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【集患ブログ】3C分析とクリニックの経営戦略について

診察と結果

株式会社医療経営コンサルティングの阿南です。

弊社では、クリニックや病院など医療機関に特化した集客・集患支援を行っています。

この記事では、「3C分析とクリニックの経営戦略」について特集します。

3C分析とは

3C分析は競争優位を築き、市場で成功を収めるために三つの「C」、すなわち顧客(Customer)、競合(Competitor)、そして自社(Company)の分析を行うことを指します。

3C分析は、経営戦略やマーケティング戦略を立てる上で非常に重要なフレームワークです。
当然ながらクリニック経営においても重要と言え、3C分析はクリニックの経営戦略を立案する際に非常に役立ちます。

次以降では、クリニックの経営戦略を考える上で、それぞれの分析をどのような視点で進めるかについて取り上げます。

顧客分析(Customer)

顧客分析は、3C分析の中で最初に取り組むべき領域です。

顧客分析では、開業した際に1日あたり見込める外来患者数を予測する「診療圏調査」や、都市開発計画等を含む将来の人口動向などを分析します。

「診療圏調査」においては、単に地域の人口を調べるだけでなく、ターゲットとなる患者層の人口を詳細に分析することが求められます。さらに、将来の人口動向を調査し、市場の規模が将来的に拡大するのか、または縮小するのかを把握することも不可欠です。

分析に際しては、患者層のライフスタイル、地域の動線や生活パターンも理解することが重要です。患者層が明確に定義できる場合は、ペルソナを作成して患者層を具体的に描写することが効果的です。

競合分析(Competitor)

競合分析では、顧客分析で設定した診療圏内の競合クリニックに焦点を当て、その戦略、強み、弱み、市場での位置づけを分析します。

競合クリニックの動向を把握することで、自院の強みや弱み、また機会や脅威を特定し、競争上の優位性を確立するための戦略を立案します。

なお競合分析は一度きりではなく、定期的に行うことが重要です。これにより、タイムリーに競合クリニックの動向を把握し、戦略を適切に見直すことが可能となります。

自社分析(Company)

自社分析では、自院の内部環境を詳細に分析します。

この分析には、提供する医療サービスの強みと弱み、競争優位を生み出す源泉となるリソース、市場内でのポジショニングなどが含まれます。

内部分析を通じて、自院が市場(診療圏)内でどのように競争できるか、どのような競争優位を構築できるかを明らかにし、それに基づいて戦略を策定します。


このように、3C分析を効果的に実施することで、市場の機会を発見し、競争上の脅威に対処し、自院の競争優位を構築するための戦略を明確にすることが可能です。

また、3C分析の各要素は相互に関連していますので、それらを統合的に分析することが重要です。

著者情報

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阿南 芳和
株式会社医療経営コンサルティング 代表取締役
武田薬品工業やエムスリー、医療法人Giを経て、2023年に株式会社医療経営コンサルティングを創業。ホームページ制作、リスティング広告、SEO・MEO対策などWebマーケティング分野を得意領域として、数多くのクリニックで集患の実績をあげている。
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