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箱形の地平線





検索したわけでもないのに、何故かGoogleニュース欄にハコスカの記事が表示された。昨今はRじゃなくても一千万円を楽に超す車になってしまったようでその高騰ぶりはポルシェ級に異常に思えたりする。日本のオヤジたちはみんなハコスカが好きなのだろう。まるで旧車界の森山大道みたいだなと意味不明な事を思ったりしてみる。そしておじさんたちはハコスカにどんな思い入れがあるのだろうか俄然興味が湧く。かく言うボクは幼少の頃の我が家の車がハコスカだった。親父が兄貴より2年落ちで譲り受けた車で2DHTのGT-Xだった。幼かったボクに強烈な印象を植え付けた車で、ツインキャブの吸気音が怖いくらいに五月蠅く感じたり、心地よいと感じるほど慣れ親しんだデュアルマフラーの音は寝ていてもスカGだと聞き分けられるほどだった。そう、この頃はハコスカなんて言葉は無くて、親父たちはみな「スカG」と呼んでいた。このスカGで色んな所に出掛けた。何度もリアシートで寝たし、車酔いで気持ち悪くなって嘔吐しかけたり、ある時は高熱でうなされるボクを運んでくれたりした。そんな思い出もたくさんの車だけれど、あえて今、もう一度乗りたいとは思わないのは何故だろうか。思い出は思い出のまましまっておくというココロだろうか。
その後我が家のハコスカは売られてしまったが、何年か後に隣町で同じナンバーのままのハコスカを見かけた。シルバーのボディは白に塗り替えられ、リアにはウイングを付けてシャコタン暴走仕様になっていた。あれから40数年、そのハコスカはさすがに残っていないだろうか。もし、もしも、三河55「72-71」のオリジナルナンバーで生き残っていたら、その時は何方かご一報いただければ嬉しい。もう一度会ってみたい。



絶景東京498

 

 

 

いよいよ業務が今年前半戦のヤマ場を迎えた。GW明けまで一気に駆け抜ける、と毎年言っているような。しかし一年が早い。人生が急加速しているようである。

 

 

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