あの時からはじまっていた

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母は嗅覚が麻痺しているようです。

味がわからないというわけではないけれども、においがわかっていないのではないかなと感じることが度々ありました。 

 

父が末期がんで余命宣告もされ、頑張っていた抗がん剤治療も辛すぎるということで諦めた時。

自宅に顔を出すと、家の中にものすごく酷い匂いが充満していた。

『臭いけどなんの匂い?何か腐ってない?』

と聞くも、父は舌がんで、匂いも味もだいぶ前からわからなくなっていた。

母もわかっていない様子。

どゆこと???^^;why

少し滞在しただけでも服に匂いが移るほどでした。。。しばらくすれば消えはしますが。

母が嫌がるので深くは追求しなかったのですが、たぶん冷蔵庫の中身が腐ってとんでもないことになっていたんだと思います。

匂いがわからないとはいえ、具合の悪い父をあんなところに居させてしまったことを申し訳なく思っています。

 

今はヘルパーさんのおかげで、要らないものを処分してもらったり、少しづつではありますが整理整頓をしています。

母のプライドの高さと、ヘルパーさんとの関係性もあるので、ちょっとずつではありますが改善されています。ヘルパーさんには本当に感謝です。。。

 

振り返ると、私が10年ほど前に離婚をして出戻りした時には、冷蔵庫内がごちゃごちゃで賞味期限切れのものや、腐りかけているもの、何がどこに入っているかよくわからない状態になり始めていたので、今思えばもうその頃から認知症になりかけていたのかなと。。。

 

認知症は長い時間をかけて進行するそうです。

 

母は、年齢とともに昔ほど潔癖性ではなくなってはきていましたが、元々かなり神経質で潔癖性でしたから、よく考えるとおかしいんですよね、そんな状態になっていることが。

 

離婚をして、自分のことばかりだった私は気がつかなかった。

 

実家に戻っても、私は食事は家族とは別にしていたので、冷蔵庫の中身を整理してもらわないと私の買い物した分が入らないと何度も何度も喧嘩しましたがそれでも駄目で、挙げ句発した言葉が『新しく1人用の冷蔵庫買ってあげるから!』でした…。

だめだこりゃ…と呆れ果てて諦めたのをはっきり覚えています。

 

あとは、母はちょいちょい人にものをおすそ分けするんですが、それを冷蔵庫に入れていたりするので、とんでもない匂いが移っているのにもかかわらず平気であげているんです。

『お母さん、それにおいが移っててやばいから人にあげない方がいいよ!』と何度も止めましたが、全く聞かず。というよりも母は匂いがわからないので話が通じていなかったんだなと。

もらった方はびっくりしていたんじゃないのかな…と申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

余談ですが、うちの父も舌がんが発覚する数年前から『においがしないんだ』とよく話していました。

それからしばらくして、口内炎が1年も治らない…と歯医者に行った時に相談したら、患部をみた先生の顔色が変わり『すぐに病院に紹介状を書くからすぐに持っていって!』ということに。

病院へ行くと即入院→即手術でした。

 

そして母の姉の話ですが、こちらもやっぱり数年前から『最近何を食べたりしても匂いも味もしないのよー!』と言っていたのですが、その後、認知症のようになり今は施設に入っています。

匂いで食べ物の傷みなども判別できますし、ガス漏れ等も気づくことができるので、色んな意味でも匂いがわからないということは実はとても怖いことだなと思います。

風邪や花粉症などでなく、においがわからないことがあまり長く続くようであれば、まずは病院へ行ってみてほしいです。

 

 

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