腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ペルソナ4 ~ダンシング・オールナイト~

2024年04月14日 23時21分05秒 | PS VITAゲーム感想文
【ハード】PS VITA
【メーカー】アトラス
【発売日】2015年6月25日
【定価】7678円(現物)
【購入価格】1026円(新品)
【プレー時間】18時間



「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」をプレーしたのは、今から4年前。……ってええ!? ムァじで!?!?!? 早すぎんだろ……1行目からしにたい。
はぁ。昔からペルソナシリーズには興味があり、4G(モンハンじゃない)も確保はしていた。けどどうにも腰が重かった。「若者の匂い」が強くて。
なんかゲームがカラフルだし、今風のナウなヤングがイケイケするゲームで、面白さはさておき俺のような人間がやっても空気が合わんのでは?
プレー前はそんな下らないビビリをカマしていたのだが、いざ覚悟を決めて始めてみれば……そんなことは全然ない、気持ちいい若者たちだった。
もちろん輝かしい若さが眩しくもあったが、彼らは皆、悩んでいた。「本当の自分」「目を背けたい醜い心」……そんな、誰でも通る悩みに。
ペルソナの意味は「仮面」だから、こういった有り触れた悩みがテーマになるのは必然。そして誰もが抱く悩み故に、感情移入がしやすい。
またこんなのは若者に限らず、生きてりゃ一生付き纏う悩みだ。もちろん俺も。キラキラな彼らも、実態は俺と同じだった。……それは言い過ぎ。
まぁ要するに、P4のキャラ達は全然「理解不能な若者」ではなく、感情移入可能な魅力的存在だったのだ。俺でも遊べる面白いゲームだったのだ。
更にやることだらけの膨大なボリュームや先の気になるシナリオが俺をゲームに没入させる。ペルソナ4Gは文句なく面白い名作RPGであった。
……まぁ一周が長すぎることやトロコン作業等、不満ももちろんあったけどさ。りせナビ集めとか今も忘れられんよ。悪い意味で。はぁ。

で。P4は世間的にも大好評で、ならばとアトラスは派生作を発売した。格ゲー2本と、今作「ペルソナ4 ~ダンシング・オールナイト~」である。
格ゲー2本は割と早めに登場した。しかしP4本編をやってなかった俺が触れることはなく、ゲーム内容については全然知らない。
実はP4Gプレー後にPS3版を購入はしたのだが、今更感が強く、殆どやってない。一応あるストーリー部分だけでも履修しておきたいとは思ってるが。
そして格ゲーに続いて登場したのが、音ゲーたる今作だ。ちなみに「P3」「P5」も今作に続いて音ゲー化された。そういう一連の企画だったのだろう。
ペルソナシリーズは音楽の評価も高い。俺もP4Gの曲は非常に気に入り、スポッチで聴けると知ってからは不動のお気に入りとして愛聴している。
曲が好きになったなら、それの音ゲーなんてやりたいに決まってる。今作をプレーするのはP4Gクリア時点で確定的に明らかだったと言っていい。
そもそもP4Gプレー前に(安くなってたから)確保してたしな。そんなわけで、いい感じに時間も経ったから、プレーを開始したのであった。
……VITAも、徐々に「終わったハード」になってきてるね。いやなってきてるも何も、実際に終わってるんだが。それが抗いがたい現実。
今作ももしPS4版があれば、俺はそっちを選んだと思う。はぁ。まいいや。P4GもVITAゲームだった。なら今作もVITAそれでいい。それが美しい!!


