ここでは、英検に限らず、もう少し切り口を拡げ、「ためになる英語」について説明をしていきます。
少し前にこんなことがありました。
「あの、このサイトの英語、わかります?」
そう振られて、たずねる人のPC画面を見てみると、アメリカのアパレル通販のページ。
「わかるも何も、画面上で和訳が見れるしょう、ほら、こうやれば」
「あら、ほんとだ、こうすればいいのか。ありがとうございます」
かなり時間が経った後、その人に聞いてみました。
「あのときのあの会社の洋服。あのサイトを通じて買ったんですか?」
すると、こんな答えが返ってきました。
「ああ、いや、あ、そんなこともありましたね」
本当に気に入った服がなかったのかもしれません。
しかし、「せっかくの英語上達チャンスだったのに」と思いました。
こんなところから、意外に英語学習が始まっていく、上達の階段を上れるのにと考えるからです。
まず、仮に商品が届かなかったりすることが怖がるとしたら、怖がり過ぎ。
そして、仮にそういうことが起きたら、そこから自分の要求を、当然の要求をどう相手にのませるか、の試練となるわけですが、ここからが本当は面白いのです。
実際に自分も、「やり直し英語」をスタートしたとき、ある外国製品・サービスの問題点を英語で指摘するやりとりを経験し、後から思い出すに相当の力が付いたと思います。
重要なのは、英検やTOEICのような選択肢とにらめっこすることではなく、いかに現実の場で、自分の意向や気持ちを相手に伝え、相手の行動を変えたり、自分の希望に沿うようになんとか動かしていくことなのです。
そのときいかにこれまで、ごじぶんが非常に「上品」で「おとなしい」態度で生きてきたかを感じることができたとしたら、それは英語力進化の階段を上りかけてることなのだと思っていいでしょう。
気配りが充満しているこの国の一歩外では、いかに自分の思いを言葉に全力で注入し、相手に伝えなければいけないか、そうしていかないと生き残れないことをつかむこと。これがなまなかな英会話学校で従順に学習するよりも力が付く、と筆者は考えます。
なぜか。
ひとつは自分の経験から。
もうひとつは、英語と言うのがそもそも「自己主張」の言語だからです。
もちろん、クレームも利用するくらいのと言う意味であり、クレームする必然性が無くても、英語で文句を付けて見ろという趣旨ではないので、誤解なさらないでください。
英語でクレームすることを恐れずにふるまえる態度を身に付けることをお考えください、と言う意味です。
以上、あなたの英語力強化のヒントになれば、幸いに思います。