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一応、連載ストーリーは完結しましたが、今回は番外編です。

東日本大震災の年の夏に、「東北六魂祭」というお祭りが初めて開催されました。

全国の方が、東北を応援しようと駆けつけてくださり、ものすごい数の方が仙台を訪れてくださいました。

今回は番外編として、その時の様子をお届けします。

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まずは、東北六魂祭をご存じない方のために、概要をまとめてみました。

  東北六魂祭とは？背景と概要

出典：https://www.exd.co.jp/works/rokkon_sendai/

東北六魂祭は、2011年から2016年にかけて、東北地方の6県の県庁所在地で順番に開催された夏祭りです。

この祭りは、2011年3月11日に発生した東日本大震災の犠牲者を悼み、地域の復興を支援し、元気を取り戻すことを目的として立ち上げられました。

各年、青森ねぶた祭、盛岡さんさ踊り、仙台七夕まつり、秋田竿燈まつり、山形花笠まつり、福島わらじまつりといった、それぞれの県が誇る代表的な夏祭りが一堂に会し、伝統的な演舞やパレードを披露しました。

加えて、地元の物産やグルメも楽しめるイベントが展開され、訪れる人々に東北の魅力を存分に伝えました。

  各回のテーマと副題

出典：ウィキペディアより

  「６台祭りパレード」と展示

出典：ウィキペディアより

  歴史とその影響

東北六魂祭は、震災の直後に企画され、6年間にわたり継続されました。

この期間、東北の文化や伝統を全国に再認識させるとともに、復興に向けた強いメッセージを発信し続けました。

2016年をもって終了した後、この祭りの精神は「東北絆まつり」として引き継がれ、今日もなお、変わらぬ目的で開催されています。

  東北絆まつりとは

東北六魂祭の精神を継承する東北絆まつりは、引き続き東北の代表的な夏祭りを集め、地域の絆と復興を象徴するイベントです。

この祭りは毎年、異なる東北6県の県庁所在地で順番に開催され、2024年は仙台市での開催が予定されています。

開催期間は8月2日から6日までで、伝統的な演舞やパレード、地元の物産やグルメの展示が行われます。

⇒東北絆まつり2024仙台のHPはこちら！

東北六魂祭、そして東北絆まつりは、東日本大震災からの復興を願い、東北の文化や伝統を称え、未来への希望を示す重要な役割を果たしています。

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2011年7月15日金曜日、初の東北六魂祭が開催される日です。

まったく初めてのイベントで、世間は東北を盛り上げようというムードも高まっていたので、かなりの人出が予想されます。この２日間は従業員全員出勤で万全の態勢を敷きました。

この日の朝礼では、月本弓香さんが自ら挨拶をしたいと志願してくれました。

私は簡単な一言で済ませ、月本さんに今日の営業を迎えるにあたっての挨拶をお願いすることにしました。

月本さんは、少し緊張した面持ちでしたが（本社スタッフも大勢駆けつけてくれたので・・・）いつものさわやかスマイルで話し始めます。

「皆さん、おはようございます。

今日は、私たちにとって忘れられない一日になるでしょう。被災して以来、多くの苦難を経験しましたが、今日、東北六魂祭の営業を開始するにあたり、私たちは新たな一歩を踏み出します。

一番ご心配をおかけしたのは私ですが・・・(笑)

私たちレストランアバンダンスの一員として、そして東日本大震災で被災した一人として、私は皆さんと共にこの日を迎えられたことを心から嬉しく思います。

私たちの絆、そして私たちが共に乗り越えてきた困難は、今日のこの瞬間をより意味深いものにしています。

今日、私たちの前に訪れるお客様は、ただ食事を楽しみたいというだけではありません。

彼らは私たちの復興への願い、私たちの努力を支えてくれるために来てくれています。

彼らと共に、私たちはこの地域の強さと美しさを再び世界に示すことができます。

従業員の皆さん、私たちはこれまで通り一丸となって、今日一日を成功させましょう。

お客様一人ひとりに心からのおもてなしをし、彼らに私たちの感謝の気持ちを伝えましょう。

私たちの笑顔とサービスが、お客様にとって忘れられない記憶となり、またここに戻ってきていただくきっかけになるよう努めましょう。


今日は、ただの始まりに過ぎません。

これからも、困難があろうとも、私たちは絶えず前を向き、歩みを進めていきます。

東日本大震災を乗り越えた私たちには、どんな挑戦も乗り越えられる力があります。一緒に、この復興の旅を続けましょう。

 

皆さんの努力、献身、そして団結に心から感謝します。

今日一日、私たち全員で力を合わせ、素晴らしいスタートを切りましょう。

よろしくお願いします！」

挨拶を月本さんに任せてよかった・・・

私ではこんなに響く挨拶はできません💦

そして、開店したとたん・・・

一気に満席状態に！

そこから閉店まで、少しも途切れることなくお客様は来店し続けました。

長い飲食店経験でも、あれだけの人を見たのは初めてかもしれません。

町中も、まるで満員電車のような人込みです。

恥ずかしながら、後半にはいくつか欠品も出してしまいました。

何とか休憩だけは回しましたが、私が止まることができたのは、ラストオーダーを聞き終わったころでした。

東日本大震災は。文字通り東日本全体を襲った未曽有の震災でしたが、それぞれ大なり小なり皆さんも大変な状況のはずなのにわざわざ六魂祭に足を運んでくださったのは、本当にうれしいことでした。

それにしても、あれだけの人が集まって、大きな事故も（恐らく）起こらずに無事に２日間を終えたのは何よりでした。

きっと、せっかく来たのに何らかの嫌な思いをされた方もいらっしゃったことと思います。

それでも、あのイベントで非常に勇気づけられた方も多くいたと思います。

日本に住んでいる限り、いつどこで被災するかはわかりません。

まずはしっかりと備えを怠らないようにして、万が一、起きてしまった際には、まずは自分と家族を守る事が最優先ですが、同時に助け合っていくのが大事なんだなとつくづく感じました。

東日本大震災に限らず、様々な災害で被災して、今も苦しんでいらっしゃる方が一日でも早く復興できることを、心よりお祈り申し上げます。

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つたないお話に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

いろいろ至らない表現などもあったかもしれません。

もしもご不快に感じた方がいらっしゃいましたら、お詫び申し上げます。

今後は、一般的な記事の投稿になると思いますが、引き続きお付き合いいただけるとありがたいです。

まずはひとまず、ありがとうございました。

⇒エピソード１(最初から読む）はこちら！

※このブログの挿絵は、ほぼChatGPT4.0で作成しています。

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