1.『あらすじ』
ある日、家の庭にポッカリと開いた大きな穴。そこには、メタリックなボディでプルプルと震える、謎のスライムがいた。
冴えない高校生・三鷹悠真は、なぜか毎朝その穴に湧く『金属スライム』を退治する日々を送ることになるが……そんな毎日を繰り返すうちに、悠真の身体は驚愕の進化を遂げていた!!
「でも、この能力……誰かにバレたらまずいヤツだよな……」
手に入れた規格外な力を発動すると“怪物”のような風貌になってしまうため、その能力は絶対に秘密。
しかし、特異すぎる悠真の存在が、世界中を震撼させるのも時間の問題で――!?
ありふれた日常から始まる、前代未聞の無双ファンタジー!引用:ファンタジア文庫
※これより下の文章にはネタバレが含まれるので注意してください。
2-1.『レビュー』
ダンジョンが世界中に現れて、およそ七年。
魔物が落とす魔法石を求め、探索者がダンジョンへと挑む。
それにより成功した探索者は、巨万の富を手にする。
だがそんなことは、普通の高校生である三鷹悠真には関係ない。
そう思っていたのだが、ある日裏庭に小さなダンジョンができる。
小さなダンジョンには金属スライムがおり、悠真は魔法石が手に入るかもしれないと毎日倒し始めた。
そして約半年かけて手に入れた魔法石は、魔鉱石という価値の低いものである。
飲み込めば僅かに身体能力が上昇することを知り、二束三文にしかならないのであればと、悠真はそれを食べた。
すると悠真の体が、五分間だけ黒く硬化するようになる。
その後も金属スライムを倒し続け、結果として色違いや巨大な金属スライムを倒す。
当然、ドロップした魔鉱石を飲み込んだ。
悠真はそれにより硬化が全身に回るだけではなく、あらゆる耐性を獲得し持続時間も伸びる。
また体を自由に変えられる液体金属化も習得し、変身すると怪物のようになってしまう。
この能力を知られるといろんな意味で不味いと思った悠真は、この事実を隠すことを決める。
そしてこれまで考えていなかった、探索者への道を考え始めた。
なので幼馴染が目指す、探索者育成機関へ悠真も入学する。
果たして悠真は、手に入れた能力をどのように活かしていくのであろうか。
2-2.『感想』
この小説は裏庭にできた穴にいる金属スライムを倒し続けていたら、規格外の能力を手にする物語です。
毎日金属スライムを金づち、バーナー、冷却スプレーで倒し続けた悠真君。
その金属スライムからドロップする魔鉱石を摂取し続けたことで、驚異的な力を手にします。
しかしそのことを自覚しないまま、探索者を目指し始めました。
幼馴染の二人が通う事を決めた、探索者育成機関に悠真君も入学します。
ですが悠真君の規格外の能力を育成機関が計り切れず、悠真君は才能の無い三組に入れられてしまいました。
どうやら探索者として重要なマナ上昇率が、0と判断されたようですね。
これはマナが成長するたびに上昇する数値であり、マナが高いほど魔法とかが使えるみたいです。
なので0と判断された悠真君は、落ちこぼれという訳ですね。(^-^;
それに引きかえ、幼馴染のルイ君は才能アリの一組で主席の成績です。
更にもう一人の幼馴染楓ちゃんも、一組でした。
このままでは才能が無さすぎて育成機関から追い出されるという時に、事件が起こります。
それを解決するために、悠真君が能力を使う感じですね。
やはり自分の力を自覚していないので、色々と勘違いしながらも無双します。
この作品の展開はゆっくりですので、ある意味この巻は序章に過ぎません。
次巻から、物語が大きく動きそうでした。
タイトル通りであれば、いずれ”黒鋼の王”と呼ばれるまで成り上がるみたいなので、とても楽しみですね。
そういう訳で引き続き、この作品を読んでいこうと思います。
毎日金属スライムを倒し続けて規格外の能力を手にする物語に興味がある方は、是非購入を検討してみてください。
3.『今回のレビュー書籍』
- タイトル:金属スライムを倒しまくった俺が【黒鋼の王】と呼ばれるまで ~家の庭で極小ダンジョンを見つけました~
- 著者:温泉カピバラ
- イラスト:山椒魚
- 発売日:2023年4月20日
- 定価:748円(本体680円+税)
- 発行:KADOKAWA
- レーベル:ファンタジア文庫
よろしければ以下のサイトより購入していただけると幸いです。
4.『関連書籍』
- 金属スライムを倒しまくった俺が【黒鋼の王】と呼ばれるまで2 ~金スラしか出ない極小ダンジョンの攻略者~ (ファンタジア文庫)
- 金属スライムを倒しまくった俺が【黒鋼の王】と呼ばれるまで3 ~仄暗き迷宮の支配者~ (ファンタジア文庫)
- 金属スライムを倒しまくった俺が【黒鋼の王】と呼ばれるまで 1 (電撃コミックスNEXT)
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