むぅ。今作は、音ゲーである。だが音ゲーも今は結構色々な種類がある。今作も、独自性というほどではないが、一応他と差別化はしてあった。多分。
まずプレー画面には大きな円があり、その中心から円周に向けて符号が流れてくる。もちろん曲に合わせて。で、円と重なったら、ボタンを押す。
使用ボタンは△◯Xの3つで、□は使わない。円の右側はこの3ボタン、左側は十字キーの上左下が逆の役割を果たす。うん、分かりやすい。
円と符号が丁度重なったタイミングでボタンを押せばパーフェクト、ズレるとグレート、グッド、バッドと評価が落ちる。これもよくあるやつだ。
単独符号だけでなく、左右同時押しや「しばらく押して離す」タイプも登場する。ミクさんやシアトリズムを思い出させる作りである。
これら左右のキー+ボタンだけなら割と簡単なのだが、厄介なのがそれに混ざって流れてくる同心円符号である。中央から、円周に向けて拡大してくる。
これはボタンでなく「スティックを弾く」ことで対応しなきゃならない。プレー中、なんとも絶妙に厄介なノイズとして君臨してくれている。
難度は易普難の3段階、そしてゲームを進めると「オールナイト」という最高難度が出現する。俺はまぁいつも通り普通でやっていた。
……そしたら正直刺激が足りなかったので、途中からハードを中心にした。ハードは、さすがにやり応え十分!! クリア失敗になることも多くなる。
となればテレビゲームの基本に則り、只管同じ曲を練習練習である。練習すれば上手くなる。上手くなればやがてクリア出来る。そしたら俺は嬉しい。

そんなわけで今作は、音ゲーでした。……正直それ以上に表現出来ない。ちゃんと音ゲーだが、しかし今作独自の特徴があるとは思えない。多分。
が! それはシステムの話であって、音ゲーのネタである音楽、BGMについては、非常に大きな特長がある。「ペルソナ4由来の曲ばかり」という!!
……いや当たり前やろ、P4の音ゲーなんやから。うんそうだね。でも当たり前のことではあるが、これが今作の一番大きなセールスポイントだよ。
俺は常々「音ゲーは知ってる曲をやるから楽しい」と言っている。まぁミクさん系のようにやってるうちに好きになる例外もあるが、あくまで例外だ。
自分が知ってる曲、好きな曲で音ゲーをやれば、その面白さは何倍にもなる。俺も過去、例えばシアトリズムシリーズで何度もその経験をした。
そして前述のように、俺はP4の音楽も大変気に入っている。カーソルを合わせれば聞き覚えのあるイントロが流れる。これだよ! 素晴らしい!!
……と、今作は期待に応えてくれたのは事実だ。が、正確には半分だけで、満額回答ではなかった。何故か。「アレンジ曲だったから」である。はぁ。

まぁこれは、仕方ない。オリジナルの曲はゲームBGMで、品質の良し悪しは別としてそのまま音ゲーに使うには見合ってないものも多い。
例えば「ジュネスのテーマ」とか、原曲だけだと短すぎる。ちゃんと音ゲーとして成立させるには、アレンジを加えるしかない。それは理解できる。
また俺のような原曲主義者は多いが、同様にアレンジを好む層も多いのだろう。そうでなきゃこの世にこれほどアレンジ曲が溢れてるわけがない。
今作のやり方が間違いだとは思わない。……だが、申し訳ないが、俺にはどうも「何か違うんだよなぁ」の連続であった。どれも好きな曲なのに。
間違いなくあの曲ではあるのだが、違う。変なラップ違う入ってるし。まぁP4の曲は元々変なラップ入れまくりだからこれは関係ないか。はい。
どの曲もアレンジによって引き伸ばされているので、どうにも間延びしてるように感じてしまう。原曲重視派にとってハッキリ言ってこれはキツい。
またサブタイトルの「ダンシング・オールナイト」が示す通り、曲はどれもダンス調でノリノリだ。となると選曲は当然それに合ったものばかりになる。
それと「〇〇 △△ver」と同じ原曲の別バージョンも多く、それもガッカリだった。正直違いが分からんし、幾つも用意すべきとは思わんのよね。
シアトリズムでも「ビッグブリッヂの死闘多すぎやねん! 名曲なのは分ぁったからもう!!」と思ったもんだ。制作者との認識のズレを感じるナリ。

