【ワーホリ/カナダ】態度豹変?!お客さんにキレられた話【CA030】
こんにちは。お越しいただきありがとうございます。
冬ですね。筆者はお昼頃になっても池が凍っている地方で湯たんぽを抱えて寒さを凌いでおります。あったかくして寒さを乗り来ましょうね。
さて今回のお話はカナダのバンクーバーのとあるカフェで働いていたときに起きた【お客さんにブチギレられた】お話です。人生山あり谷ありです。
▼それはある日の閉店間際
まず前情報として、そのカフェではミディアムローストとダークローストの2種類のドリップコーヒーを提供していました。ミディアムとダークの何が違うかって、コーヒー豆は焙煎時間が長いほど酸味がなくなっていき、一方で苦味やコクが強くなっていく・・・だとか。とにかく2種類のドリップコーヒーがあるんです。そしてそれらはオーダー毎に淹れるのではなく、2〜3Lの大容量を一気に用意して待機させます。日中は無くなってきたら新たに淹れ直しますが、閉店間際はそんなことはしません。片方が無くなってしまってももう片方がまだ残っているのなら、その無くなった方の容器はそのまま洗浄してしまいます。閉店間際は忙しくなるなんてことはほとんどなく、新たに淹れ直したら大量のコーヒーが廃棄行きになってしまいますからね。あと抽出時間も20分とかそれくらい掛かってしまうので。
そして筆者がクローズシフトで1人で働いていたある日、閉店15分前くらいでしょうか、ミディアムローストのストックが無くなったため例によって容器を洗浄に掛けました。そして閉店5分前になったくらいの頃、問題のお客さんが来店してきます。。。
▼普段は笑顔のジェントルマン(風)
そのお客さんは常連さんで、人覚えの悪い筆者ですらその顔と”いつものオーダー”を覚えてしまうくらいです。なんせとても特徴付けやすい方で、、、その、、、頭に帽子ではない見るからに人工的と丸わかりな被り物をされている方でしてね。。。見た目はさておいて、問題なのは彼の”いつものオーダー”です。そう、彼の”いつもの”はあろうことか先程片付けてしまったミディアムローストのドリップコーヒーだったのです。
その常連さんが来店した瞬間は「(あちゃー)」と思いつつも、そこまで深刻に考えていませんでした。ミディアムローストはなくともダークローストのストックはあるし、これまでの接客を通して得た彼への印象は『いつも笑顔で穏やかな人』だったのでダークローストの代替案で納得してくれるだろうと鷹を括っていたのです。
それが大間違いだとは思いもせずに。。。
▼そして噴火
常連さんはいつもの笑顔を携えカウンター前にやってきます。そして案の定、”ミディアムロースト”のドリップコーヒーを注文して来ました。前述した通り提供したくともできないため、『ミディアムローストはもうないけど、ダークローストはまだあるのでそちらはいかがかでしょうか?』と申し訳ない気持ちを全面に尋ねます。
すると常連さんの態度が一変、笑顔から憤りを持った顔になり、マシンガンの如く文句を飛ばしてきます;
「どうしてないんだ?!」「どうして片付けた!!誰の指示だ?!」「誰がそういう風に決めた?!」「お前らはお客様の言うことは聞くべきだろう!」「マネージャーの連絡先を寄越せ!」「FXXX U!!?!??」, etc.
普段の彼の様子からは想像できない豹変した姿に呆気に取られます。まさかここまでミディアムローストコーヒーに思い入れがあるとは。。。とはいっても「では今から作りますので少々お待ちいただけますでしょうか」なんてお客様主義の行動は取らず(今から作って提供して洗浄し直してなんてしてたら30分以上の残業確定ですからね)、とにかく平謝りしまくりです。
ある程度の弾を打ち出したら少しは気持ちが収まったのか、不機嫌な表情はそのまま常連さんは去っていきました。コーヒーは買わず、しかしマネージャーの連絡先(お店の番号)はしっかりと持って。
こちらももやもやした気持ちを抱えながらも閉店作業を済ませ帰路に着きます。帰りの電車の中、マネージャーには事の顛末と「なのでクレームが来るかもごめんね」と連絡を入れました。
▼それから
特にその常連さんからクレームがあったという連絡もないまま時が経ちます。そしてとうとう再会の日がやってまいりました。
それは昼間のシフトで他のスタッフもいる時でした。あのヅ○、、、ではなくて例の常連さんが来店してきました。彼の姿を確認した瞬間に拒絶反応を示し、同僚に彼への接客を押し付け物陰に隠れます。こちらに気づいたのか気づいてないのかは判別しかねましたが、彼はいつもの穏やかな笑顔でミディアムローストコーヒーを注文し、同僚とスモールトークを交わしながらそのまま去っていきました。
その後その常連さんへの接客を避けられない場面が何度かありましたが、あのブチギレ事変がなかったかのように、以前と変わらないままジェントルマン風の態度でした。
しかし、あの怒号は忘れられるわけもなく、最後の最後まで彼へ接客する際は心の中はどっくんばっくん状態でした。幸いなことにその後ミディアムローストコーヒーを切らしたタイミングで来ることはありませんでしたけど。。。
(ちなみに筆者がマネージャーから注意を受けることもこの件に関して再発防止策が取られることも最後までありませんでした。)
▼ヒトの心と秋の空
この出来事を同僚に話した際、印象的な言葉が返ってきました。
「その日はその人にとって最悪な1日だったんだろうね。可哀想にと同情しながら中指を心の中で突き立ててやんな」
と。普段は温厚な同僚から思いも寄らないアグレッシブな返答に思わず笑ってしまったと同時に心が少し軽くなりました。反省するのはいいけど、引きずり過ぎるのはよくないなと。さすがに中指を突き立てるなんてことはしませんけど、、、滅多には(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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