前回お伝えしましたように、
我が庭の
「山菜ガーデン計画」
日々着々と進行しているのが現在の状況です。
※参考:『盗難被害からの再起を図れ・人間万事塞翁が馬の七転び八起き考!』
夜勤明け、そして休日には欠かさず山に赴いて、タラの木を掘り引っこ抜いてくる。
来年の春まで時間は充分にあるので、1日に3~5本を抜いてきては庭に移植する。
そんな感じで定植作業は現在、20本を超えたくらい。コツコツ重視で行っているというわけです。
今日は新たにコゴミと行者ニンニクを植えてみたのですが、でもそれはあくまで少量に過ぎません。
実験的にやってみて上手くいったら、株を増やす作業に取り掛かる。
上手くいくかどうか、分からない状態でたくさん植えちゃうようなマネは慎まなくてはなりません。
テストにテストを繰り返して、大丈夫!だと思ったら、全面展開に向けての舵を切る。
慎重を旨としながら日々、着実に山菜ガーデン計画を進めているのが現在の状況です。
ただ、いまだ迷いに迷っているのが、山菜の女王といわれる「コシアブラの苗木」です。
コゴミや行者ニンニクのように背丈の低い野菜のような山菜。これらを植えることには全く抵抗はないのですが、コシアブラのような樹木となると
"やっぱり心配・・・"
樹木は私が死んだ後にも残るものだし、とりわけコシアブラは生育旺盛で高さは20メートルくらいにまで達することがいわれています。
死後に、近隣の方々の迷惑にならないか?存命中もきちんと管理を続けていくことが本当に可能だろうか?
もし病に伏すような場面に見舞われた場合はどうするか?
色々考えると、ついつい二の足を踏んでしまう。なかなか決断できないままでいるのです。
まあ、いろいろ考え過ぎてしまうのは良くないことなのでしょうが、かといって思いつきで安易に植えてしまうのはいかがなものか?
どこかで決断しなくてはならないのでしょうが、いまだ踏ん切りがつきにくい。
国や東電のように、安全!安全!とウソ八百を垂れ流し、事故と隠ぺいと不祥事とをひたすら繰り返す。
そんなノー天気かつお気楽、ただただ無責任にやってしまえば気分もいささかラクなのでしょうが、そうはいかない。
樹木を植える際は、とにかく
「慎重に!」
これが基本ではないかと思っているのです。
※今日移植したタラの木。この近くに行者ニンニクとコゴミを植えました。
■原則に忠実に!
山菜ガーデン計画と並行して、今年の農作業も開始となりました。
昨年までは多品種・多品目に傾くばかり、色々な野菜のお世話がままならなくなってしまいました。
ただでさえ、夜勤と介護で結構な時間を奪われてしまうので、今年からは栽培品目を絞り込む。
いま現在の土の状態にとってムリのない、そんな自家採種の野菜だけに絞ってそれらを着実に成功させていく。
新たな野菜には手を出さない!
そう強く心に命じて、2024年の農作業をスタートさせた次第です。
青空と春のそよ風の下で、土に鍬を入れていく。サクッといった何とも言えない土の感覚が鍬を通して両手に伝わってくる。
"あ~幸せだな♪"
何だか一秒ごとの時間までもが愛おしく思えてくる。生きていてよかった!
そんなことを感じられる瞬間でもあるのです。
昨年に比べて、土の状態がすこぶる良いことが土を触り、ほぐしていく過程でリアルに感じます。
小まめにお世話をしていけば、今年の作物はかなり良いかもしれないな。そんなことを思って、
レタス類とカブ、ルッコラの種まき作業を終えました。
出来上がった畝なのですが、上に乗っているのは枯れた茅のワラ。風がヒュッと吹いて、飛んでしまっている様子になります。
畝の上に草をかけたり、ワラをかけたりするのですが、これは土の保湿や保温を行うためのもの。
「温かくて柔らかくて、水持ちが良く水はけが良い」
そんな無肥料無農薬、自然栽培にとっての理想の土の状態を実現できたのなら、草マルチなどは不要になるのかもしれません。
でもウチの畑の土は粘土質。水分が多く、重たい土質の土なので家を建てる際の土壁には最適の土といえるのでしょう。
またココは米どころ新潟なので、稲の栽培にも当然適した土質といえます。
でも野菜を育てるとなるとなかなか難しい。どうしても水はけが悪いので、作物が育ちにくい。
このことを理解した上で、理想の状態を目指して土を進化させていく。
2014年からこの畑で栽培を開始して今年で10年。10年かけて、水はけが随分と改善し、土の状態も以前よりも格段に進化してきた。
まだまだ土の玉ができやすいので、ほぐしてあげる必要はあるのですが、一定の手ごたえ。
そんなものを感じていた次第です。
よく草マルチに稲わらを使ったり、稲のもみ殻を撒いたりするケースもあるのですが、稲は水辺に生きる作物。
「水辺のものは水辺に還す。陸地のものは陸地に還す」
これは無肥料・無農薬の自然栽培における大切な原則であろうと思っているのです。
水辺の生き物である稲わらを粘土質の土使ってしまえば、水はけが悪くなり、土はベチャベチャしてしまう。
そこで畑の隅に生えている茅のワラを土にかけているというわけです。
■手作業で!
また私が耕運機や畝立て機などを一切使わず、手作業にこだわっている理由は、おそらく7年くらい前。
畑に重たい重機類を入れたところ、樹齢百年を超えるアンズの木。そして大好きなグミの木。
この2つの木が瞬く間に枯れてしまったことを目にしたことが理由です。
毎年、食べきれないほどの実をたわわに生らせていたのですが、両方の木とも見る見るうちに葉を落とし始め、完全に枯れてしまったのが経緯です。
それから数年間、実をつけることがなかったのですが、一昨年にようやくヒコバエが木の根元から生え始め、昨年は数十個の実を収穫できるまで回復するに至りました。
※ヒコバエに実をつけたアンズの様子
重機類が畑に与えるダメージは計り知れない・・・。
この時の経験を教訓として、除草を除いて後は全て手作業。鍬と鎌とを振るって農作業を続けているのです。
夜勤明けの日、そして本日と2日間、久しぶりに土との時間を楽しんだのですが、今年の農作業に希望と期待、そして手ごたえを感じることができました。
明日は昼夜勤、またご報告させて頂きます。