つってもつまらないわけじゃない。システムは整ってるし、曲はあのP4のものだ。ちゃんと遊べるんだよ。……ちょっと想像よりは低かったけど。
そして、今作は単なる音ゲーに留まらない。ストーリーモードがあるのだ。ちなみにP3とP5のやつにはないらしい。マジ? それはあかんやろ……。
音ゲーのストーリーモードというと「世界の音楽が悪に奪われて……」といった、よう分からん抽象的なものが連想される。シアトリズムとか!!
要は音ゲーを軸に物語を作るのは非常に難しいのだ。確かにな。なのでそんな半端で意味不明なものは最初から作らないという判断も理解できる。
……しかし! 今作には音楽の中でも「ダンスミュージック」であり、それを実際にP4キャラが踊るという設定がある。「現実味」が段違いだ。
そこにP4らしい「裏の顔」「本当の自分」といった悩みを絡めれば……はい、見事に今作らしい物語が出来上がりである。骨子の作りが上手いと感じた。
音楽ジャンルをダンスにしたのは、このストーリーモードも視野に入れた判断だったのではないか。そうでなきゃいつもの抽象的ななってただろう。
P5の音ゲーもこっそり確保しているのだが、本当に音ゲーだけしか出来ないなら、質が高くてもさすがに退屈ではないか……と今から不安だ。はぁ。

で、そんな今作のストーリーモードは……世界はP4の数カ月後だろうか。P4EDの設定通り、主人公は転校し、あの町から遠く離れて暮らしている。
しかし彼らの絆は今も強固。そんなある日、久慈川りせの歌手再デビュー話が持ち上がり、そのバックダンサーとして仲間達が抜擢された。
当然彼らは素人なので必死に練習する。それにより、少なくとも素人ではないダンサーになった。だから今作で見せる派手なダンスも出来て当然。
一方、世間ではマヨナカテレビならぬ「マヨナカサイト(仮)」が噂になっていた。そこで流れるムービーを見ると魂を持っていかれるとか何とか。
そこに久慈川りせ団のライバルとなる「かなみんキッチン」なるアイドルグループが絡み、物語は進んでいく。……相変わらず眩しい。目が痛い。
尚P4では「喋らない主人公」だったが、今作ではさすがにそれだとおかしいので、主人公は「鳴上悠」という名を貰うと共にバリバリ喋りまくる。
あと女関係のフラグは……どうなんやろ。やっぱリセットくさい? もし今も全方位ハレイムを維持してるとしたら……鳴上悠……恐ろしい奴……。

……で、せっかく用意してくれた割と凝ってる物語だが……残念ながら、面白くはなかった。まぁ無理矢理形だけのやつよりはマシだったけど。
まず何と言っても、見せ方だな。今作の物語は終始キャラのバストアップ会話で進む。稀に一枚絵、極稀にムービーが挟まれることもあるが。
キャラ同士が盛んに喋るのでそこはファンとして嬉しいとこだが、P4本編のようにRPGではないので、場所の移動も全てこのADV画面で済ませられる。
これが思った以上に飽きを誘発していた。元からADVゲームだったならともかく、P4本編は違うからな。なんつーか紙芝居感がキツいのだ。
また主要キャラの悩み苦しみはP4で既に描いてるので、今作でのその辺はライバルグループであるかなみんキッチンのキャラが充てられている。
……が、申し訳ないけどポッと出のキャラには愛着も何も無いし、悩みに入り込めなかった。解決後に仲間となって一緒に戦うわけでもないし。
かなみんキッチンはメイン一人+サブ4人という構成なのだが、これは多すぎだったとも思う。3人くらいならこちらも認識しやすかったのだが。
それもこれも「キャラが悩む→ペルソナ関連のイベントを起こせる」という制作上の都合を感じた。実際その辺は「綺麗に」パート分けされてるし。
物語の質に問題はないが、どうにもやってて面白くなかった。RPGじゃないから当然ながらサブ要素もなく、只管に一本道だしね……。

