タンパク質とアミノ酸
こんにちは。うちPです。
毎度のことながら、
お久しぶりです(笑)
今回は、珍しく生物分野の解説になります。
今回解説するトピックは
「タンパク質とアミノ酸」
です。
1. タンパク質って?
タンパク質は、
筋肉はもちろん、爪や髪の毛など、
身体の様々なものを構成しているため、
身体を作る食べ物なんて言われます。
ヒトの身体の約60 %は水、
15~20 %はタンパク質でできています。
タンパク質(protein)は、
アミノ酸がたくさんつながったものです。
アミノ酸は 図1のような、
アミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を持つものです。
タンパク質を構成しているアミノ酸は
この R の部分が20種類あります。
特殊なアミノ酸がいくつかありますが、
ここでは省きます。
すべてα-アミノ酸です。
プロリンは化学的にはイミノ酸に分類されますが、
生物学ではアミノ酸としていることがほとんどです。
-NH2のアミノ基がついている炭素によって
図2のようにα、β、γなど名前がついています。
(図2は、GABAと言われるアミノ酸で、タンパク質はつくっていませんが、
体内では重要なアミノ酸です。)
アミノ酸同士は、アミノ基とカルボキシル基で
図3のようにペプチド結合を形成します。
アミノ酸2つでジペプチド、3つでトリペプチド、
たくさんでポリペプチドです。
タンパク質とポリペプチドに境界は特にないですね。
また、生物が利用しているアミノ酸のほとんどは
L型アミノ酸です。
L型とD型を見分ける方法ですが、
CORNルールというのがあります。
図4の上の様な構造のアミノ酸を
図4の下のように、水素を奥に配置してみてみます。
この時に、-COOH、-R、-NH2が反時計回りならL型、
時計回りならD型です。
D型はほとんど使われていません。
「ほとんど」
哺乳類の脳内でもD-Serが使われていることがあるなど、
ときどきD型アミノ酸を使用している場面があるからです。
タンパク質を食べると、
胃液に含まれるトリプシンによって
アミノ酸に分解されます。
ここで出来たアミノ酸を吸収、
必要なタンパク質に再び合成しなおします。
2. 必須アミノ酸
20種類のうち、ヒトが合成できなかったり、
難しかったりするアミノ酸が9種類あり、
必須アミノ酸と呼ばれています。
食事等で摂らなければいけません。
私は、必須アミノ酸は
「一人とロバ、不明」
で覚えています。
ヒスチジン、トリプトファン、リシン、トレオニン(スレオニン)、
ロイシン、バリン、フェニルアラニン、メチオニン、イソロイシン
の9種です。
「ヒ ト リ ト ロ バ フ メ イ」
ですね。
他にも
「風呂場椅子独り占め」
というゴロもありますね。
また、乳幼児では
必要量を合成できないことから、
アルギニンが加えられています。
昔は、ヒスチジンも幼児のみ必須とされていましたが、
今では成人でも必須になっていますね。
3. 最後に
体内で作られたタンパク質がずっとそのままかというと、
そういうわけではありません。
日々新しく合成されては、古いものが分解される
というのを繰り返しています。
そのため、日々の食事でタンパク質を
摂取することが大切になってきます。
ということで、
今回は「タンパク質とアミノ酸」について
見てみました!