5日目 メーサリアン 寒さと酔いと素敵なバーと…

(タイ)

今日も朝からあいにくの雨。
雨の中徒歩で15分ほどかけて宿からバスターミナルへと向かう。
今日はメーサリアンという田舎町を目指して北上をする。

バスターミナルで待ってたのはバスでもハイエースでもなくてソンテウだった。
僕は思わず、えっと声が出そうになった。
ソンテウとはごらんのとおりトラックの荷台に無理やり座席をつけようた車で市中の移動など近距離の移動については安価で便利なのだが長距離となると…どうなんだろ…

とりあえず乗らないことにはメーサリアンに行けないので乗るしかない。
車内はこんな感じで人と荷物を両方運ぶ、旅客便でもあり貨物便でもある。

出発時点では僕を含めて3人しか乗ってなかった。
ソンテウはゆっくりと走り出す。半分、野ざらしみたいな車だ。

途中でにわとりを抱えたおばちゃんが乗ってきた。
緑色のネットににわとりがたっぷりと詰め込まれてる、むろん生きている状態。
足元がにわとりのせいで狭くなってしまい途中で一回間違えて踏みつけてしまい
こけーっ!と鳥を鳴かせてしまった。
そんなにわとりとおばちゃんも途中で降りて行った。
あちこちで人が乗ってくると思えば降りていくを繰り返す。

途中、田舎の市場で休憩。トイレ行ってタバコ1本吸ったらまた出発という短い時間だ。
運転手のおっちゃんが僕の隣で遠い目をしながらタバコを吸い「ふぉんとっく…」と言っていた。
雨のせいで全然暑くないし涼しくて快適だなと思ってた。

田舎道をひた走る。
道中はとにかくすごいカーブの山道が続き普段は車酔いしない僕でもさすがに酔ってきた。
おまけに標高が高くなってくると涼しいから寒いという感覚に変わり半袖姿の僕は震えていた。
タイの屋外で寒いと感じるってことってそうそうあることじゃないと思う…。

山道の途中でも人が下りたり乗ったり、時にはソンテウは満員となり、時には僕一人だけとなり…
そして途中で3回も検問があり、僕は合計3回パスポートを検問所にいる軍人だかポリスメンだか知らないが手渡し見せることになった。
「ああ、雨で濡れてる手でパスポートを触らないでくれ!」と思った、実際、戻ってきたパスポートは水滴でちょっとスタンプのインクがにじんでいた…。

とにかく、寒さや酔いと戦いつつ、紆余曲折経てなんとかメーサリアンの町に着きソンテウを降りる。
距離数的には大したものではないと思うのだが何と、結果的に移動に5時間半もかかった。
到着時には夕暮れ時が間近の状態。

とりあえず今日の宿に向かう。
小さい建物の2階の1部分が僕の部屋。

部屋はこんな感じ、こじんまりしてるが十分素敵、快適に過ごせる。
2000円くらいの宿。僕がタイで止まる宿はほとんど2000円台だと思う。

街歩きを始める前にレストランを探し出し腹ごしらえ。
今日は朝から何も食べてなく5時間半も移動だけで変に疲れて腹も減っていた。

今日の食事はタイ風オムレツ(エビ入り)、うますぎてあっという間に腹の中へ。

腹が膨れたら街歩き、雨はあがっていた。

田舎なのでのどかな感じではある。

市場もあるが人気はあまりない。

市場飯って感じ、こういうの見るとタイなんだなという感じがしてくる。
小さい町だ2時間ほどで市街地を大体歩き周った。
この後一度、宿に戻り従業員のお姉さんに明日僕が向かう町についてバスはどこから出てるのかとか聞いてみることにした。
すると親切なお姉さんはネットで調べたりバス会社に電話までしてくれた結果
なんと朝に出る便はなくて14時に出発のが始発らしい。
仕方がないから明日は昼まで寝てようと思った。

18時を過ぎてそろそろビールを飲む時間だなと思いながらあたりをうろついてると素敵なバーを発見した。

なんだかレトロな感じで気に入った。それにすごく落ち着く感じもする。
ビールなんてどこで飲んだって中身の味はもちろん同じだ。
飲む場所の雰囲気が大事なのである。

今日もひとりぼっちで飲むビールが美味い!
僕はひとりで飲み続け、翌日は予定通り昼まで眠り続けるのだった。

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