Road to NORTH HARBOUR STADIUM

NORTH HARBOUR STADIUMとは州代表の本拠地であり、クラブ選手権決勝の地である

Epilogue

2006-08-14 | Weblog
たくさんのコメント、メール、メッセージ、ブログ、ありがとうございます。
多くの人に愛された自分は幸せ者です。

この週末から帰国する日まで、毎日のように送別会が開かれました。
嬉しい限りです。
自分の送別会ではなかったが、金曜日に行われた送別会ではチームメイトの男が泣くというハプニングも。
からかってはみたものの、帰りの車の中で僕もホロリときました。
泣いてはないけどね。
彼もこのNZの地で最高の友ができたのではないか。
羨ましいぞ!

ラグビーとは人生の修練の場である。
僕の持論。
決して、勝つという結果、優勝という結果が全てではないと思う。
もちろん、試合に勝つ、優勝するという目標は全てのラガーマンが目指すべきところであることに異論はない。
しかし、それでは世界一を決めるワールドカップで優勝したフィフティーンだけがラガーマンである、となってしまう。
違う。
日本にも草ラグビークラブ、地域リーグ、トップリーグとグレードがあり、NZにはプレミア、シニア・・・と多くのグレードが存在する。
その全てのグレード、レベルで、それぞれの喜びと悔しさ、全ての感動がラグビーを、そしてその人やその周りの人間全てを包み込んでいると思う。
感動が感動を呼ぶのだ。
僕のブログを読んで、勇気をもらった、笑った、感動した、悔しかったなどなど、その全てのコメントが嬉しくて仕方がない。

僕は優勝できたが、それも応援してくれた人がいて、そこには負けたチームの選手がいて、その大会をサポートしてくれたスポンサーや運営の人、レフリー、家族、友人、ファン、数え切れないくらいの全てのスタッフ、そういう人たち全てがいたからこそだ。

いつかこのブログで書いたが、僕は人に感動を与えることが出来る人間になりたいとずっと思っていた。
これからもずっと。

小さな感動ではあるが、少しでも感動を与えることが出来たのではないかと、最後だから自慢させてもらう。

話が横道にそれたが、ラグビーが与える感動は、それは何かのきっかけに過ぎない。
自分の目指す道が人それぞれあると思うが、やはりそれとて何かのきっかけに過ぎないのではないだろうか。

僕が今回の挑戦で得たものは、優勝という結果ではなく、結局今までの道だったんだと気づいた。
例えるなら、大きな山を登るとき、その頂に立てたものは、その頂に何もないことを知るのだ。
しかし、その登山の最中に起こった全ての出来事、出会いが何よりも尊い褒美となるのだ。

登山の最中に周りの景色を楽しむ余裕なんかなかった。
しかし今、頂から見る景色は最高だ!

あんなところにある、思い出。
あんなところにいる、友人。

長く険しい登山だったが、その一歩一歩の足跡に刻まれた全ての経験が、僕のかけがえのない宝物となった。
ひとりじゃ、持ちきれないぞ。
だから、またこれからもその最高の宝物達と一緒に登山を楽しみたい。

頂から見た景色は最高だ。
雲ひとつない快晴。
雨が降ったし、霧も出たし、雪崩もあったが、最後はここに来ることができた。
最高だ!



しかし人とはどこまでも欲求の尽きない生き物だ。
つくづくそう思う。

なぜなら、今この景色を楽しんでいるこの最中に、また新しい山を発見した。
今、僕はその山に上りたくてうずうずしている。
さっそく下山して、また新しいチャレンジに向けて準備しなければ。
そこではまた、どんなことが起こるのか。
わくわくする。

今回のタイトルはエピローグだが、同時に新しい挑戦へのプロローグとなった。

あなたの夢と、僕の夢がいつか交錯するときが来るかも知れない。
そのとき、挨拶を交わそう。
そして、また登山を続けよう。

すでにあっちの山から、こっちの山から「やっほー!」という山びこが聞える。
負けてはいられない。
僕もまたすぐに上る。

とりあえず、下山する前に僕も叫んでおかなくては。
「ありがとうございました!」

山びことなり、何回も何十回も何百回もこだまして、全ての人に聞えたらいいな。













ありがとうございました!!

2006-08-13 | Weblog
8月12日。
ノースハーバースタジアムのロッカールーム。
結局、マカがウイングのリザーブに入った。
残念だったけど、悔しさとは違う感覚だった。
頑張ってくれ!
もう、そう思うしかなかった。

今年はグラウンド状況が良くないらしく、決勝戦はスタジアムに隣接するオーバルで行われた。
各チームの旗が並ぶ。
ファンが埋める。
最高の舞台にTakapunaの選手、Glenfieldの選手が飛び出す。
両チーム、今シーズン一番のデキだった。

Takapuna優勝!
まずは準優勝のGlenfeildに感謝。
リーグ8位からプレイオフでMasseyなど強豪を破って決勝進出。
今年からのベスト8によるプレイオフの意義を認めざるを得ない快挙。
決勝でも最高の戦いをしてくれた。
そしてTakapuna。
みんな頑張った。
もうプレーの内容なんてどうでもいい。
最高だった。

Takapunaはプレミア、U21が優勝。
シニアが準決勝進出と、全てのグレードで力を発揮した。

これでノースハーバークラブリーグの全ての日程が終了。
僕のNZ挑戦も幕を閉じた。
結局、NPCという目標は果たせなかった。

挑戦すれば、必ず結果は出る。
今回もまた結果が出た。
その挑戦の、その夢の、その目標の、結果が出たのだ。

結果とは常に達成とは限らない。
ダメという結果もある。
挑戦すれば、達成かダメか、いずれかの結果は必ず出るのだ。

しかし挑戦しなければ、その結果は一生出ない。
机上の空論で終われば、それはただの評論家や審査員と同じで、自分で痛みや苦しみを味わうことなく、またそこにある楽しさや感動も味わうことが出来ない。
僕は苦い汁を飲んだが、最高のご馳走もたくさん食べることができた。

諦めたら最後。
続けてさえいれば可能性は0%にはならない。
同時に、始めなければ可能性は1%にすらならない。

僕は2年前、始めた。
そして昨日、諦めた。

反省する点はたくさんあるが、後悔は全くしていない。
この2シーズンを最高のチーム、最高の仲間と過ごせた。
ノースハーバー州優勝で幕を閉じるなんて、僕にしては上出来すぎる。

この2シーズンで、様々な出来事があった。
その全てが僕に必要だった。
失ったものは何もない。
得たものは計り知れない。

この国で得た全てのものを、また新しい夢に向かって僕の糧にする。

NPC挑戦。
僕らしい馬鹿げた挑戦だった。
この挑戦を応援してくれた全ての人に感謝!


