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佐倉武家屋敷で江戸時代にタイムスリップ!武士の暮らしを体感しよう【千葉・佐倉市】

本ページには広告が含まれています

江戸時代の武士たちは、実際どのような暮らしぶりだったんでしょう?
関東に残る武家屋敷群としては最大級である、千葉県の「佐倉武家屋敷」で体感してみませんか?

土塁と生垣が続き、江戸時代の城下町の面影が残る武家屋敷通り。
そこでは佐倉藩士が住んでいた3棟の武家屋敷が公開されており、当時の武士の暮らしぶりを知ることができます。

江戸時代に武士が歩いた美しい竹林の小道「ひよどり坂」や、佐倉藩総鎮守「麻賀多神社」の紹介もあります。

目次

『佐倉武家屋敷通り』 武家屋敷町の雰囲気を残す

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)
鏑木小路は佐倉武家屋敷がある場所(パンフレットより)

佐倉城は徳川家康の命により、江戸近郊の東の地を守る役割として整備された城でした。

慶長15年(1610年)、譜代大名の土井利勝(としかつ)が佐倉に封ぜられます。
そして、土井利勝は戦国時代の城郭を原型として、近世の佐倉城を築城。

そこから佐倉城城下町の歴史が始まりますが、現在でも基本的な町割・道筋は変わらず残っているそうです。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

佐倉武家屋敷がある武家屋敷通りは、「鏑木小路(かぶらきこうじ)」と呼ばれていました。

ここは佐倉城城下の東に位置して、家老をはじめ、佐倉藩藩政をささえた上級・中級武士の屋敷が立ち並んだ武家屋町でした。

屋敷の大半は取り壊されましたが、写真のように土塁や生垣が残り当時の面影を残します。
これなかなか貴重な景観ですよ!

廃藩置県以降の佐倉城跡には、陸軍の兵営が設置されました。
武家屋敷もそのまま軍人屋敷に転用されたので、更地にならずに済んだようですね。

現在この地で公開されている、江戸時代後期の武家屋敷3棟をめぐってゆきます。

「旧河原家住宅」 三百石以上の武士が住んだ大屋敷

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

公開されている武家屋敷が建てられた当時は、財政緊縮のための「天保の御制」が定められていました。
そのなかの「居住の制」にて、身分による屋敷の規模・様式が細かく決められていたんですね。

見学できる3棟は、「旧河原家(きゅう かわらけ)住宅が大屋敷」「旧但馬家(きゅう たじまけ)住宅が中屋敷」「旧武居家(きゅう たけいけ)住宅が小屋敷」に、あたると考えられます。

そえぞれの違いにも注目してみたいところです。

屋敷内の見学は有料です。
旧河原家住宅入口で入場券を購入し、そのまま住宅内の見学をスタート。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

旧河原家住宅は、三百石以上の武士が住んでいた大屋敷
千葉県の有形文化財に指定されています。

大屋敷というと長屋門でもばーんと建ってそうな響きですが。。。質素な感じの入口ですねえ。
腕木門(うでぎもん)と呼ばれる、簡素な造りの門でした。

ちなみに江戸時代の武家屋敷は大半が藩の所有物で、それが藩士に貸し与えられたそう。
藩士の身分の変化や転封などにより、住人が変わる場合も多くあったようだ。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

元々他の場所にあった屋敷ですが、平成になりこちらに移築されました。
その際、客座敷と玄関がなかったので、文献資料をもとに復元されています。

入った正面は「座敷」と呼ばれる客間。
客人を家に招くことは、藩士の大事な仕事の一つだったそう。

「屋敷の格の違いは、外壁の色の違いに注目してみて下さい。」と、受付で頂いたアドバイス。
大屋敷のこちらは、漆喰で仕上げられた白壁でした。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

旧河原家住宅の見学は、通常は外側からのみになります。

畳にヘリが付いているのは、客間仕様。
生活空間では、ヘリのない畳が使用されます。

そんな細かい点も、居住の制の中で定められてたんですよ!

