花は咲けども
春をよろこぶ ひとはなし
毒を吐き出す 土の上
うらめし くやしと 花は散る
この「花は咲けども」は、復興支援ソングとして定着している
「花は咲く」のアンチテーゼ曲。原発事故で故郷を追われた被災者の
怒りや嘆きを表そうという山形のフォークグループ「影法師」の歌。
その「影法師」が呼ばれて歌う場所は川越市の自動車板金工場跡の
「JUNホール」。オーナーは小林順吉さん(77)。JUNは順吉の順。
10年前、「みんなに利用してもらおう」と義兄の工場を改装。
その「みんな」の中に福島から自主避難して来た人々もいた。
順吉さんは避難者同士の交流会を開く場所がないと聞き、自由に
使ってもらうことにした。避難者向けの冊子を編集する部屋もある。
順吉さんの妻、ますみさんが事務局を務めるNPO「PEACEやまぶき」
は「一年に一度だけでも福島のことを思い出してほしい」と明後日に
川越市内のホールで「福島復興まつり」を開く。
週末からは気温が上がって桜の開花が近づく