今回をもって、Road to NORTH HARBOUR STADIUMは終了します。
タイトルのひとつの目標は達成されました。
もうひとつは破れました。
でも、思い残すことは何一つありません。

これから帰国し、僕の新しい挑戦が始まります。
そのときまた、新たなRoad to・・・を書き出します。
約2年に及ぶ挑戦を支えてくれたファンの皆さん、友達、仲間、そして家族に感謝します。

それでは一旦さようなら。
あなたの夢が叶いますように!



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Image of Japanese

2006-08-11 | Weblog
昨日の練習は見学のつもりで行った。
ホームグラウンドでの練習は最後になる。
メンバーは火曜の時点では未定だったが、もう決まっているだろうと。

私服のまま、練習を見学。
するとコーチが着替えろと。
まだウイングが確定しないらしい。
理由はザーが入れるかどうか、マカの怪我の状況など。
僕はスパイクに履き替え、練習に参加。
ノースハーバー地区のプレミアで現在練習しているのは2チームだけだ。
そこに日本人がいる。
NZに単身乗り込み、すでに2シーズン目が終わろうとしている。
僕が残した結果はたいしたものではなかったけれど、日本人の代表として、恥ずかしくない態度で最後まで臨めたと思う。
明日の決勝戦。
12時半に最終メンバーが決定する。
キックオフの2時間前まで気が抜けない。

昨晩、地元大学のパーティに呼ばれた。
昨年留学に来ていた友人が夏休みを利用して帰ってきていたのだ。
久しぶりのメンバーと初顔に囲まれ、僕も楽しい時間を過ごせた。
楽しい写真が何枚も撮れた。
ここでアップしたいが、本人の名誉のため控えることにする。
ただ、今まで作り笑顔が苦手だったが、これからの僕の写真は素敵な笑顔で写れると思う。
それはあの顔を思い出しての思い出し笑いである。

それにしても、高校を卒業して海外の大学に進むなんて、18の頃には考えも付かなかった。
僕が18の頃なんて毎日毎日「ヒロタのシュークリームのチョコ味って最高やと思わへん?」と友人・家族が「う・うん」と渋々納得するまで説き伏せていたものだ。
そんな年齢で海外の大学なんて・・・

ただ、留学にしても、ワーホリにしても、遊びだろうと仕事だろうと、それが日本の大学であろうとも、日本の企業であろうとも、全ての行動に責任を持って欲しい。
海外ならば尚更だ。

日本から一歩外に出ると、今まで意識しなくてすんだ問題が多く発生する。
自分が日本人であることだ。

海外の人がイメージする日本人とのギャップを良い意味でぶち壊し、良い意味で踏襲しなくてはならない。
日本人て恥ずかしがり屋で縮こまり・・・そんなイメージはパーティで一発芸でもして取っ払ってしまえ!
日本人はどうせ文句も言えずにイエスマンばかり・・・そんなもん、必死で勉強して英語を身につけ堂々と自分の意見を主張するのだ!
日本人は勤勉で真面目・・・やつらの想像をはるかに上回る勤勉さと真面目さで勉強だろうと仕事だろうと、誰よりも素晴らしい結果を残してやれ!

海外に出たら、国籍は絶対に聞かれる。
「日本人です」
その言葉の重みに気づかなくてはならない。
なんでもかんでも画一的に判断は出来ないが、イメージというのはある。
差別がなくならないことがそれを証明しているではないか。

これからもっともっと多くの若者が海外に進出するだろう。
素晴らしいことだと思う。
すでにその先駆者である我々海外組は、後進達のため、日本人の誇りのため、課せられた仕事は多い。
※八田與一のような大きなことは出来なくても、海外に出て挑戦する日本人達は毎日毎日人と会い、話し、様々な感情や行動でもって、日本人ここにありと見せ付けて欲しい。
大きな結果は難しいかもしれないが、現地の人に愛され、可愛がられることが、海外にでる日本人といて最低限の義務であり責任だ。


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※八田與一
大東亜戦争当時、疫病と干ばつで人の住めない土地として中国からも見放された台湾に生涯をささげた明治の土木技師。
台湾が親日的なのは彼の功績に他ならない。

I hope

2006-08-10 | Weblog
火曜日、練習に参加したのはプレミアの選手と僕だけだった。
シニア1stは試合がないので練習もなかった。
当たり前だけど、でも同じチームのプレミアが練習しているのにシニアがやらないというのは日本人の感覚からしたら変な感じだった。
僕はBKコーチから呼ばれて参加したのであるが、その理由は僕が23番目の選手であるからだ。
ラグビーは15人のスターティングメンバーと7人のリザーブメンバー、合計22人で戦う競技である。
23人目というのはおかしな話であるが、早い話がまだメンバーが決まっていないのだ。
大方のメンバーは決まっているが、怪我の状況などでどうなるかわからないという。
BKに怪我や病気を含めた体調不良者が出たら、僕がすぐに試合に出られる準備をしておかなければならない。
決勝戦用のサインプレーも覚えなくてはならない。
というわけで、練習参加。

グラウンドは長雨と長いシーズンでぐっちゃぐちゃ。
いつもならグラウンドはクローズになり、近くの体育館へ移動という状態だったが、もう今週で泣いても笑っても最後なわけだから、グラウンドを労わる必要もない。
ぐっちゃぐちゃなうえにさらにスパイクでぐちゃぐちゃと・・・
こちらの土は粘着質で、洗濯してもなかなか落ちない。
この土も一緒に日本に帰国だろうな~と、嬉しさと寂しさが入り乱れる。

メンバーに入るかどうかは直前までわからないが、どっちにしても今日の練習で最後。
あとは12日の決勝戦。
優勝をチームのメンバー全員で、そして応援してくれた皆と分かち合いたい。
それが出来たら最高だ!


