先のブログに草花の不思議の記事を書きましたが、不思議の謎の
一つが判明しました。去年、八重咲きのドクダミを鉢に植えたはずが、
開花したのは一重咲きの十字形の花。自然界にはそんな不思議なことも
あるのかと首をひねっていたところ‥。 見つけましたよ、雨上がりの朝に
ひっそりと花開いた八重咲きの花を。なんと、一重の茎から枝分かれして
咲いていました。新たな不思議に驚いたり、喜んだりの朝でした(*^^*)
和名のドクダミは「毒矯め」、つまり「毒を矯める=治す・矯正する」という、
その薬効から来ているという説のほか、名前の由来は色々あるようです。
また生薬名をジュウヤク(十薬)と言うのは、馬がかかる十種の病に
効果があるという、江戸時代の言い伝えによるのだとか。十薬というだけに
多くの薬効があり、利尿、消炎、高血圧予防などを初め、解毒デトックス
効果も期待されている優れた薬草なんですね。あの独特の匂いのために
嫌われものになってしまう、ちょっと可哀想なハーブではありますが‥・。
おまえを大切に
摘んでゆく人がいた
臭いといわれ
きらわれ者のおまえだったけれど
道の隅で
歩く人の足許を見上げ
ひっそりと生きていた
いつかおまえを必要とする人が
現れるのを待っていたかのように
お前の花
白い十字架に似ていた
(「四季抄 『風の旅』/どくだみ」 より)
また、ドクダミに添えた、こんな詩もあります。
知らなかったよ。
こんなにきれいだったなんて
すぐそばにいて
知らなかったよ。
(『かぎりなくやさしい花々』より)
そうです。ドクダミが身を挺して薬として用いられ、多くの人の病を
癒やす意味で自己犠牲なのかな、なんて勝手な解釈をしていますが
本当はどうなのでしょうか(~_~;) 十字架の形はしていなくても、
「私だって頑張ってますよ」と、おしゃれを纏った八重咲きの花が
自己アピールしているようにも思えてきます。
正面から見ても、横から見ても美しいシルエットの純白の花。
見ているだけで清々しい気分になります。去年、描きかけたままで
引き出しにしまわれたスケッチブックを取り出して、今年こそ作品に
仕上げたいと思っています。