塾長です。
昨日(米国5/2)の米株は反転上昇。円が高い(介入後の値を保てている)のは、売り筋が一時撤退(利確)しただけ?
S&P500、5,064(+0.91%)
Nasdaq、15,840(+1.51%)
【米国市況】円は対ドル153円台に上昇、アップルは決算発表後に上昇 - Bloomberg
原油、79.21
10年債、4.5710
ドル円、153.1600
Bitcoin、59,227
第1四半期 非農業部門労働生産性指数[前期比]、0.3%(予想1.5%)
3月 製造業新規受注[前月比]、1.6%(2.1%)
3月 耐久財受注[前月比]、2.6%(2.6%)
3月 耐久財受注コア[〃]、0.2%(0.2%)
米国の単位労働コスト、1年ぶり大幅上昇-労働生産性の伸び減速 - Bloomberg
なし。
なし。
なし。
■Southern、Appleなどが決算;
UPDATE 1-Southern Co beats profit estimates as sales to data centers rise 12%
This week, Southern Co announced that its long-delayed Vogtle unit 4 nuclear reactor in Georgia entered service, and could, among other uses, serve data center demand, executives said.
東芝破綻の主因の一つだったサザン電力ボーグル原発4号機@ジョージア州が完成&サービス開始。
契約したのが2008年4月9日。16年ですか・・・。もう誰も覚えていないでしょうネ。
株価は+1.09%、
アップル、売上高が予想ほど落ち込まず-中国の需要が底堅く - Bloomberg
1株利益は1.53ドルで、こちらも市場予想の1.50ドルを上回った。アップルは配当を4%引き上げ1株当たり25セントとした。また取締役会は、自社株買い枠を1100億ドル拡大する計画を承認した。
時間外+2.20%。
■〆はみんな大好きジェレミー・シーゲル教授;
ー信じるかどうかはあなた次第だが、昨日の会見でパウエルは次の金利の動きを低下だと言った。もしかしたら上げるかも知れない。
・私は金利を上げると思わない。会見は良かった。インフレは景気刺激策のせいなのに、それをサプライ側のだと言っていたのは言い逃れだったが。そうは言っても、6か月前に思っていないよりも少なくるが、次の動きは利下げだろう。しかし過去3か月インフレを粘着的にしてきた家賃、自動車保険や、過去2か月で初めてbreakしたコモディティ価格は、インフレが将来的に穏やかになるという良いサインと言える。
ーあなたが株式市場を考える時・・・、株式市場ではテックが明らかな勝者だ。先ほどStarbucks、McDonald'sの話をしていた。アンディー・ジャシー(Amazon CEO)でさえ、消費者のトレードダウン(同じ種類の商品の中からいつもより安い・グレードの低いモノを購入する行動)を語っていた。あなたはこれをどれくらい心配していますか?
・心配し過ぎてはいない。景気敏感指標(sensitive indicators)は下降に転じていない。しかし値上げに対して用心や、抵抗がある。それはインフレを制御下に置くことになる一つの要因だ。Starbucksのコーヒーは美味しいが、高価である。人々は「それは必要ないね」と言っている。私はそれがインフレ率を下げて行くと思う。消費者は倹約的(thrifty)になるだろう。しかし下降は目にしていない。景気敏感指標の一つである雇用統計が金曜日に出る。あと30分もすれば失業保険のデータが出る。The spending weekly indicators(?)を見ても弱まっていない。GDPは2~3%の実成長をするだろう。
ーこれから選挙戦に入り、既に入っているとも言えが、株はどうなるか?年末時点では?
・年末時点では(今より)上昇しているだろう。去年ほどの上昇はないかも知れないが。株式市場は平均すると年7%上昇する。人々は20%以下だと残念に思う人もいるが、7,8%上昇し、利回りが1.2%あれば、債券よりも良く、勝者と言える。
ーFEDはゼロ金利を長く保ち過ぎた。あなたはそれを許せませんよね?
・ああ、許せないね(笑)
ーインフレの計算をミスったわけだ。インフレは需要によって作りだされたのであって、供給ではない、と。しかし景気刺激策は続いている。どのプログラムも終わっていない。誰かが芸術学校に行ったときのローンを$6Bかけて支払うわけだ※1。
FEDは再度インフレについて間違うことはないのか?需要への後押しがある。どうしてインフレが制御下にあると思えるのか?
・かつての規模ほどではないからだ。コロナ禍の2年間で$9T以上の景気刺激(注:ここでは家庭に直接小切手を送ったことを指している)があった。最初のパッケージは、誰も何が起きるか分からなかったので、OKと言えるだろう。2つ目のトランプのパッケージはそうとも言えない。3つ目の巨大なバイデンのパッケージは、景気が戻ってきているのに政府の支出をFEDが後押ししたのは、やりすぎだった。Infrastructure(Bill)は長期的である。それ以外にも支出は続いている。しかし、巨大なバラマキは無くなった。マネーサプライを見ると、過去2年間とても安定している。インフレの爆発を引き起こした2021、2022年のようになっていない。
※1:Art Institutes students get $6.1 billion in student loan relief, Biden announces : NPR
President Biden announced on Wednesday that the White House would forgive more than $6.1 billion on student loan debt for 317,000 borrowers who attended The Art Institutes, a private art school system in the U.S. that shuttered last year.
:
This latest round of student loan forgiveness brings the total approved by the Biden Administration to almost $160 billion for nearly 4.6 million borrowers, an average of nearly $35,000 per student.
バイデンは選挙に勝ちたくて学資ローンの支払い免除を続けているが、その出所は税金なわけで、普通に高卒で一生懸命働いている人の反感を買うことは無いのでしょうか?
と、政治の話は置いておいて、教授は・・・、
・株は年末に向けて上昇する。株は年平均7%上昇+配当1.2%。(債券ではなく)株への投資を続けるべき。
・消費者は値上げに抵抗しているが、支出を減らしているわけではないし、労働市場も堅調なので、景気悪化を心配していない。値上げへの抵抗は、インフレ抑制になる。
・高インフレが起きたのは、コロナ時に米国民に$9Tの小切手を送りつけたからだ。それを(債券購入(QE)にて)支援したFEDを許せない。
・今はそのような大規模直接給付は行われていないので、Infrastructure Billなどの財政支出があっても、インフレは制御下にある(under control)。マネーサプライ(M2)を見ても、安定的である。
・なのでFEDが次に行うのは、利上げではなく、利下げになる(ゆえに株高)。
と、おっしゃっている模様。
先日紹介したカプランのようにインフラ法・インフレ抑制法を心配していない;
過去10年間のM2 Money Supplyチャートがこちら;
インフレがマネーの供給過剰によって起きるのだという説を取るのであれば※、高インフレは(そのうち)終息するハズ。
※:少なくともミルトン・フリードマンはそう言っている;
The Real Story Behind Inflation | The Heritage Foundation
What do you know about inflation? Milton Friedman famously said: “Inflation is always and everywhere a monetary phenomenon, in the sense that it is and can be produced only by a more rapid increase in the quantity of money than in output.”
ちなみに・・・、
「日本は金融緩和を続けてきたが物価は上昇しなかったではないか」「最近の物価上昇は円高によるものでしょ?」と思うかも。
内閣府の資料によると、日本でもコロナによりマネーストック、マネタリーベースともに急激に増加したのが分かる;
(令和3年度 年次経済財政報告より引用)
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