ちょっとした自慢話

 

2023年2月10日

やっと埼玉にも餅雪綿雪が降った。

降る降ると言いながら、

中々降らなかった雪☃️

皆んなの顔もどこか嬉しげだ。

やっぱり2月はこうでなくてはいけない。

日本で最後に雪が降る県だ。

 

「旧暦二月でもまだ寒さが残っているので、衣(きぬ)をさらに着る月であるから「衣更着(きさらぎ)」Wiki

 

今から35年前の同じ月、

僕は中央大学を受ける、

1受験生であった。

連日の降雪の中、

京王線から山道を登り、

中央図書館とヒルトップ78の間の広場に、

貼り出してある筈の合格番号に自分を探した。

しかし残念ながら僕の番号は無く、

トボトボと帰りは、

硬く積もった、

雪を蹴りながら

桜広場の未だ咲かぬ、

ソメイヨシノの下を歩き、

正門から寂しくバスで帰った。

もう来る事も無かろうと思った。

 

数日後、

部屋でふて寝をして居る僕に、

親父が恐る恐る大きな封筒を渡した。

「おい、なんか来てるぞ」

少し間を置いて封筒を見ると、

中央大学の封筒。

更に開けて見ると、

中央大学の補欠合格通知であった。

 

あれだけ連日降った雪も、

もうすっかり止んでいた。

補欠でも、

合格は合格だ。

よしとしよう。

この事は僕の胸に、

しまい込み、

死ぬまで内緒だ。

入学手続きは、

親父と堂々と正門から入った。

 

ああ奇跡だ。

僕の人生には常に奇跡が起こる。

幸せも不幸も、

どちらの奇跡も。

 

 

 

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