またP4のマヨテレの時点でかなり無理があった(あんな噂があれば確かめる奴が他にも多数出るに決まってる)が、今作はその違和感も倍増していた。
だって、サイトである。モノも時代に合わせてスマホである。誰でもアクセス可能で誰でも見られる。……だったら実際に世界中の人間が見るだろう。
そして物語の中盤に、実際に多くの人間がサイトを見て魂を奪われ寝込んでいるという情報が入る。……そんなん、即座に大ニュースになるやろ!!
P4ならまだ「無理はあるけどネット未発達な時代だし、成り立つかも?」な設定を、完全ネット時代の今作でも採用してるのだ。無茶である。
ネット時代に「怪しげな噂」などあり得ない。そんなもんが立てば、即座に誰かが調べに行って丸裸にされる。もうこの世はでっかい宝島じゃない。
そんな時代背景を使ってるくせに、のうのうと「噂の」「謎の」サイトだのムービーだのを使うって。テキトー出鱈目いい加減にも程がある。
ハッキリ言ってこの設定だけでドン萎えしてしまった。「面白ければ出鱈目でもいい」としても、別に面白い内容でもないし。P4の焼き直しだし。
結局のところ「世界から音楽が奪われた」系と大して変わらん品質だったかもしれん。なまじちゃんと作られてるから読まないわけにもいかなくて困る。
せめて悩み苦しむのが新人じゃなくP4メンバーだったらなぁ。前の戦いで乗り越えたつっても、生きてりゃ新たな悩みは幾らでも湧いてくるだろう。
それこそ「鳴上くんのことが好き……でもそれは大切な仲間達も同じ……どうすれば……っ」とか! ダメ? 駄目。この件からは目を逸らせ。はぁ。

途中からは堂島菜々子が登場し、更にぶっつけ本番でダンスしたら講師が「この子は天才よ!」てなって、嗚呼ほんまご都合やなと。ええんかこれ。
そういやP4じゃEDで各キャラが大胆に髪型を変えていて驚き&ドキドキしたもんだが、今作では何故か元に戻ってる。何でだよ似合ってたのに(巽完二以外)。
これもなんだかなぁと思った。あの絶妙に「時間の流れ」を感じさせたED演出を、野暮なモラトリアムにしちまったというか。菜々子は長髪でいいよ。
新キャラグループの扱いは薄いが、メインである「真下かなみ」だけは別格で、かなり詳細な描写がされている。このキャラに関しては良かったな。
トラウマとなってる先輩アイドルの悲劇を乗り越え~て流れもいい感じだった。……その悲劇も、とうにネットで掘り尽くされてるはずだとは思うが。
ストーリーの鍵となっている「カリステギア」という今作独自の新曲は、歌詞もメロディもさすがに気合を入れて作られていて好感触。
「伝えることから逃げて~」という部分はずっと残りそうだ。ホント、伝えることは大事だよな。ま、伝えたって伝わるとは限らんが。はぁ。

物語はP4の続編らしく、「怪しいやつ」が二転三転する。明らかにコイツが黒幕だろって奴が実は違って……という展開が続き、スリリングである。
……逆に言うとゴチャゴチャし過ぎなんだがな。この手法も、長大なRPGだったP4では有効だったが、そうでない今作でも使うのが適切だったかどうか。
あれは一周数十時間かかるP4でこその手法だったと思うのよね。その1/4にも満たない今作では、展開が唐突に感じて、あまり驚くことが出来なかった。
変に疑ってしまった潔白キャラへは申し訳なく思う。そういう作りにしたライターを恨んでくれ。マネージャーとか、いつ顔歪めるのかとビクビクだったよ。
話はもちろん綺麗にハッピーエンドで終わるので、そこは満足できた。今後大学生、20代と彼らはどう生きていくのかな。……「本命」は誰に……。


