「英会話幻想」を見つめ直してみよう | ひとときのときのひと

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広告業界で鍛えたから、読み応えのある文が書ける。
外資系で英語を再開し、アラカンでも英検1級1発合格。
警備業界にいたから、この国の安全について語りたい。

そんな人間が、ためになる言葉を発信します。
だいたい毎日。



まずは英語から。

  ここでは、英検に限らず、もう少し切り口を拡げ、「ためになる英語」について説明をしていきます。

 

 まず、よくある「英会話で日常会話さえできたらなあ願望」はあまり意味が無いという内容を共有してみました。

(詳しくは↓こちらをどうぞ)

 しかし、それではあまりにも愛想なしと思われるかもしれないので、ひとつ経験談を共有してみましょう。

 

 外資系企業に転職後、やっと英語の業務が順調に進んできたころ、オーストラリアのシドニーへ遊びで一人旅に行ったときのことです。

 

 その旅の終わり、ホテルを引き上げるとき、(今のように電子決済ではないから)カウンターの向こうから白人系の若い従業員女性が、

 

 Are you going to return home? (国に帰るんですか?)

 

 と、にこやかに話しかけてくれました。

 

 ところが、そのhomeが、hóʊmとも hˈəʊmとも聞こえなかったのです。

 

 あえてカタカナで書けば、ホーメイってかんじ?

 

そこで、

 

Could I let you pronouce that again please ?  Because I'd like to make sure of your pronouciation of "home"

(もう一度それ発音してもらえませんか?home のあなたの発音を確認したいので)

 

 と、こちらが応答したところ、また、ホーメイ?ときました。

 

   こちらが、ホーム?と返すと、また、ホーメイ?

 

   こちらが、ホーム?と返すと、また、ホーメイ?

 

 こんなオウム返しに繰り返していたら、もう一人の女性従業員があきれ顔で「あんた、いいかげんにしなさいよ、なんべん繰り返してんのよ」のようなことを言って、その場で自分も含めて3人が爆笑。

 

 しかし、これは日常会話の一つなのでしょうか?気持ちの交換ができているでしょうか。いや、そうは思えません。笑いを取ることはできましたが。

 

 そこで、もう一度問いたいのです。

 

 スマホの翻訳アプリでサクサクやりとりできるいまどきなのに、英会話って何のためにするんでしょうか?

 

 以上、あなたの英語力強化のヒントになれば、幸いに思います。