昨日はブログをサボってマタマタへ。
ロード・オブ・ザ・リングの撮影が行われた村。
ガイドさんが説明してくれるのだが、映画を観ていない僕は当然感動が薄く・・・
でも、これで北島の観光地は全て制覇したと思われる。
折角だから、帰宅してからロード・オブ・ザ・リングを観ることにした。
長い映画を観終わり、あれ~?結局今日観光したところがどこの場面かわからんかったな~と、ふと映画のタイトルを見た。
ハリーポッター・・・

これは釣りバカ日誌と寅さんくらい違う。
合掌。


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FREE!

2006-08-08 | Weblog
オークランドは今日も雨。
いつになったら洗濯物は乾くのか・・・

昨日はジムで上半身を追い込んだ。
今日は下半身。
テーマは筋肥大。

ジムに行くのはすでに生活の一部のようなもの。
しかし、これだけ毎日通っていても「今日は行かんとこうかな~面倒やな~」と思うことがある。
今日はあえて休むのもいいか~とか、明日全身やればいいか~とか、何か自分に言い訳して休もうとする。
自分に言い訳するのは簡単だ。
理由はいくらでもあるからだ。

そこで本当に行かないか、無理やりでも行くかでその人の“明日”は違ってくると思う。

それはジムの場合では体つきという結果であらわれるが、本質はそうではない。
なにもジムだけのことではない。
仕事、勉強、遊び、好きなこと、嫌いなこと、人生のほとんどのことは自分で決めることが出来る。
自由とはそういうことだ。
しかしその自由、本当は義務や責任でがんじがらめな自由、時間という束縛の中の自由、そこでしか人は生きていけないのだ。
普段時間を意識しない人は、その時間は生まれた瞬間から減っていくばかりであることを理解していないだけである。
過ぎ行く時間を取り戻す手段は存在しない。

物理的時間の中で人は生きている。

自由というのはこわい。
人は太古の昔からそのこわさを理解してきたはずだ。
そこにあるルールを作ることでそのこわさから逃げてきた歴史が人の歴史でもある。

そのルールを破るものに対し、多くの人は神をも超える。
人を殺してはいけないというルールを破ったものを死刑という名のルールで殺す矛盾が生じるのだ。

たかがジムの話から発展しすぎた感もあるが、その小さな出来事の繰り返しを我々人は数千年繰り返してきた。

自由。
今日ジムへ行くも行かないも自由。
友達との約束を守るも守らないも自由。
仕事を辞めるも自由。
明日は朝早く起きてウォーキングしよう、でも眠いからやっぱやめよう、それも自由だ。

自分にうまく言い訳できる人はすればいい。
それも自由だ。

ただ、僕はしない。
正確には「しないようにこころがける」のだ。

地球には質量保存の法則や力の拮抗の法則というものがある。
個人の中にもそれは存在するのではないかと僕は思っている。
ラグビーのテリトリーのように、100%をお互いに分け合う。
それは足して100になるように、人生の嬉しいこと、楽しいこと、楽なことと、つらいこと、苦しいこと、面倒なこともまた足して100にしかならないのではないか。
そこでジムの話に戻るが、ジムに行くということ自体は面倒だし金もかかるし、しんどいし辛い。
しかしその後のサウナやシャワーは実に気持ちの良いものであることを僕は知っている。
目標の体に近づく確率も、家で寝転がってアブトロニクスを腹に巻いているよりはるかに高いことも知っている。
夏休みの宿題を7月中に終わらせることで、8月は真っ黒に日焼けして一日中外で遊ぶことが出来ることを知っている。

ラグビーおけるタックルは痛いし辛いし嫌なもの。
そこから逃げることもできる。
しかし逃げたらトライをとられる。
人に迷惑がかかる。
チームは負ける。

普段の心がけがラグビーのタックルにあらわれる。
そしてラグビーのタックルが普段の生活にあらわれる。

自分に言い訳しないで生きるというのはしんどいが、タックルで表現するその防御線を突破されることに不感症になったとき、自由という名の凶器は自己を傷つけるものにしかならないのだ。


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Naturally

2006-08-07 | Weblog
天然キャラ(古くは石原真理子、鈴木らんらんから現在のユーコリンまで続くテレビデレクターが作り上げた虚像)が大嫌いです。
しかし最近、天然キャラではなく、真の天然が僕に憑依してきた感があり、自暴自棄に陥っております。
パソコンと歯ブラシを両手に持ち、ドアを開ける瞬間に歯ブラシが落ちそうになったとき、歯ブラシをキャッチしてパソコンを落としたり、カラオケで1番を熱唱したあとに「あれ?これさっき歌ったやん・・・」と気づいたり。
同じくカラオケで「へ~日本人の曲も多いな~。あ!こんなんも入ってる!歌ってや!」と叫んだときに、隣で歌っている友人が「この曲なんすけど」と。
中村玉緒、オセロ松嶋などの本気ボケの分類に割り当てられそうでこわいです。

さて、昨日まではシニア1stシーズン終了でちょっとおセンチな気分が僕を包んでおりましたが、今日からはリセット。
Takapunaのシーズンはまだ終わっていない。
プレミア決勝戦が遂に今週末、ノースハーバースタジアムで行われる。
ここまできたらもうメンバーの変更はあるまい。
準決勝のメンバーで戦うことが予想される。
しかしまだ決定というわけではないし、怪我人・病人が出たらどうなるかわからない。
事実、BKに一人でも出場不可能な選手が出たら僕の出番なわけである。
例えそうでなくても、メンバーが発表されても、プレミアのために練習台に徹しよう。
僕はTakapunaの一員であり、プレミアはTakapunaの代表である。
そのプレミアにもシーズンの半分以上メンバー入りしていたわけだし、自分のチームという愛着がある。
NPCという目標は絶たれたが、ノースハーバー州クラブリーグ優勝という目標は目の前である。

話は変わるが、ネットの入力作業って面倒で嫌い。
名前、住所、電話番号、自分の経歴などなどを入力していく。
昨日、その入力作業に3時間を要した。
僕はパソコンの扱いには慣れており、キーボード操作もブラインドタッチでカタカタ早いのだ。
それでも3時間かかるほどの入力事項の多さと、2000文字の論文など、午前中をその作業に費やしたのだ。
そして『入力事項の確認』ボタンをクリック。
すると・・・「携帯電話番号が入力されていません」というエラーメッセージが。
僕はもちろん日本の携帯電話など持っていないので空欄にしていたのだ。
「ちっ!なんやねん、携帯持ってない奴もおるやろがい」
仕方がないので戻るボタンで前画面に戻った。
するとなんと!!
今まで記入した全事項がきれいに消えているではないかっ!!!
どういうことやねん!
保存されるやろ普通は!!