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

当時の姿をとどめる茅葺屋根。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

裏手の土間にある竈(かまど)。
茶の間には、ヘリのない畳が敷かれているのが見えます。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

屋敷の裏手には、菜園などが設けられました。
隣の屋敷との境目には木が植えられ、屋敷背後の斜面は竹林になっています。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

風呂はちょっと狭そうだなあ。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

座敷・次の間・居間が続く、奥行きのある造り。

旧河原家住宅の建築年代は不詳。
建築様式や構造・部材などから、佐倉に残る武家屋敷では最も古いものとされています。

「旧但馬家住宅」 甲冑の展示で雰囲気満点!

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

次の「旧但馬家住宅」は、百石以上の武士が住んだ中屋敷
佐倉市指定有形文化財となっています。

門構えは、旧河原家住宅と同じような感じだ。

屋敷周囲にめぐらされた土塁と生垣により、馬上からでも屋敷内をのぞけぬようになっています。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)


この屋敷は、元々の所在地にて復元されています。
そのため屋敷地の形状や植栽などが、より当時のまま残っている点が見どころ。

旧河原家住宅は直線的な建物でしたが、こちらは庭を囲むような、コの字型の間取りですね。
敷地内では、休憩ができるようになっています。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

こちらでも壁に注目すると、土壁が露出していました。
白壁ではなく、ちょっとグレードが落ちる感じですな。

屋根は茅葺屋根。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

旧但馬家住宅とこの後に見学の旧武居家住宅は、屋敷内に上がっての見学ができます。
写真は客人を迎える「座敷」。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

こちらには甲冑の展示があり、武家屋敷見学の雰囲気を盛り上げてくれます!

佐倉藩士が使用していた、当世具足(とうせいぐそく)と呼ばれる甲冑の復元品です。
武の備えとされましたが、江戸時代に実戦で使われることはほとんどありませんでした。

特別公開と甲冑試着会について
年に数回、下記の特別イベントがおこなわれます。
・通常上がれない、旧河原家住宅の座敷に上がっての見学。
・旧但馬家住宅で、復元した佐倉藩士の甲冑を試着できる。
大・中・小の甲冑があり、親子そろっての体験も!

<<実施予定>>
2月11日(建国記念日)、4月29日(昭和の日)、5月5日(子どもの日)、9月第3月曜日(敬老の日)、11月3日(文化の日)、11月第4土曜日(*甲冑試着の実施は無し)
※日程は変更される可能性あり。佐倉市ホームページ等で確認してからお出かけ下さい。

「旧武居家住宅」 武家屋敷に関する資料展示

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

最後は、百石未満の藩士が住んだ小屋敷「旧武居家住宅」。

門は脇板がなく、より簡素な造りだ。
ちなみにこの門からは入場できず、旧河原家住宅の裏手から入る経路でした。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

旧武居家住居は、江戸末期の小規模な武家屋敷の典型例として貴重。
国登録有形文化財に指定されています

元々の所在地は他所で、こちらに移築・復元されています。
その際、茅葺き屋根を銅板葺きに変更。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

入口には、土壁の構造見本。
建物の壁も、漆喰仕上げのない土壁でした。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

入口には、「天倫の桜」というスマホゲームのキャラクターのボードが。

天倫の桜は佐倉市提供の、サムライRPGゲームなんですって。
佐倉市への関心を高めるために、製作されたのだとか。

へえ~。若者への認知度アップにつながると良いですな。

「佐倉市サムライRPG・天倫の桜」のページ

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

小屋敷はより簡素な造り。

畳のヘリ付は玄関と座敷のみ。
その他はヘリなしと、さらに制限が厳しい。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

旧武居家住宅内の半分は展示室。
佐倉武家屋敷や、その復元に関する資料が展示されています。

復元は可能な限り伝統的な工法をとり、古材も極力再用されたとのこと。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

江戸時代の佐倉城大絵図には、侍屋敷が160数軒描かれています。

中央の下の一帯が現在いる武家屋敷のエリアで、左手下が佐倉城城内。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

移築にともない出土された、陶磁器の展示。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

胞衣埋納容器(えなまいのうようき)。

胞衣は出産後に排出される、胎盤やさい帯(へその緒)のこと。
日本古来より胞衣を大切にする習慣があり、埋納するため容器だったようだ。

佐倉武家屋敷のボランティアガイドについて
・10名以上の団体より受付。原則、見学希望日の10日前までに申請が必要。
・土曜日・日曜日・祝日は、ボランティアガイドが施設に常駐。個人で案内を希望する場合は、入館時に受付で申し出ください。

