まこちゃん日記2

まこちゃんのピンポン日記です。

3月28日 会津鶴ヶ城への想い!

2024-03-28 10:55:32 | 日記

 

      『 夕方の天守閣 』

                      森川 由美子さん 撮影

 

この会津若松のお城には深い思い入れがある。

子供頃疎開して最初に住んだのがこのお城のすぐ近くだった。

春は桜の名所、夏は蝉取りの宝庫、秋には紅葉が見事であった。

あの頃はまだまだ整備されてはおらず天守閣もなく素朴なお城だった。

冬には石垣の反対側の土手の傾斜や大手門からの坂道を使ってスキー

を覚えた。

 

その昔、戊辰戦争では家臣たちが大勢で籠城し悲惨な状況だったとか、

有名な白虎隊の悲劇などもまだあまり知ることもなく、子供の我々に

とっては最高の遊び場だった。

 

或る日、町内の旦那方の花見がお城であって、我が家でも、良い作品を

描いてはいるが酒仙のような呑兵衛絵描きだった父親が参加していた。

ところが何時まで経っても誰も帰ってこない。そろそろ日も暮れて来た。

母に言われて探しに行ったのを覚えている。薄暗い広い本丸の片隅の

桜の下で皆が酔い潰れていたのを見つけた。連れて帰るのに苦労したのが

忘れられない。

 

この地は空襲爆撃などはなかったが、工場のある郡山市へ爆撃の帰りに

通る位だった。下校は6年生の誘導で地区ごとの集団下校だったが、途中

でサイレンが鳴って皆で伏せて敵機の通り過ぎるのに備えたことがあった。

ふと目を開けると、銃弾がお堀の水面に点々と波紋を作っていたり、石垣

に当たって弾ける音などを見たり聞いたりしたような気がした。そんな光景

が目に浮かぶ。

しかしこれはいささか曖昧なもので私の頭の中でいつの間にか長ずるに

つれて出来上がってしまった光景じゃなかったかという気もする。

爆撃の残りの爆弾やらを燃料の節約で捨てていくという事があったとは

聞くが、果たしてその日に爆撃があったのか、帰りにお城に捨てて行く

だろうかなんて思っている。

もし勝手に脳裏に出来てしまった光景だとしても、とにかく私にとっては

お城の思い出と共に鮮烈で、忘れ得ぬものなのである。

 

もう何十年も訪れていないが,城内は整備され天守閣はリュニアルされて

すっかり面目一新した素晴らしい所になっていると聞く。

 

実は5月末には娘夫婦が車で行こうと誘ってくれている。

温泉旅館も町中のホテルも予約したという。お墓参りもしたいし、彼の地を

訪れるのもこれが最後だろうと、何とか行ってみたいと心では思っている。

実は数年前にやはりセットしてもらって数日前に調子が悪くてドタキャン

させてしまった前科が私にはあるのだ。

 

今度こそは最後の旅行や墓参りのチャンスだろうから、体調を何とか整え、

多少は悪とも、無理をしてでも実現したいと思っている。

自信はあまりないのだけれど神様に祈るような気持である。

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