これも天然の神が僕に降臨したのであろうか。

もうすぐ帰国するが、英会話に長け、体つきも変わり、なにより性格が変わった僕を成長して帰ってきたな~と思っていただけると自信を持っていたが、おそらく皆さんが感じる第一印象は「あ~長年のラグビー生活とNZでの激しいシーズンで、とうとう頭にきたか・・・」というものであろう。
合掌。


天然ですがラグビー大好きです。
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Frame of mind

2006-08-06 | Weblog
シニア1st準決勝。
雨の中、予想通り激しい戦いとなった。
厳しい鬩ぎ合いの試合はTakapunaリードで前半を折り返した。
いける。
後半に得点の多いシニアなら、このまま点差を広げて勝てる。
しかし後半トライを挙げたのはMasseyだった。
徐々に点差は離される。
Takapunaも追い上げ、5点差に詰め寄った。
1トライ1ゴールで逆転。
激しく攻めるがMasseyを攻略できず、そのままノーサイド。
Takapunaシニア1stのシーズンが終わった。
18-23。

悔しい。
30歳になり、これが最後と決めていた試合。
引退するときは試合に勝っても負けても晴れ晴れした気持ち良いものと思っていた。
でも僕の感情はただただ悔しく。
ノーサイドの笛の瞬間、タッチに蹴りだされたボールを持っていたのは僕だった。
僕はそのボールを高く高く蹴った。
それが僕のNZ最後のプレー。
ロッカールームに引き上げても、なかなかジャージを脱ぐ気になれず、しばらくぼーっとしていた。

試合後の相手チームとの握手はひとりひとりに「ありがとう」と言った。
想像していた“最後の試合”とは違い、ただ本当に悔しさだけが残った。
TVで観る大きな試合のあとにお互い晴れ晴れした笑顔で握手と会話を交わす選手達、僕の最後はそういうものになるはずだった。
しかし実際は違い、中学生のころに味わった県大会で負けたあの時の悔しさと全く同じ。
ラグビーを始めて19年。
負けて晴れ晴れした気持ちになどなったことがない。
そして最後も同じだった。

本当はもっと格好良く、心から笑顔でありがとうと言いたかった。
でも、それも僕らしい最後なのかもしれない。

この悔しさを忘れず、これからの人生を歩んでいきたい。

さてプレミア。
Masseyから車で移動し、敵地Helensvilleへ。
こちらも同じく準決勝。
今季3度目の対戦で、過去2戦は負けているHelensville。
シニアの試合が終わってHelensvilleへ駆けつけた時点では6-0でリード。
そのまま前半終了。
プレミアのいつもの調子だと後半にガタっと落ちる傾向にある。
嫌な予感がした。
後半になって予想通り押され、ずっと自陣での戦いとなる。
しかし必死のディフェンスは最後まで集中力を切らなかった。
ノーサイド。
お互いノートライのまま、前半の6点を守りきった。
決勝進出。
ノースハーバースタジアムだ!

試合後、Helensvilleのロッカールームに1年ぶりに入った。
Helensvilleの選手達に会うのもこれが最後になる。
みんなにありがとうと言った。
近いうちに帰国することも伝えた。
Helensvilleのみんなはとても暖かい。
選手もコーチも地元のファンの人も、みんな「来年はHelensvilleに帰って来いよ」と言ってくれる。
あの土地に行くと僕はちょっとした有名人になっていたので、そこらじゅうから声をかけられる。
Takapunaのみんなは良い人か?
来年はウチにかえってくるんでしょ?

本当に嬉しくなる。

残念ながら、僕は帰国するのだ。
そのことを告げた。
するとHelensvilleのジャージを渡された。
背番号16。

たまたま取ったジャージが16番なのか、なにか意味があったのか。
それはわからないが、僕は「お前はHelensvilleの16番目の選手だぞ」と言われたような、とても自分に都合のよい理解をしている。


シニア1stのシーズンは終了したが、まだTakapunaは終わっていない。
来週末、いよいよ決勝戦。
ノースハーバースタジアム。
相手はGlenfield。
僕はもちろん来週の練習に参加する。
ここまできたらよほどのことがない限りメンバーに変更はないだろう。
今はチーム一丸となって決勝戦を戦いたい。
そんな心境です。


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For Semifinal

2006-08-04 | Weblog
昨日の怪談のあとに貼ったブログランキングへのリンク、機能していません。
なぜでしょう?
やっぱし、そういう異常はでるのでしょうか。
不思議ですね~。
悪ふざけの肝試しも、たまにホンモノに出くわすことがあり、お勧めできません。
大学の頃に行った肝試しでは・・・今日はやめときます。
どうも、井口です。

さて、明日はいよいよ準決勝。
相手は強敵Massey。
肉離れを起したセンターは昨日の練習も見学。
試合には出るというが、100%でない選手があの120kg級センターにどう挑むのか。
僕の仕事が増えるのは必至だ。

3月からはじまったシーズンも、すでに5ヶ月が過ぎた。
半年間ラグビーのシーズンが続く。
今の時期にどこにも怪我がない選手のほうがおかしいくらい、シーズンは長く激しい。
試合数も同じく日本のそれとは比べ物にならないほど多い。
僕は現在、これといった怪我はない。
ただし、ラグビー選手にとっては・・・というレベル。
右手の親指は曲がらないし、腰も痛いし、ふくらはぎも痛いし、腿裏も痛い。
背中なんてラッキングで傷だらけだ。
でも、それが普通なのでなんとも思わない。
野球選手の「4回まで好投の○○投手はふくらはぎの違和感で降板、5回からは・・・」というアナウンスを聞くと、なんじゃそりゃ~!!と叫ぶラガーマンは多い。
違和感程度で戦線離脱していたら、ラグビーできる日は1年のうちオフ明け初日だけになってしまう。

