ナローボディのハイエースをいろいろ工夫して、家族4人で車中泊やバンライフを楽しんでいます。
今日は自作ウッドデッキの屋根材の固定方法についてのお話しです。
ビス固定だと屋根が割れてしまう⁈
以前、サンルームをDIYした記事を書いたことがありました。
sleepysheep-zzz.hatenablog.com
この記事が意外に反響があり、中でも屋根材の固定方法について問い合わせをいただくことがありましたので、今日はそのことについて少しお話ししてみたいと思います。
最初にウッドデッキを作ったときの屋根材は、リフォームした古家のカーポートに使われていたアクリル板を捨てずにとっておき、それを流用しました。カーポート自体は解体撤去したのですが、屋根のアクリル板だけ再利用することにしたのです。
その頃は、屋根材の固定方法を全く理解していなくて、単純に桟木の上にアクリル板を乗せて桟木にビスで固定していくやり方をしたために、結果的に冬の寒さでアクリル板が収縮して、ビスの部分から割れてしまってダメでした。
アクリル板が夏と冬で伸縮するということは一応知っていましたから、ビス固定する穴を1.5センチくらいの大きさに下穴をあけて、多少伸縮しても大丈夫なように穴の直径にゆとりを持たせてワッシャーをかませておいたのですが、アクリル板の伸び縮みは想像をはるかに超えて大きく、多少のゆとりくらいではダメだったようです。後から気づいたのですが、伸縮というのは縦横方向だけではなく斜め方向にも伸縮するので、アクリル板1枚につき10数か所ビスどめしているビスの位置が斜め方向に引っ張られてしまい、それはもうひとたまりもなくひび割れしてしまいます。
アクリル板という素材自体も、昔のカーポートにはよく使われていたようですが、経年劣化による変質があることや、衝撃に弱く割と簡単にパキンと割れてしまうので、最近のカーポートではアクリル板はあまり使われず、主流はポリカーボネイト板に変わってきているようです。
ビス留めしない方法を模索する
さて、ウッドテラスの屋根を張り替えるにあたって、その固定方法についてはいろいろ悩みましたが、やはり基本に忠実に、カーポートなどの屋根固定で使われている方法を参考にすることにしました。
言葉で表現するのはなかなか難しいので、断面図を書いてみました。参考にしていただければと思います。
作業の手順を追ってポイントを整理していきましょう。
1.桟木にゴムシートを貼り付ける
まず、土台となる桟木の上にゴムシートを両面テープで貼り付けていきます。ポリカの下側にくるゴムシートは、2列のくぼみがついているレール状のゴムシートをホームセンターにいって探してきました。
こういうタイプのゴムレールを両面テープで桟木の上に貼り付けます。そうすることで、万一ポリカの合わせ目から雨水が侵入しても、雨水はゴムレールの溝を伝って流れていくので室内に雨漏りするのを防ぐことができます。
2.ポリカを乗せる
うちは中空ポリカを使いました。中空ポリカは1枚5000円くらいでしょうか?以前はもう少し安かったですが、物価が上がってちょっと高くなってきましたね。
中空ではないフラットなポリカ板の方が強度もあって更によかったのですが、3×6版(コンパネサイズ)で厚さ5mmだと1枚15000円くらいします。
中空ポリカを使うにあたって、強度的にどうだろうか?という心配がありましたが、DIYしてから7年経過した今も全く問題なく使えていますので、安心して皆さんにもお勧めできます。私たちの住む滋賀の比良山麓は山からの吹きおろしが結構きつく、またこれまでに何度か猛烈な台風に見舞われたりもしましたが、よその家の屋根が吹き飛ぶほどの強風でも中空ポリカの屋根はバタつくこともなく、また、割れたり水漏れしたりすることもありませんでした。
ポリカ板で屋根を張り替えたのは5月で、季節的にはちょうど中間期といいますか、真夏の膨張と真冬の収縮とのちょうど間くらいの気候でしたので、ポリカとポリカの間に5mmほどのすき間を開けてポリカを置いていくことにしました。
3.ゴムシートとアルミバーで押さえ、ビス留めする。
ポリカの上側にくる押さえ用のゴムシートは普通の平ゴムシート(厚み1mmくらい)で十分だと思います。平ゴムの役割は、ポリカをつたった雨水が横から合わせ目に侵入してこないようにするためのシールです。そして、平ゴムの上からアルミのフラットバーで押さえるようにして、何カ所かビスで固定していきます。
このパーツは、もとは引き戸用の脱輪防止のレールで、家のバリアフリー化などに使うフラットなアルミレールです。これもホームセンターでいろいろ探していた時に、ちょうど良さそうだったので使ってみました。
こういったアルミ素材は、いろいろとDIYに活用できるのでおすすめです。
ビスはアルミバーと平ゴムを貫通し、下側のゴムレールも貫通して桟木に固定されますが、ポリカそのものにはビスが貫通せず、ポリカは上下のゴムではさまれるようにして固定されています。夏の膨張と冬の収縮によってポリカは桟木の上で1~2センチ動きますが、上下のゴムと密着したまま横方向にずれるだけなので、ポリカ自体には何も負荷がかからず、ポリカが割れたりすることはありません。
中空ポリカを支える桟木の数は、イメージ図では省きましたが、合わせ目部分の桟木の他に中間にも桟木があり、横方向にも何本か支えが入ります。これらの桟木はポリカとは固定されていなくて、上にポリカが乗っかっているだけの状態です。
さすがにこれだけだと横風でポリカが浮き上がる恐れがありますので、下の図のようにポリカの一番先端、軒先の部分に煽り止めとしてL字のトタンを取り付けて、ポリカが浮き上がらないように押さえています。
今回は、ウッドデッキやテラスの屋根をポリカ板でDIYするための具体的な方法についてご紹介しました。皆さんのDIYのご参考にしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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