したでしょうか。

山口のホーム(維新みらいふスタジアム)で行われたこの試合、もう一つ選手たちを悩ませ、かつウェイトの大きい要素となったものがあり。
それは悪天候で、画面からもハッキリと判る程に水分たっぷりのピッチコンディションでの開催を強いられました。
思えば、山口は6節のホームでもこうした状況での試合であり。
山口サイドがそうした命運を抱えているのか、自分が観る試合で悉く当たる運命なのかは不明ですが、かくして始まった「田んぼサッカー」。

山口は6人、山形は7人入れ替えと、疲労度を考慮して選考されたスタメン。
このコンディションからしても、実績よりもなるべくフレッシュな選手を使い、文字通り「汚れ役」を務めさせるといった所でしょうか。

ボールが落ち着かず、とにかく裏に蹴り込まれるボールに走り込む相手選手に対し、蓋をしたディフェンスも安全第一にタッチラインに出すのが主となった試合絵図。
そしてそれが、相田のロングスローという武器を持つ山口が本領発揮となる展開に。

スローインのみならず、コーナーキックでも一工夫見せる山口。
前半6分の最初の左CKから、キッカー野寄はニアサイド・エリアから手前という位置にクロスを上げ、これを新保が胸で落とし。
それを田邉がダイレクトで再度クロスという、中々見ないセットプレーを披露。
キックオフでも山口は、いきなり田邉が浮かせる蹴り出しで始めるという変化を付けるなど、この悪天候を味方に付けるような立ち回りを演じていたでしょうか。
それでも7分若月のボール奪取でショートカウンターになりかけるも、その若月がスリップで転倒して実らず。(こぼれ球を相田がラフにスルーパスも繋がらず)
9分にも裏へのミドルパスを受けた若月が転倒して収められずと、平等に敵として襲い掛かる水分という要素。

10分を過ぎると、後手に回っていた山形も何とかピッチに馴染んだか、押し込んでCKを量産する流れに。
するとこのCKでは、山形も常に杉山・後藤優の2人がキッカーの位置に立つという工夫を見せ。
そしてこちらも、右スローインからは川井がロングスローを放り込むなど、原始的な攻防への応戦姿勢を取ります。

綺麗な攻撃が作れない中で、山口は野寄が奮起を見せ。
17分に若月のボールキープによるこぼれ球を拾って中央突破を仕掛ける野寄、これが西村の反則を呼び込んで直接フリーキックに。
キッカーも自ら務めた野寄、直接狙いゴール左を襲うシュートを放つも、コースは甘くGK後藤雅の正面でのセーブで防がれます。
24分にはロングボールの跳ね返りを繋ぎ、末永が左からカットインでポケットを取る好機。
そしてクロスがファーに上がると、野寄が跳んで合わせにいきましたが、勢い余って振り上げられた右腕に当たる格好となってハンドで終了となり。
しかも腕を振り上げたという事で故意ととられ、警告を受けるおまけが付いてしまいました。

時間が進み、やはり過去(6節)に経験している分だけ慣れを示した山口が優勢に立ち。
ロングパスを巧く繋いでアタッキングサードに進入、という好機を繰り返して押し込みます。
矢印を反転させたい山形も、ロングパス→有田フリックというパターンで脱出を図りますが、単純化された影響であっさり切られてはまた山口の攻撃という流れに。

そして31分、中盤でのFKから、セットプレー攻勢に入る山口。
相田の放り込みを左ポケットで収めた山本がシュートし、相馬がブロックするも左奥からのスローインで継続。
ここはロングスローを使わずの攻防に入り、2本続いたスローインを経て左CKとなり、二次攻撃で野寄が右からカットインシュート(ブロック)と押し込み続け。
そして今度は右スローインから、満を持して相田がロングスローを投げ込むと、新保が合わせにいってこぼれたボールをキムボムヨンがポストプレイで浮かせ。
これを収めた新保、ワントラップからのボレーシュートで綺麗にゴール左を打ち抜きます。
フィニッシュだけならば、全く泥臭さを感じさせないスーパーゴールとなり、先制点に辿り着いた山口。

この流れを覆せない山形は、直後もキックオフからの攻撃が途切れると、山口のラフな裏へのボールをセーフティにクリア。
その結果山口のセットプレー攻勢は何ら変わらず続く事となり、このスローインから空中戦が発生すると、確保した山口が新保の切り込みで左サイド奥を突き。
そして溜めたのちポケットへのスルーパスが送られると、走り込んだ若月が川井に倒された事で笛が鳴り響き反則。
当然PKとなり、川井が腕で倒してしまった以上言い訳の効かない絵図で、追加点の好機を得た山口。
このキッカーはゲットした若月が務め、今季初となった山口のPKをモノにするべく大事にゴール左へとシュート。
しかし場慣れしていない所為かコースが甘くなってしまい、GK後藤雅が読みきってセーブ、跳ね返りをゴールライン外へクリアし難を逃れました。

危機を防いだはずの山形、しかしホッとするには早かった。
尚も右CKと好機が続いた結果、キッカー新保のクロスがニアサイドでこぼれた所を、混戦のなか若月が押し込んでシュート。
末永がこぼれ球を確保してクリアさせない動きも実り、高江のブロックも及ばずゴールネットを揺らします。
PK失敗をすかさず取り返した若月により、2点差とした山口。