曲を自由にプレーするフリーモードは最初から適当に遊んでいたが、本格的にやるのはストーリーモード終了後だ。曲がそれで開放されていくからね。
またストーリーモードでは話に集中させるためか難度がイージー固定(多分)で、音ゲーの部分はヌルすぎて全く面白くなかった。あれは良くないよ。
しかし難度を上げればそうは行かない。ここからはトロフィーも意識し、全力で音ゲー部分に挑む。曲が増えると「あ、これあの曲だ!」が増えて楽しい。
ちなみに今作には買い物の要素(P4にも出た「時価ネットたなか」で買う)があり、音ゲーで稼いでキャラのコスチュームやアクセサリーを購入する。
かなりの種類があり、これのコンプもトロフィーにあるので、音ゲーに励む良い動機づけになっている。……あと、たなか氏のボイスが超耳に残る。
まそんなわけで、後はとにかく音ゲーである。難度はノーマルとハードを気分によって切り替え、クリア失敗に終われば当然成功するまで繰り返す。
さっき書いたが今作の曲は全体的に他ゲーに比べて長い。も少しコンパクトに出来なかったのか。なので連続プレーになるとかなり疲れたりもした。
しかし耳慣れしたP4の曲で歯応えのある(難度ハード)音ゲーは基本的に燃えるし楽しい。少しずつ一つずつ、課題クリアを重ねていった。
ちなみにお気に入りは「ジュネスのテーマ」「Heartbeat,Heartbreak」辺りかな。どっちもP4の時点で音ゲーになったら是非やりたいと思ってた。
アレンジだから100%望み通りではなかったが、好きな曲での音ゲーは楽しい、これ真実。……ジュネスのテーマ、ジュネスに行きたくなるよな。

尚アトラスだから当然ながら、今作にはDLCがある。幾つかの曲と、キャラコスチュームだ。コスチュームには興味ないから見てない。エロいの?
で、曲は一つだけ買った。P4のED歌「Never More」である。これがなぁ。実にいい歌で。今もしょっちゅう聴くし、その度に泣いちまってるのよマジで。
これは本体に入れとけよアホかアトラスと思ったが、これをDLCにするんだからさすが商魂で知られるアトラスだと思い直した。上手いよなほんま。
まぁ200円だから大したことはない。そしてNever Moreは原曲のまま。これで音ゲーをやれたことが今作で一番良かったかもしれない。
更にこの曲はDLCだからか背景がキャラダンスではなくP4のEDっぽいもので、キャラの顔やP4での思い出が順番に表示されるという実ににくい内容。
ハッキリ言って泣けた。キャラの髪型も例のP4ED版で素晴らしい。なんで今作で変えたんだよほんま。……PS4版で再プレーする? それはさすがに……。
などと楽しく音ゲーをしていたら、トロコンもあっさり達成してしまった。今作はかなりトロが緩く、拍子抜けした。P4本編とは偉い違いである。
最高難度「オールナイト」は一定条件を満たして出現さえさせればそれでよく、トロコンのためにプレーをする必要はない。ありがたいが甘いなぁ。
尚一応プレーしてみたが、やはり狂った難度だった。血の気が引いた。ハードは練習すればこなせるが、オールナイトはやれる気が全くしない。
これをトロに絡められたら大変なことになっていた。担当者の良識に感謝である。なので情けない話だが、最高難度からは逃げた。ごめん無理……。

グラフィックは、綺麗だしよく動くし、気合が入ってた。「P4キャラにダンスをやらせる」というコンセプトを徹底的に磨いてて好感触。
例えば里中千枝ならカンフーをモチーフにしていたり、巽完二はどこか外れたような変な動きだったりと、各キャラ実にそれっぽい。
また今作では曲の途中でフィーバーモードに入ることがあり、その際は画面外からパートナーがダンスに加わり、しばし二人で踊る。
このコンビは「里中&天城」といった定番はもちろん、それ以外にも色々ある。二人でいる間は台詞の掛け合いがあり、その点でも楽しめる。
今作には「P4ファン向けのキャラクターグッズ」という側面もあると思う。その方面に関しては文句なく作り込まれてるよ。菜々子も可愛いよ!!
ちなみに隠しキャラとしてベルベットルームの美女・マーガレットが登場する。……俺はこのキャラに好感がないんで、出ても嬉しくなかったが。
また金を払えばDLCで足立も出せるらしい。あいつはもう放置しといたれよ。ファンの人気がキャラに負担を与えてるように思える珍しいケースだな。


