延命治療について家族全員で話そう

終活
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こんにちはセイメイです。
お父さん、お母さん、延命治療の希望について家族(子どもたち)に伝えていますか?

延命治療とは、病気を治したり回復させるものではありません。
簡単にいうと、今の医療技術で死期をある程度引き延ばすことです。
※延命治療を始めると、その治療を中止することはできないため、家族にはその判断が求められます。

親の命を『ここで終わりにしてよい』と判断をするのは家族(子どもたち)にとっても辛いことです。それは、たとえ親本人からそう伝えられていたとしてもです。

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主な延命治療の種類

☆人工呼吸・・・・自力で呼吸が出来なくなったときに人工呼吸器で心肺機能を維持させる。

☆人口栄養・・・・自力で食べる力が低下したときに点滴や胃ろうなどで水分や栄養を与える。

☆人工透析・・・・老廃物を除去する腎臓の働きが低下したとき人工機器で代用する。

主に上記のような治療で死期を延ばすことを延命治療といいます。
繰り返しになりますが、これらの治療は症状を回復させる目的のものではありません。
あくまでも、死期を延長させることができる治療です。

人生の終え方は自分で決める

延命治療をする・しないは、本人の意識があるうちに明確な意思表示がある場合を除き、ほとんどが家族の判断に委ねられることになります。
これは家族にとって、相当な精神的負担を強いることになりことでしょう。
たとえ事前に本人から延命治療を希望しない旨の話を聞いていたとしても、最終的に医師にそう伝えるときには『もう少し長生きしてほしい』『本当にこれで良かったのだろうか』などと思い悩む例も少なくありません。

今までの長い人生の中で、たくさんの判断を迫られる時があったと思います。
それらは当然、本人の意識がある中で判断することがでる状況だったでしょうが、『人生の最期のときの判断』は意識がない状態で迎えることになります。
だからこそ、前もって家族に意思表示をしておいたり、リビング・ウィルやエンディングノートなどに想いを記しておくことを検討してほしいのです。

自分の人生の終え方を家族任せにしない。自分で決めよう!
その時を迎えるまでに、延命治療の希望について家族に伝えておく(意思表示する)ことは、家族の精神的負担を軽減することにつながるということを覚えておきましょう。

延命治療を希望しない人がほとんど

古いデータですが、2012年内閣府が行った調査によると、延命治療を希望しない人の割合が90%以上だったそうです。
しかし、家族はその場に直面すると、本人の気持ちとは裏腹に『少しでも長生きしてほしい』という感情が生まれてくることもあるでしょう。そのため、家族の判断で延命治療を受ける人もいます。

決して延命治療を否定しているのではありません。
ただ、本人の希望と家族の想いが相違のまま延命治療を受けるよりも、本人の希望を知ったうえで家族はその希望を医師に伝えることが大切です。

☆延命治療の希望は、家族が判断するものではありません。
☆家族は本人の希望を医師に伝える役割なのです。

終活は元気なうちに家族(子どもたち)の協力を得ながらすることが理想です。
できれば延命治療についても、家族全員で話し合う人生会議(家族会議)をすることをおすすめします。

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