スキルアップよりもどこでどうやって戦うかの方がずっと大事

どうも、とある社長です。

ブログのカテゴリーにビジネススキルを用意しておきながら、今回は「スキルアップよりもどこでどうやって戦うかの方がずっと大事」という記事を書こうと思います。

いきなりですが、エガちゃんねるというYouTubeのチャンネルをご存知でしょうか?

恐らくこんな辺境のブログの記事を読むような奇特な方であれば、ほぼ間違いなく知っていると思います。

詳細は以下の記事や動画にあるので、興味のある方は見ていただければと思いますが、本当にざっくり説明すると、芸人の江頭2:50さん(エガちゃん)はコンプライアンスの厳しくなった昨今のテレビや動画配信メディアでは干されてしまって、そんな中「ぷっ」すま等で一緒に仕事をしてエガちゃんをよく知る藤野ディレクターという方がYouTubeを始めることをエガちゃんに提案し、そしていざYouTubeを始めるとチャンネル開設当初から動画再生数とチャンネル登録者数が驚異的な伸びを見せ、開設9日目でチャンネル登録者数100万人を突破したという伝説のチャンネルです。

東洋経済オンライン:江頭2:50の「エガちゃんねる」が伝説になった必然 「嫌なことがあったら俺を見ろ!そして笑え!」(前編)

街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜:エガちゃんねる立ち上げ最速100万登録も大物Uからヤラセ 垢BAN提案にブチ切れ/ディレクター藤野義明

さて、このエガちゃんねるの大躍進ですが、今の時代の象徴的な出来事だと思います。

それは、全く同じ人でも、場所とやり方次第で大きく結果が変わってくる、というものです。

テレビや動画配信メディアでは全く結果が出なかった(そもそも機会すら与えられなかった)にも関わらず、戦う場所をYouTubeに移し、時に過激なことをやりつつもエガちゃんの内面をじっくりと見てもらうという今のメディアではできない方法で、素晴らしい結果を出すことができています。

これまでの時代では、動画メディアはテレビしか選択肢がないような状況で、テレビが大きな力を持っていましたが、今は様々な動画メディアにより個人が自由に発信することが可能になりました。

そしてテレビが権力や能力を失った今では、むしろ才能を持った個人が制約なく試行錯誤できるメディアの方が各個人本来の価値を発揮し、更に視聴者の需要にもマッチする、という状況になっています。

近年こういった話を目にすることや耳にすることがかなり増えてきました。

例えば定期的に話題に上がるすし職人の年収。

日本で年収300万円だったすし職人がアメリカへ行き年収8000万円になったとして話題になったこともあります。年収8000万円はレアかもしれませんが、2000万円ほどであれば割と再現性はある模様です。

PRESIDENT Online:すし職人の年収は300万円から8000万円に…日本を飛び出すプロフェッショナルが爆増する当然の理由

ビジネスジャーナル:「日本で数年修行→アメリカで寿司職人になり年収2千万円」は本当だった…職人争奪戦

他にも、昨年は円安がトピックとなり、オーストラリアのワーキングホリデーでも、すし職人の話と同じように、同じ仕事でも日本の給料の何倍もの金額を稼げるようになったというニュースを目にした方は多いと思います。

エガちゃんねるは主にどこのメディアで戦うか、後者はどこの国で戦うか、といった違いはありますが、共に同じ人でも戦う場所によって結果が大きく変わっているという例です。

自分の周りでも転職により年収を大きく上げたケースなどは何人もいます。

エンジニアの年収が上がり続けている、なんていうニュースもよく目にしました。

これらのことは、肌感覚なので多分に主観が入っていると思いますが、特にここ数年で目や耳にするようになった事象だと感じます。

ただ全部が全部主観ということでもなく、例えば以下のような点はここ数年の事象に関係していそうです。

・人手不足
・価値観の変容
・個人が発信できる時代
・文化の外国への普及
・海外との賃金差
・構造的な円安

一昔前までのテレビや新聞などが主導した画一的な価値観の一方的な押し付けはほぼ消滅し、様々な価値や価値観が複雑に混在する時代になったといえます。

人手不足はこれからもどんどん進み、様々な場所でアービトラージの機会が生まれると思います。

このような時代では単なる思考停止か、搾取しか考えていない評価者のもとで、いつか評価されることを夢見て地道にスキルアップをしていても報われない可能性が高まっています。

特に自分や自分の時代の成功体験から価値観がアップデートできていない年代層が権力を持っている場合には注意する必要があります。

もちろんスキルアップは非常に重要なのでしっかりと取り組む必要がありますが、一方で自分の置かれている環境の評価、そしてどこでどう戦っていくべきかの分析は常に行っていくことが重要です。

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