ふぅ。ちっと期待通りとはいかなかったが、全く期待外れでもなく、P4音ゲーを無難に楽しめた。あのキャラ達とも再会出来たし、良しとしよう。
さすがにこれ以降のP4続編はない……いやちびキャラ系が一応そうなのかな? 「ペルソナQ2」は投げ売りゲットで持ってるから、いずれそのうちあのだるま。
ゲーム大好きな俺は、大好きなゲームBGMも数多い。プレーより気楽に触れられるそれらは、今やゲーム生活の中心にあると言っても……それは言い過ぎか。
最近はサブスク系の環境も非常に整ってるから、ゲームをやってない時間はゲームBGM塗れになる。素晴らしいよ。音楽は時間の流れでも全然色褪せないしな。
なら「そんな好きなゲームBGMを題材にした音ゲー」は最高にしかならんじゃないか!!! ……とずっと思っていたが、そろそろ、その認識は改めようかと思う。
いや、完全に間違いとは今も思ってない。好きな曲で音ゲーは楽しい、真理だ。けど、何かな。ちなみにシアトリズムFFは少々擦り過ぎた感がある。
音楽は素直に聴くことが一番なのだ。そもそもBGMを独立音ゲーにするなんて贅沢企画はそうそう許されるもんじゃない。望んじゃいけないまであるかも。
今作をやったことで、俺の「好きなゲーム曲で音ゲーやりたい」願望は一応の区切りとしておこう。世の中なかなか望み通りの品はないものだ。
……そう言いつつ、最近は「シアトリズムドラクエの現行機版を!!」と願いまくってんだがな。FFでやったんだからこっちもお願いだよスクエニ。

ペルソナシリーズに関しては、5をそろそろ始めようかと思ってたり。……「ロイヤル」に金を出すのが勿体ないから無印版。ええんかそれで!?
また1年ほど前に「ペルソナ3」の現行機版がDL販売され始めたので、これも狙っている。リメイク版ではない。俺がやるなら無印の移植版。
ま、ぼちぼちと。キラキラしていなくても若者達の物語に触れるのはしんどくなってきたが、それでもゲームの基本は若者の活躍だ。多分。
ペルソナチームは現在別のRPGを制作中で、今年発売予定だったはず。もちろんピチピチの若者ゲーだ。ペルソナ同様デカいものになるか、注目しよう。
比類なき若者が悩み苦しみながら成長していく良質RPGを生み続けるペルソナチームの活躍を今後ともよろしくして終わり。それはチームが違うか。
ユーザーの年齢層が広がったから、今や必ずしも若者ゲーが主流とも言えんが、やっぱね。そこはドーンと存在していてほしい。俺が幾つになっても。

……で、キャラはピチピチの若者でも、プレーヤーはオッサンオバハンばかりだったりしてな。いやー、最近「そうなんじゃね?」と思うこと多いんよね。
例えば「僕ヤバ」あるやん。あれも俺、アニメ版を(若さのダメージを食らいつつ)割と楽しく観てたんだが……これ、ちゃんと若いファンいるよね? と。
まぁ実際のとこは分からん、作り手には各種調査で色々なデータが届いてるんだろうけど、ユーザーに公開することはないだろう。エグい結果なら尚更。
若者の物語に中年だけが涙している……なかなかの地獄やな。そうでないことを祈りたい。いや知らん。他人のこたどうでもいい。それどころじゃない!!
はぁ。









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