「侍の杜」 武家屋敷跡の緑地公園

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

3棟の武家屋敷の他に、「侍の杜」という施設がありました。
これは武家屋敷2家分あった敷地を、市民緑地として無料公開しているもの。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

こちらは、使用人や裏庭の畑を耕すための農民が、出入りに使った迂回路の跡。

佐倉武家屋敷(千葉県佐倉市)

敷地には、武家屋敷の植栽景観を再現。
武家屋敷の造りで、明治時代に作られた建物もあります。

「ひよどり坂」 武士が歩いた竹林の小道

武家屋敷通り・ひよどり坂(千葉県佐倉市)

武家屋敷見学のあとに立寄りたいのが、通りの西側外れにある「ひよどり坂」。

武家屋敷通り・ひよどり坂(千葉県佐倉市)

ここは武士たちが佐倉城城内に向かう際、通ったといわれる坂なんですよ!

武家屋敷通り・ひよどり坂(千葉県佐倉市)

竹林に囲まれた小道の景観は、江戸時代とほとんど変わらないという。
独特な光の加減で、フォトジェニックな空間が楽しめます。

武家屋敷通り・ひよどり坂(千葉県佐倉市)

ひよどり坂を下り切ったところ。
左手の道を進むと大手門跡に出て、その先は佐倉城城址公園へと続きます。

江戸時代のお侍の気分になって、ぜひ歩いてみましょう!

明治時代の初めにはまだこれだけ様々な城が残されていたんですね。
貴重な写真の数々に思わず釘付け!

「麻賀多神社」 佐倉藩総鎮守が近隣に鎮座

麻賀多神社(千葉県佐倉市)

こちらは武家屋敷から約500mほどの近隣にある、佐倉藩総鎮守「麻賀多(まかた)神社」です。
平安時代の延喜式内社である、歴史ある神社。

麻賀多神社(千葉県佐倉市)

大手門近くに位置し、歴代の佐倉城城主や家臣より崇敬を受けました。
現在の社殿は、天保14年(1843年)に藩主堀田正睦が再建したもの。

武家屋敷訪問の際は、佐倉城ゆかりの地として立ち寄ってみてください。

麻賀多神社

公式ページ
住所:千葉県佐倉市鏑木町933番地1(GoogleMapで開く

佐倉武家屋敷の詳細情報・アクセス

佐倉武家屋敷

公式ページ
住所:千葉県佐倉市宮小路町57番地(GoogleMapで開く
開館時間:9~17時(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(12月28日~1月4日)
入館料:
佐倉武家屋敷入館料:一般 250円、学生 120円
三館共通入館券:一般 600円、学生 300円
*土曜日・日曜日・祝日は小中学生は無料。
*三館共通入館券は、武家屋敷・旧堀田邸・佐倉順天堂記念館の3館が割安共通券。各館にて販売。
*三館共通入館券は当日限り有効、1人各館1回ずつ入館できます。
アクセス:
電車)
・「JR佐倉駅」下車、徒歩約15分
・「JR佐倉駅」下車、京成佐倉・田町車庫方面行バスにて「宮小路町」下車、徒歩約5分
・「京成佐倉駅」下車、徒歩約20分
・「京成佐倉駅」下車、JR佐倉駅方面行バスにて「宮小路町」下車、徒歩約5分
車)
・駐車場あり(普通車10台)

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佐倉城址公園とともに訪問しよう!

関東に残る最大級の武家屋敷群である、佐倉武家屋敷を紹介しましたがいかがでしたか?
こういう風情が残る場所が関東にもあったのかあ、とちょっと驚きました。

そして、江戸時代末期の武士たちの、結構リアルな生活ぶりに触れることができました。
案外質素な暮らしぶりだったんだなぁ、と。

訪問の際はひよどり坂を抜けて、佐倉城址公園もぜひ見学されてください。
城址公園には巨大な空堀や天守台跡なども残り、見どころが多いですよ!

江戸時代にタイムスリップできる、佐倉武家屋敷に出かけてみませんか?

記事の訪問日:2023/8/11

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