ここまできたら、体調万全とはどの選手もいかなくなる。
それをカバーできる気力が本来100%の体の機能が70%まで低下してしまっているものを150%までひきあげるのだ。
そこで今までの歩んできた人生が左右するという言葉が大袈裟なものではなくなる。
どれだけ大切な人が多いのか、どれだけ自分を応援してくれる人が多いのか、たとえ多くなくとも、どれだけ深く関係を持てたか、そしてそれを自分の四肢全てを使い表現できるか。
もちろん、目前の相手にむかいタックルに飛び込む瞬間に「あいつのために!」とドラマのようなことを考えている暇などないが、試合前にすっと目を瞑り、大事な人のことを想い、悔いなきよう頑張りますと心の中で唱える。
家族、友人、お世話になった人たち、全ての人へ向けた恩返しをグラウンドで出し切るか、そこにラガーマンであることの誇りと意地をかけるのだ。

ちょっとナーバスになりかけている。
このナーバス感は1週間早いな。
今日もできるだけリラックスして平常通り過ごそう。

洗濯して、食事をすませ、板金屋で見積もりをもらい、借りていた本を返し、サウナでゆっくりストレッチし、映画を観て、スパイクを磨いて寝る。
明日はいつものように起き、いつものように試合会場に1時間前に集まり、いつもどおりに試合を楽しみ、いつもどおり勝って旨いビールを飲む。

試合前の数分間だけ、右足首の星マークに誓うことにしよう。


さぁ、NZクラブリーグは終盤。
日本では各チーム、最後の調整に入る。
今年もトップリーグは観客数が・・・という問題に頭を悩まされるだろう。
大きいことはできませんが、小さなことからこつこつと。
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Goast story

2006-08-03 | Weblog
こちらNZは真冬であるが、日本は真夏。
ここでひとつ涼しい話でも。

僕はしばしば人ではないものに出会う。
それは高校時代からはじまった。
それまで霊感など全く無かったのだが、ある霊感の強い友人から「お前はオレより霊感が強い」と言われてから急に、それまで閉められていた扉が開いたかのように次々と奇妙な体験をした。
金縛りや透き通った人をみることも増えた。
こちらNZでもおじいさんの幽霊が歩いたり、聞えるはずのない女の人の声など、いわゆる霊現象が僕のまわりでおこる。

この話は僕が京都に住んでいたときの話である。

僕はある知り合いから本を借りた。
それは神社で保管されたいわくつきの本だった。
その本を持つと良くないことがおこると、その神社に保管されることになったものであるという。
その知り合いが住職と知り合いだというので、夏のある日に借りてきたものであった。
「井口君、いっかいこれ読んでみ」
恐さ半分、興味半分、僕は寮にそれを持ち帰った。
人形や本など、念のこもったものは苦手である。
手に取った瞬間から嫌な気持ちがした。
なんだか読む気になれず、枕もとの本棚に無造作においてその日は寝た。

夜中、寒気で目が覚めた。
なんだか眩しい。
もう朝か・・・いや、電気がついていた。
僕の部屋は4人部屋に先輩と2人という寮で、先輩が帰ってきたのかと思った。
しかし先輩のベッドに先輩の姿は無く、まだ帰ってきていないようだ。
たしかに電気は消して寝たはずだった。

もう一度電気を消し、不思議さと恐さが入り混じったまま床に入った。

また目が覚めた。
今度は違った。
そこに人が立っているのが気配でわかった。
先輩か・・・
薄目を開けたが、そこに立っているのは先輩ではない。
男性か女性かわからない真っ黒のその人は、黙ってそこに立っていた。
かすかな声で「助けて・・・」と聞えた。

大声で叫ぼうとするが声がでない。
体が動かないので目だけでその人影をみる。
その人は何かの上に立っていた。
あの本だ。

しばらく金縛りが続き、電気がついたり消えたりした。
「助けて・・・」
もう一度聞え、金縛りは解けた。

あわてて飛び起き、電気をつけて先輩がいるかどうか確かめたが、まだ帰宅していない。

あの本か・・・
無造作に本棚に置いたその本は床に落ちており、ページが開いていた。
そのページを見た瞬間、鳥肌が立った。
助けて・・・と書いてある。
そこには人を殺め、その罪人は数年後に狂って自らの命を絶ったという内容が書かれていた。
その人は恨んだ相手を自宅に呼び、部屋に閉じ込め、そのドアを塗りつぶし、そのまま何年もその家で生活していたのだという。
その家主が狂って自殺し、数年間放ったらかしにされたその家は、誰がよび始めるでもなくお化け屋敷と呼ばれ、最近になって取り壊されたと書いてあった。

そこに書かれた真意のほどは僕にはわからない。
ただ、その本が数々の人の手を渡って神社に保管され、また世にでて僕の手元に来た。
そしてその日の夜に奇妙な出来事が起こったのだ。

数日後、その本は知り合いに返した。
「どうやった?」
聞かれたが、もちろん僕は他のページは読む気になれず、「最悪でした」とだけ言って返した。
その知り合いは「何も無かった?」としきりに僕に聞いた。


たまにはこんな話もいいかと。
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追記
霊の現れの判断としてラップ音というものがある。
ピシッと何かの割れる音、太鼓のようなドンドンという音。
そして何よりよくおこるのが電気系統の故障。
これ以上行ってはいけない場所に入った瞬間に懐中電灯の明かりが消える、カメラのスイッチが入らないなど。
この文章を書いている最中、僕のパソコンの他に開いていたサイトが消えた。
そしてこの文章のアップ作業も何度やってもエラーになる。
もしかしたらこの体験は人に語ってはいけないもの、そしてこれを読んではいけないものなのかもしれない。

Home&Away

2006-08-03 | Weblog
今日は友人達のブログを見ても、日本のニュースを見ても亀田亀田のオンパレード。
おかきが食べたくなった。
どうも、井口です。

昨日は激しい腹痛を抱えながらジムワーク。
おかげで今日は背中から翼が生えてくるのではないかと思うほど、僧帽筋が痛い。
三角筋、上腕二頭筋・三頭筋はもうちょっと追い込んだほうが良かったな~。
僕の体はどれだけ追い込んでも翌々日には筋肉痛が消えるように出来ている。
今日は痛いが明日にはとれるだろう。
今晩の最終チームランを終え、明日はプールとサウナでリラックス。
明後日、ついに準決勝。
相手はMassey。
あの120kgくらいあるセンターを如何にして止めるか。
残念ながらうちのセンター陣は弾かれるだろう。
問題はフルバックで出場が濃厚な僕の出来ということになる。
モールで押し込まれない限り、トライをとられるというのは僕の責任だ。
1対2だろうが、1対3だろうが、それを何とか止めるのがフルバックのフルバックたる仕事であり責任だ。

