たまおの星便り-星海原の航海日誌。  

日毎夜毎、船橋から房総九十九里へと繰り出し、星空を駆け巡る観測日誌。

・2024/4/10~4/15 黄砂に煙る未明の天の川、ほうき星。

2024-04-26 | たまおの星便り

 予想よりもかなり遅れた桜の満開が過ぎた頃から移動性の高気圧が数日おきに日本を通過し、好天が続くようになった。10、11日と14、15日は気温が10℃前後と連日、春めいた夜だった。その一方で星の輝きは鈍く、頭上から南天に流れ落ちる夏の天の川が淡く霞んで見えていた。高気圧を追うように大陸の黄砂がまたやってきた。
 ここ数カ月追い続けていた62P紫金山第1彗星は未明には西に大きく傾き、すでに小さく暗くなっていた。C/2021S3パンスターズ彗星も天の川の中を移動しながら11等級近くまで光度を落としていた(画像上左)。この秋、大彗星になるかと注目のC/2023A3紫金山-アトラス彗星はまだ暗いながら白く丸いコマからごく短い尾を伸ばしていた(画像上右)。
 これまでキヤノンのデジタル一眼の露出を制御するためにipt(イプト)作成のタイマーリモートコントローラーを長年使い続けてきた。個人の天文アマチュアが星の長時間撮影に特化して作ったもので使い勝手がよかった。だが、基盤についたタクトスイッチが摩耗劣化したのか最近、誤作動が多くなった。代わりに今回からロワジャパン製のEOS6D用リモートコントローラーを使い始めた。あくまで一般撮影の露出制御用だが、工夫すれば星空航海用にも十分使えるとわかった。これからはこのコントローラーを引き金に彗星たちを狙い撃ちすることになるだろう。

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