【中学受験】塾の模試の判定が全くあてにならない理由!!

中学受験をする子どもや親御さんにとって、塾の模試は重要な指標のひとつです。模試の結果によって、志望校の選択や勉強の計画を立てたり、自信や不安を感じたりすることでしょう。

しかし、塾の模試の判定は、本当にあてになるのでしょうか?この記事では、塾の模試の判定の信頼性や見方について、以下の4つのポイントに沿って紹介します。

塾の模試の判定の出し方と問題点

塾の模試の判定とは、模試の点数や偏差値に基づいて、志望校の合格可能性をA~Eや確実圏~再考圏などの5段階で示したものです。

塾の模試の判定は、過去の模試受験者のデータや、過去の入試のデータをもとに、模試会社が独自に算出しています。しかし、塾の模試の判定には、以下のような問題点があります。

模試会社によって基準が異なる

塾の模試の判定は、模試会社によって基準が異なります。例えば、ある模試会社では、偏差値60以上でA判定、偏差値55以上でB判定というように決めているかもしれませんが、別の模試会社では、偏差値65以上でA判定、偏差値60以上でB判定というように決めているかもしれません。

また、同じ模試会社でも、模試の種類や時期によって基準が変わることもあります。そのため、塾の模試の判定は、模試会社によってバラバラで、比較することが難しいのです。

模試の難易度や出題傾向が入試と異なる

塾の模試の判定は、模試の難易度や出題傾向に影響されます。しかし、模試の難易度や出題傾向は、入試の難易度や出題傾向と必ずしも一致しません。

例えば、ある模試では、国語の読解問題が多く出題されているかもしれませんが、入試では、国語の作文問題が多く出題されているかもしれません。

また、ある模試では、数学の計算問題が難しいかもしれませんが、入試では、数学の応用問題が難しいかもしれません。そのため、塾の模試の判定は、入試の難易度や出題傾向と合わないことがあり、過大評価や過小評価されることがあります。

模試の受験者の層が入試と異なる

塾の模試の判定は、模試の受験者の層に影響されます。しかし、模試の受験者の層は、入試の受験者の層と必ずしも一致しません。

例えば、ある模試では、塾に通っている子どもが多く受験しているかもしれませんが、入試では、塾に通っていない子どもや公立中学からの受験者も多くいるかもしれません。また、ある模試では、志望校のレベルに合わせて受験している子どもが多いかもしれませんが、入試では、第一志望ではない子どもや、一か八かで受験している子どもも多いかもしれません。

そのため、塾の模試の判定は、入試の受験者の層と合わないことがあり、実際の競争率と乖離することがあります。

以上のように、塾の模試の判定は、模試会社によって基準が異なる、模試の難易度や出題傾向が入試と異なる、模試の受験者の層が入試と異なるという問題点があります。そのため、塾の模試の判定は、あてにならないと言えるでしょう。

塾の模試の判定の見方と活用法

では、塾の模試の判定は、どのように見て、どのように活用すればいいのでしょうか?ここでは、塾の模試の判定の見方と活用法について、以下の3つのポイントに沿って紹介します。

塾の模試の判定は、参考程度にする

塾の模試の判定は、あてにならないということを前述しましたが、それでも、全く無視するのはもったいないです。塾の模試の判定は、自分の学力や志望校のレベルを大まかに把握するための参考程度にすることができます。

例えば、A判定や確実圏なら、その志望校は安全圏と考えてもいいでしょうし、E判定や再考圏なら、その志望校は危険圏と考えてもいいでしょう。

しかし、B判定や可能圏、C判定や努力圏、D判定や挑戦圏などは、そのまま信じるのではなく、他の要素と総合的に判断する必要があります。塾の模試の判定は、参考程度にすることで、自分の学力や志望校のレベルに対する目安や目標を立てることができます。

塾の模試の点数や偏差値に注目する

塾の模試の判定は、あてにならないということを前述しましたが、塾の模試の点数や偏差値は、ある程度の信頼性があります。

塾の模試の点数や偏差値は、自分の学力や志望校のレベルをより具体的に把握するための指標になります。例えば、点数や偏差値が高けれ

塾の模試の判定と入試の合格実績の関係は?