前回のMassey戦、ノートライに抑えて勝った。
しかし前回はその試合の結果に関係なく、Massey2位、Takapuna3位は確定していた。
Masseyのモチベーションは低かっただろう。
勝っても負けても同じ結果なら、怪我しない程度に頑張るのが本音。
しかし今回は違う。
決勝が、ノースハーバースタジアムがかかっている。
お互いの死力を尽くした戦いになる。
厳しいアウェイでの戦いになるが、勝つしかないのである。

アウェイとホームとでどう違うのか。
ファンの皆さんはわからないかも知れないが、やはり違うものである。
日本のラグビーではアウェイもホームも関係ない。
旧関西リーグのチームは花園がホームという感覚だから、サッカーのように本当のホームグラウンドというわけではないのが理由だろう。
実際、日本のときはホームって言われてもな~みたいな感覚で、選手自体もホームやアウェイの感覚は微妙。(最近はヤマハスタジアムやサニックスのところとかトヨタのところみたいなホームと呼べるスタジアムが出来ているようですね)
しかしこちらのラグビーは各チームホームグラウンドを持つので、そのホームでの試合には多くのファンが駆けつける。
かなり熱狂的である。
逆にアウェイではその洗礼を受けることになる。

ファンの人の応援や声援というのは、選手にはけっこう聞えるし、その感覚自体がスタジアムを包み込む空気となり、選手達を後押ししてくれるのだ。
追い風のような感覚。
アウェイだと物凄い向かい風の感覚。
レフリーのジャッジもなんとなく違う。

僕の場合、いつものメンバーがいつものように試合を観戦してくれ、いつものように静かに観て、試合後はいつものようにお疲れ様と声をかけてくれる。
いつもとなんら変わりない。
日本のラグビーファンみたいに臙脂色の帽子をかぶって「おりゃ~!井口~!!気合いれんか~いっ!!」とワンカップ大関を振り回してくれても面白いが、それは今回の試合に勝ち、ノースハーバースタジアムでやってもらおう。
まずは今週の試合に集中する。
Massey。
強い。
でも、勝つ。


追記
日本のラグビーの試合会場には様々な人がいる。
特に花園は凄い。
そのファン層がくっきり分かれるのもラグビーが企業スポーツから切り離されていない理由のひとつかもしれない。
旧・関西リーグは面白かった。
ワールド・神戸製鋼の試合会場にはきれいな女性の方が多い。
そこと試合するときはなぜか燃える。
トヨタ・近鉄の試合会場には臙脂色の帽子をかぶり、右手にはデッカイ携帯電話、左手にはワンカップ大関、前の席にスルメを置き、耳に赤鉛筆を挟んだオッサンが多い。
織機やホンダ、鐘淵化学の応援には一般のファンは少なく、どうみても無料チケットを配られて仕方がないから観戦に来たような社員食堂で何度か見たことのある人などがあくびしながら観戦している。
そんな中でも、きれいなお姉さんが対戦相手チームの選手をカッコイイと思えるようなプレー、臙脂色の帽子のオッサンが今日知ったばかりの選手を大声で「わし!あいつが小学校の頃から絶対ええ選手になる思うとったんや~!」と自慢し、ラグビーに全く興味の無かったタダ券ホルダーの方が「ラグビーっていいかも!」と思ってもらえる、そんな瞬間がたまらなく嬉しい。
NZも日本も一長一短あるが、ラグビーを観戦するファンの皆さんがいてくれなければはじまらない。
まずは知ることから、そして伝えることからはじめなければ。
このランキングがどれほどの役に立つかはわからないが、できることからやってみようと思います。
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Stomachache

2006-08-02 | Weblog
昨日の電話の正体が判明。
先日当て逃げされた犯人からの電話だった。
なんでも修理費用を支払いたいとのこと。
見積書を提出してくれって遅いわ!
かなり派手にクラッシュしていたので、入院でもしてたのかな。
ま、対応は遅かったけど修理費用が返ってくるのは嬉しい。

今日はなぞの腹痛で目覚めた。
胃が痛い・・・
拾い食いなんてしていないのだが、とにかく胃が痛い。
それでもとにかくトレーニングには出かけよう。
今日、水曜日が試合期では1週間で最後のウエイトトレーニングになる。
木曜は全体練習、金曜日は軽くプールで体を動かす程度。
日曜、月曜、水曜がウエイトトレーニングと決めている。
今日は腕の日。
三角筋・上腕二頭筋・上腕三頭筋を鍛えに鍛える。
僧帽筋も忘れない。
上記4つの筋肉を鍛えることによってタックルの威力が増す。
デカイ相手が突っ込んできても、僧帽筋が発達していれば怪我の予防になるし、早い相手にステップを切られても、三角筋と上腕の筋肉が発達していれば腕さえかかれば倒せる。
最近のラグビージャージはピチピチになり、体のラインがよくでる。
見かけの問題ではなく、今まで肩パッドをいれて衝撃を緩和できたのであるが、ピチピチになってからは肩パッドを入れたらどうも動きづらくなった。
ということは、自分の筋肉で武装する以外に方法はないのだ。
先日行われたトライネーションズでマッコウのジャージが破れて背中が丸見えに。
その背中に肩パッドは見当たらなかった。

一時、ラグビーも肩パッドやアンダーアーマーなどの普及で「俺達はアメフトと違って生身の体で勝負してるんや!」と言い辛くなってきたのであるが、最近はまた原点回帰してきている。