何とか気を取り直した山形、その後は10分台のようなCK攻勢に持ち込んだ(41分からの4分間で4本)ものの、クリアボールから放たれたミドルシュートが悉く防がれてモノに出来ず。
逆に4本目から山口がカウンターに持ち込みましたが、ここも末永が持ち運ばんとしたものの水たまりが邪魔をし、ボールを脚につけられずに終わります。

しかし結局山口は大過無く、前半を2点リードで終わらせ。
ハーフタイムで交代を敢行し、温存していた梅木を投入します。(山本と交代)
一方巻き返したい山形は、カンフル剤とすべく3枚替え。
川井・杉山・氣田→山田・イサカ・坂本亘へと交代します。(いずれも同ポジション)

両翼を入れ替えた山形ですが、雨が上がったとはいえ依然として水分の多いピッチ上。
それを活かせる環境に無く、ペースを掴めない入りを強いられます。
無理に押し込まんとした結果反則も量産してしまうと、自陣からのFKでも放り込みを選択する山口サイドにより、攻撃機会はさらに減る事となり。

3分の自陣でのFKから、ロングスロー→左CKと再びセットプレー攻勢を続ける山口。
そしてCKから、GK後藤雅がパンチングで跳ね返した所を田邉がシュート(枠外)と、しっかりフィニッシュで終わらせ。

その後も自陣からFKで放り込みを続ける(11分までに計4本)事でペースを掴み。
空中戦に無類の強さを誇る梅木のターゲットとしての働きもあり、山形にマイボールにさせず攻撃機会を重ね続けます。
後半の放送内で、両チームのアクチュアリープレイングタイムが紹介されていた(山形は上位・山口は下位)一幕がありましたが、まさにその通りの展開となり。
つまりは山口がセットプレーを続け、途切れ途切れのプレーの中ゴールを狙い続ける事でプレッシャーを与えるという流れ。
そして主体的な攻勢の流れを作りたい山形は、悪条件も響き果たせずに時間を費やす羽目に。

それでも14分、クリアボールを後藤優が拾い、前進する所をこぼされるもイサカがダイレクトに左へスルーパスと強引な運びから好機が訪れ。
そして受けた有田が左ポケットへ切り込んで、奥から低く速いクロスを送り、走り込むイサカの手前でGK関がセーブした跳ね返りを後藤優がシュート。
流れるように持ち込んだこのフィニッシュも、ゴール前でキムボムヨンのブロックに阻まれてしまいます。
どうしても好機が散発的となる以上、これで決めなければ……という場面で決められないのは普段以上に大きく響く事に。

こうした逸機もあり焦りを増幅させてしまう山形。18分には山口のラフに蹴り込んだボールをトラップした野寄に対し、蓋をする相馬が対処をミスし、抜け出した状態を招く事態に。
ここからスイッチ気味に受けた若月が右ポケットからクロス、ファーに末永がフリーで……という場面となりますが、その側で野寄が山田を倒してしまった事で反則で途切れ何とか命拾いします。
この直後に山口ベンチが動き、野寄・若月→吉岡・河野へと2枚替え。(末永がFWに回り、左サイドハーフには河野)

その後もペースを保つ山口。
24分にはまたも遠目からのFKでの放り込み、梅木が合わせたボールに末永が落下点に入るも、そのままバウンドして弾んだ所さらにヘナンが落下点に。
何とか掻き出してフィニッシュは防いだ山形ですが、クリアも覚束ないという絵図に集中力も空に近い状態になってきた感があり。

27分に動く渡邉晋監督、高江→國分へと交代。
そのまま國分がボランチを務めるという、飽和状態な前線に賭ける体制に。
(同時に山口も末永→加藤潤に交代)
そして32分には吉田→高橋に交代。
これで3バック(右から山田・相馬・西村)となり、ウイングバック(右=イサカ・左=坂本亘)が降りないという超攻撃的な布陣を敷きます。

その後も続く山口のロングボール攻勢を凌ぎ、時間は35分が経過。
ようやく山形に流れが巡ってきて、スローインからの繋ぎが流れた所を西村が左へラフにスルーパス、走り込んだ坂本亘がカットインの体勢に。
左ハーフレーンからミドルシュート、と見せかけてエリア内へ縦パスを打ち込み、中央で受けたイサカが反転しながらシュート。
しかしヘナンがブロックと、山口の最終ラインを崩せません。
最悪なピッチコンディションの中でも、秩序立った純正4-4-2での守備力は健在な山口。

この後ATまでにCKを5本獲得と、遅まきながらゴールへと近付く山形。(キッカーは國分で固定)
その間に、イサカのループヘッドがゴール上を襲う(GK関がCKに逃れるセーブ)という惜しいシーンもあれど、得点するには残された力も運も足りないという状況。
(山口は43分に田邉→池上へと交代)

AT突入後も、ひたすらロングボールを前線に放り込むなど、悪条件の下で可能性の高い方法を続けたものの実る事は無く。
終盤には坂本亘に対しスライディングで倒してしまった板倉が反則・警告というミソが付いたものの、無事に時間を使っていく山口。

そして試合終了の時を迎え、2-0で勝利に辿り着き。
ターンオーバーでこの消耗戦を制した事が、今後の原動力となるでしょうか。

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