塾の模試の判定と入試の合格実績は、必ずしも一致するとは限りません。塾の模試の判定は、あくまで模試会社が独自に算出したものであり、入試の合格実績は、実際に受験した生徒の成果です。

塾の模試の判定は、入試の合格実績の予測にはなりますが、保証にはなりません。実際に、塾の模試の判定と入試の合格実績には、以下のようなケースがあります。

塾の模試の判定が低くても入試で合格するケース

塾の模試の判定が低くても入試で合格するケースは、意外と多いです。これは、模試の難易度や出題傾向が入試と異なることや、模試の受験者の層が入試と異なることが原因です。

例えば、ある中学校の入試では、国語の作文問題が重視されているとします。しかし、塾の模試では、国語の読解問題が多く出題されているとします。この場合、国語の作文が得意な生徒は、塾の模試では点数が低く判定が悪くなるかもしれませんが、入試では点数が高く合格する可能性があります。

また、ある中学校の入試では、受験者の多くが公立中学からの受験者であるとします。しかし、塾の模試では、受験者の多くが塾に通っている生徒であるとします。

この場合、公立中学からの受験者は、塾の模試では点数が低く判定が悪くなるかもしれませんが、入試では点数が高く合格する可能性があります。

塾の模試の判定が高くても入試で不合格になるケース

塾の模試の判定が高くても入試で不合格になるケースも、少なくありません。これは、模試の難易度や出題傾向が入試と異なることや、模試の受験者の層が入試と異なることが原因です。

例えば、ある中学校の入試では、数学の応用問題が難しいとします。しかし、塾の模試では、数学の計算問題が多く出題されているとします。この場合、数学の計算が得意な生徒は、塾の模試では点数が高く判定が良くなるかもしれませんが、入試では点数が低く不合格になる可能性があります。

また、ある中学校の入試では、受験者の多くが塾に通っている生徒であるとします。しかし、塾の模試では、受験者の多くが塾に通っていない生徒であるとします。この場合、塾に通っていない生徒は、塾の模試では点数が高く判定が良くなるかもしれませんが、入試では点数が低く不合格になる可能性があります。

以上のように、塾の模試の判定と入試の合格実績は、必ずしも一致するとは限りません。塾の模試の判定は、入試の合格実績の予測にはなりますが、保証にはなりません。

塾の模試の判定に頼らずに、自分で判断する方法は?

塾の模試の判定に頼らずに、自分で判断する方法は、以下のようなものがあります。

志望校の過去問を解く

志望校の過去問を解くことは、入試の難易度や出題傾向を把握するための最良の方法です。過去問を解くことで、自分の得意・不得意な分野や問題タイプを知ることができます。また、過去問の正答率や平均点、偏差値などを参考にすることで、自分の学力や合格可能性を客観的に評価することができます。

過去問を解く際には、時間を計って本番さながらに行うことが大切です。また、間違えた問題やわからなかった問題は、しっかりと復習することが必要です。

志望校の入試情報を調べる

志望校の入試情報を調べることは、入試の競争率や傾向を把握するための有効な方法です。志望校の入試情報には、以下のようなものがあります。

志望者数と合格者数

志望者数と合格者数は、入試の競争率を表す指標です。志望者数と合格者数の比率を計算することで、合格率を求めることができます。合格率が低いほど、入試は難しいと言えます。志望者数と合格者数は、志望校のホームページやパンフレット、入試ガイドブックなどで確認することができます。

合格最低点と合格平均点

合格最低点と合格平均点は、入試のレベルを表す指標です。合格最低点は、合格者の中で最も点数が低かった人の点数です。合格平均点は、合格者の平均点です。合格最低点と合格平均点が高いほど、入試は難しいと言えます。合格最低点と合格平均点は、志望校のホームページやパンフレット、入試ガイドブックなどで確認することができます。

出題傾向と配点

出題傾向と配点は、入試の特徴を表す指標です。出題傾向は、各教科の問題の内容や形式、難易度などを示します。配点は、各教科や問題の得点の割合を示します。出題傾向と配点を知ることで、自分の強みや弱みを活かしたり、改善したりすることがで

自分の強みや弱みを分析する

自分の強みや弱みを分析することは、入試の対策を立てるための重要な方法です。自分の強みや弱みを分析することで、自分の学力や志望校のレベルに合わせた勉強法や時間配分を決めることができます。自分の強みや弱みを分析するためには、以下のようなことを行います。

模試の結果や過去問の正答率を記録する

模試の結果や過去問の正答率を記録することで、自分の得点や偏差値の推移や、各教科や分野の得意・不得意を把握することができます。記録することで、自分の学力や志望校のレベルに対する現状や目標を明確にすることができます。

模試や過去問の答案を分析する

模試や過去問の答案を分析することで、自分の間違えた問題やわからなかった問題の原因や傾向を探ることができます。答案を分析することで、自分の知識や理解の不足や、問題の読み方や解き方の誤りや、時間の使い方や精神状態の問題などを見つけることができます。

模試や過去問の復習をする

模試や過去問の復習をすることで、自分の弱点を克服することができます。復習をすることで、間違えた問題やわからなかった問題の正しい答えや解説を確認し、自分の知識や理解を補強することができます。

また、同じような問題を繰り返し解くことで、問題の読み方や解き方のコツや、時間の使い方や精神状態のコントロールなどを身につけることができます。

以上のように、塾の模試の判定に頼らずに、自分で判断する方法は、志望校の過去問を解く、志望校の入試情報を調べる、自分の強みや弱みを分析するというものがあります。これらの方法を行うことで、自分の学力や志望校のレベルをより正確に把握することができます。

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