男同士の意地をかけた戦い。
武器はスパイクひとつ。
こういうところがラグビーの魅力のひとつなのかもしれない。

今日の僕の武器はプロテインと胃薬だ。


ラグビー普及の武器は僕の場合はこうしてブログを通じて皆さんに報告すること、結果を残すこと、ブログランキングで上位につけること、子供達に指導すること、魅力を伝えること。
他にも本屋に行ったらラグビーマガジンを勝手に平置きにするとか、空港のテレビのチャンネルを勝手にラグビーに変えるとか、友達のパソコンの壁紙を勝手にオールブラックスに変えるとか、お気に入りに勝手にラグビー関連のホームページを追加しとくとか、酔っ払ったらラグビーの話を無理やり聞かすとか、神戸製鋼の携帯ストラップを勝手につけて回るとか。
ま~なにかと仕事は多い。
代表の選手は敵国に勝つこと。
指導者のすることはチームの強化、ラグビーを通しての人間教育。
ファンの方がするのは応援や批判、友達を誘って観戦に行く。
それぞれ角度は違えども、大好きなラグビーを一人でも多くの人に観てもらう、知ってもらうことが、我々ラグビーに携わる人間の見るベクトルの先であってほしい。
というわけで、今日もご協力お願いします!→人気blogランキングへ


CLUB RESULTS 29 JULY 2006

2006-08-01 | Weblog
24シーズン2を観終わり、え?続き物になったんかい?!とやるせない井口です。
24シーズン1から約1年後にシーズン2を観て、この1年での英語能力の伸びが多少ならずともあったことを実感。
字幕なしでもわかるっ!
もちろん、なんやら爆弾などの専門用語はそのたびに辞書と向き合うことにはなるが。。。

昨日は友人達とオークランドから1時間のワイウェラ温泉に行ってきた。
ここ最近、トレーニング疲れがたまってきており、心も体もリフレッシュできた。
生憎の雨だったが、逆にほてった体を冷たい雨が冷やしてくれるのが気持ち良かった。
夕方になると雨雲の間から青空が覗きだし、そのまま真っ赤な夕焼けになり、更衣室から出ると辺りは闇に包まれていた。
本当に久しぶりにゆっくりとした時間を過ごせた。
その後、みんなは風呂上りにビールを飲みながらワイワイ帰路に。
僕は運転のためコーラ・・・
そのまま中華鍋屋さんに寄り、みんなで鍋をつついた。
そこの店主は一切英語を話せない。
「4人です」という英語すら理解できず、もう何を言っても中国語で返ってくる。
もちろんこちらも何を言っているのか理解できず、とりあえず身振り手振りで4人であることを伝えた。
あそこまで堂々と英語を喋らないスタイルも珍しい。
喋ろうとする気配すら感じさせない。
あっぱれである。

今朝は電話で起された。
不得意な電話での対応、早口の英語、寝起き、という英語の三大苦に昨日の中国人店主のような開き直りが出来ずに適当な英語で切り抜けた。
結局内容は不明のまま、電話を切ってしまった。。。
どうせ間違い電話だろうけど気になるな~。
後でかけ直してみよう。

さて、先週末の結果が出た。
波乱が起こった。
プレミアリーグ1位のMasseyが同8位のGlenfieldに負けた。
これによりプレミアのベスト4はTakapuna、Glenfield、Marist、Helensvilleに決まった。
Takapunaの対戦相手はHelensville。
今季3度目の対戦。
過去2戦、いづれも僅差で負けている。
3度目の正直なるか。
いや、勝たなければならない。
シニア1stはMarist対SorthShore、Takapuna対Masseyという準決勝。
こちらはリーグ最終戦で勝ったMasseyが対戦相手に決まった。
しかしMasseyは先週末の準々決勝をSilverdale相手に70-7という大勝で勝ち進んできている。
リーグ戦も2位。Takapunaより上位。
こちらも苦戦が予想されるが負けるわけにはいかない。

U21は2位、U19は1位と、Takapunaは全てのグレードで上位につけている。
さすが名門といったところ。
しかし目標は優勝であり、ベスト4でも準優勝でもない。
勝つしかないのである。

温泉でリフレッシュできたし、今週末も勝って決勝に進みたい。
決勝の場はノースハーバースタジアム。
この2年、夢見た場所だ。


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Character

2006-07-31 | Weblog
トライネーションズ、オールブラックスの強さが際立った。
スクラムで優位に立ち、BKはそれぞれのスキルが相手を上回った。
今回のトライネーションズも毎年の例に漏れず、世界ラグビーの水準をぐっと引き上げた。
このトライネーションズで毎年の世界の流れがだいたい分かる。
オーストラリアがシークエンスで隆盛を放った時期からディフェンス優位に時代は流れ、そしてまたアタックの醍醐味とも言えるどんどんパスで抜いていくスタイルが今季の特徴ではなかっただろうか。
オールブラックスFW陣のパススキルも凄かった。
パワープレイが持ち味であるコリンズも素晴らしいパスでトライを演出した。
相変わらずマッコウは世界一のフランカーの異名どおりの活躍。
カーターのキックも冴えた。
センター陣が揃ってくると、このオールブラックスを止めるのは難しいだろう。

ノーサイドのあとの両陣営の笑顔が印象的だった。

死力を尽くしたからこそでる笑顔。
オーストラリアの選手もオールブラックスの健闘をたたえ、笑顔で握手。
ラグビーの試合の醍醐味でもある。

ここNZでは試合後にエールを交換し、一列になって握手し、言葉を交わしていく。
いろいろな選手がいる。
日本人に負けたことが悔しいのか、はたまた単なる差別か、握手を拒む選手も中にはいる。
しかし、ほとんどの選手は握手し、挨拶を交わす。
嬉しいことに、僕のトライをほめたり、ディフェンスをほめたり、キックをほめたり、パンチが痛かったなどの報告まで、ラグビー精神のノーサイドを感じる一面だ。

日本ではこれを素直に出来ない。
いや、素直になればなるほど悔しさからさっさとグラウンドを後にして居酒屋で愚痴る。
NZにきて一番の収穫はこういったラグビーを通じた心の成長ではないだろうか。

クラブの選手も、NPCの選手も、スーパー14の選手も、オールブラックスの選手も、みんな同じラガーマン。
ジムであっても、バーであっても、気さくに言葉を交わすことが出来る。
ショッピングセンターで会ったルークマカリスタも、向こうから声をかけてきたくらいだ。
ルアやピシなども本当に気さくで楽しくやさしい(試合中は別人である)。

ある種のオーラを出す選手は、そのオーラを出さなくては自分がプロフェッショナルであることを他人に伝えることが出来ないのであろう。
日本にいたときの僕のように。

本当に凄い選手はオーラを出さない凄さを感じる。

片意地張らずに人と話が出来るようになったことも、僕にとって非常に嬉しい変化のひとつだ。
相変わらず敬語や礼儀にはうるさいですが。。。

今日、日本への帰路に経つ尾道高校の顧問の先生と昨日は夕食を一緒にとった。
興味深い話がいくつも聞けた。
僕の後輩や同期もその先生の学校から輩出された仲間が多く、その話にもなったのだが、驚かされたのは先生の記憶。
もう何十人、何百人と卒業していったはずなのに、よくそこまで覚えているな~と。
なにも日本代表の選手やトップリーグで活躍する選手ばかりではない。
高校でレギュラーさえ取れなかった僕の後輩のことまできっちり覚えておられた。

出席できなかった僕の高校時代の恩師の謝恩会でも同じく、各世代の思い出話を会場に延長料金を支払う羽目になるほど先生は語ったという。

そのチーム(中学なり高校なり大学なり)に属しているときは恐怖であり、特に合宿のときなど隙さえあれば殺してやろうかと真剣に考えたものだが、卒業してみるとやはりどの先生よりも印象深く、ふっと母校に帰りたくなるのもその先生がいたからである。

今回、尾道高校の先生であり、僕の先輩でもあるその顧問教諭が口酸っぱく生徒に指導していた言葉の中に「ラグビーと私生活は一緒」という意味の言葉。
私生活がしっかり出来ない選手はラグビーやらしても駄目だという意味。
僕のラグビー哲学と同じである。

ラグビーのプレーも、私生活での責任感も、つまり同じ人間の所業であることを生徒達にわかって欲しい。

ガラスは片面しか磨かなければ曇ったままである。
両面磨いてはじめて透き通ったきれいなガラスになるのである。


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Game result

2006-07-29 | Weblog
絶対落とせない一戦。
相手は今季勝っていない苦手Northcote。
やはり前半から思うように攻撃が出来ない。
攻め込んでも反則でリズムがつかめない。
それどころか前半早々あっさり先制される。
嫌な雰囲気だ。
予想通り、センター付近でディフェンス網は破壊される。
フルバックの僕は何度も何度もタックルを繰り返す。
前半終えて0-5。
後半もなかなか流れが来ない。
しかし集中力を切らすことなく試合は進み、ようやくトライを返した。
逆転。
しかしまたすぐに逆転されるシーソーゲーム。
後半ロスタイム、3点ビハインド。
敵陣まで攻め込みPKを得た。
スタンドオフが落ち着いて決め、試合は同点に。
そこで笛。

僕は同点ならリーグ戦上位のTakapunaの勝利だと思い、ひとり喜んだ。
しかし10分ハーフのサドンデスという。

これはキツイ。
自陣でのペナルティは命取りだ。
とにかく敵陣で試合を進めなければ。
考えることは相手も同じで、キックが多く、フルバックの仕事は残業手当だけでは賄えないほど増えた。
とにかく敵陣で。
果敢にカウンターを仕掛け、敵陣に入る。
そこでPKを得た。
沈めれば勝ち。

Takapunaの蹴ったボールはきれいな放物線を描き、ゴールポスト真ん中を通り越した。

18-15。
薄氷の勝利をものにした。

これでまた来週もラグビーが出来る。
よかったよかった。

プレミアも前半のリードを守れず、後半に同点に追いつかれた。
拮抗した試合展開はそのまま最後まで続き、プレミアもサドンデスに。
同じく敵陣でPKを得、見事沈めてくれた。

これでシニア1stもプレミアも来週の準決勝に駒を進めた。
今日の試合は観客にはたまらない2試合になったと思う。
やってる方はたまったもんじゃないが・・・

この勝ちは大きい。
Takapunaの勝ちたい気持ちが相手を上回っただけで実力の差は無かった。
しかしその気持ちが大事なのだ。

来週行われる準決勝で、さらにその気持ちを大きく強く持ち、必ず決勝戦に進みたい。

久しぶりに緊張した良いゲームだった。


こういうゲームがタダで楽しめるNZはやはり王国。
日本でもファンが根付いて楽しく、面白く、そして価値あるゲームがたくさん行われるよう、今日も協力お願いします!→人気blogランキングへ


ONOMICHI

2006-07-28 | Weblog
今日も尾道高校のコーチングに行ってきた。
14時から始めて終わったのが18時。
4時間もやってしまった・・・
でも生徒達の気持ちは最後まで切れず、良い集中力を保てたと思う。
本当にコーチングって難しい。
簡単に出来るはずと思っていたスキルが出来なかったり、これは難しいかなと思っていたスキルが出来たりするから面白い。
一番難しいのは集中力を保つこと。
コーチングの一番のスキルであると思う。
今回は顧問教諭によって僕をうまく紹介していただいたので、それだけやりやすかった。
同じ言葉でもすんなり聞ける相手、そうでない相手がいる。
やっぱり尊敬する人や有名人の言うことはすっと耳に入る。
同じ言葉でも、その重さが違うということか。

僕が「おい!ウイング遊ぶな!」とデコイのコースや仕事を指摘する、すると生徒は「はいっ!!」と良い返事をしてプレーを再開する。
先生は「わし、何回も言うとるやんけ!!」と怒る。
何度もこういう場面があった。

高校生でも大学生でも、社会人でもプロでも、同じことだ。
毎日同じ人間に言われていると、ついつい聞き流してしまっているのだろう。
また、同じ内容でも伝え方が違うと、受け取り方も違ってくる。
コーチングでは飽きさせないということが大事なんだな~と痛感。
プレイヤーの僕としては、コーチの言葉をどのように消化していくかが大事であると、これまた痛感。
大事な言葉をかなり聞き逃してきたんだな~と思う。
コーチングって面白い。
現場についたら面白いことばかりではないのだろうが、子供たちの成長する過程に自分がかかわれるなんて、やっぱり尊い仕事だと思う。
全国の指導者の皆さん、頑張ってください!
一人でも多くのラガーマンを育ててください!
僕が力になれることがあれば手伝います。
連絡を取りたい方、なんとかして調べてみてください。
ここで連絡先を書くわけにはいきませんので・・・

今日、コーチングに行って良かった。
明日の試合、絶対に負けられない。
勇気をもらった。

負けたら終わり。
必ず勝つ!


やっぱりラグビーって最高!
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