勝手に映画紹介！？

 

ＷＯＷＯＷでエアチェックしておいた「蛇に濡れる女」を鑑賞…美人監察医が猟奇殺人の検死に立ち会うと、被害者は自分のヤった相手だった（被害者も女）…その後も続く同様の事件の被害者（男もあり…つまり主人公は両刀！）ともみんな関係を持っていたというロシア製のエロテイックサスペンス。まず“蛇に濡れる女”って、どういうこっちゃ？なキャッチーなタイトルにそそられた。ストレートに考えると…蛇に欲情する女ってことなのか？あとは似たテイストのエロサスペンス「白昼夢に抱かれる女」あたりを意識してつけた邦題なのかなんても想像するが…。

 

女性監察医のリザは…アンナという女性とドライブ中、道路上に全裸で佇む女性を発見して保護。その女性を自宅に連れ帰る。リザが親身になって女性を介抱するのを見て、アンナは気分を害して立ち去ってしまう。女性と2人きりになったリザは、その晩、ベッドを共にする…。後日、事件現場に呼び出されたリザ…対面した死体は、自分が数日前に関係を持ったあの女性だった！死体にはどこかの建物の写真が焼き付けられており、筋弛緩剤が投与されていたこともわかる。リザは担当刑事に彼女との関係を隠したまま…捜査に協力することになるが…。

 

メジャータイトルではないのか、現段階ではそこまで多くネットでレビューが書かれているわけではないが…検索上位で出てきた映画レビューサイトでの評価平均は5点満点で半分以下だった。そうかな、オイラ的にはけっこう好きなタイプの映画だったけどな。って、ボカシ入りヌードがいっぱい出てくるなど、Hな内容だからってわけじゃないですからね。まぁ、確かにそれもあるっちゃ、あるけどさ（笑）冒頭…女友達とドライブ中の主人公。けっこうスピードを出して危なっかしい運転をしてるんだけど、案の定…目の前の道路に、突如、人が出てきて轢きかける！

 

しかも…その道路上に突っ立っていた女は、なぜか全裸！最初は“あぶねーじゃねーか！”と怒鳴り込んだものの、事情を察し、その全裸女を保護して、自宅に連れ帰る。そのせいで、一緒にいた女友達とは険悪な雰囲気になり（まるで嫉妬をしているよう）、女友達は帰ってしまう！保護した全裸女と2人きりになった主人公…さっそく自分も脱ぎだして、お肌のスキンシップ。まぁ、そこまでいったら、まぁ、そうなるよな…相手を気遣いながら、優しく手ほどき。帰ってしまった女友達とのやり取りで薄々感じてたけど…どうやらレズビアンだったみたいだねと…。

 

後日、殺人事件の死体発見現場に呼び出される主人公…彼女は監察医だったんだけど、死体を見てびっくり、自分がヤったあの全裸女だった！しかも、死体に“謎の写真”がプリントされているというなかなか猟奇的な事件でもあった。主人公の監察医とは別に…担当の男性ベテラン刑事もこの事件を必死に捜査することになる。実は、自分の1人娘が行方不明になっていて…こういう事件に巻き込まれているのではないかと気が気じゃなかったのだ。やがて主人公の女性監察医も独自に事件を調べ始めるんだけど…訪問先の知人とも、直ぐにおっ始めるのよ！

なんと今度の相手は男…ここで、ただのレズビアンじゃない、両刀だったのかとわかる。そして、ヤった直後のその男が、主人公の目の前でいきなり殺人鬼に襲われたりするんだ！さらに…その後も、最初の事件同様、身体に写真がプリントされた男女の死体が次々と発見され、その被害者たちとも主人公は関係を持っていたと…。刑事たちにもそれがバレてしまい容疑者扱いされるが…。一方、主人公は…最初に喧嘩別れして以降、会う機会が減ってる知人の女を疑っているようで…？セックス絡みの殺人事件が連続で起きるところはロシア版「氷の微笑」か？

 

なんだけど…「セブン」のような猟奇っぽさもあるし、自らヒロインが事件の渦中に飛び込んでいき、時には力業で容疑者と対峙したりもするので、どこか「ドラゴン・タトゥーの女」（リスベットシリーズ）感もあったりする。そして、終わってみれば、けっこう使い古されているオチだったりもするんだけど（途中で、このオチではないかなと何度か疑ったし）…ミステリーとしてのどんでん返しもちゃんと味わえる。このボリュームで92分というテンポの良さも評価。ツッコミを入れられて、ネタバレする前にさっさと話しを進めようという作り手の気持ちもあったのかもしれないね。

 

監察医なんていう地味な仕事をしているわりに…いつもやたら目立つ赤い服を着ていて、薄暗い死体安置所のシーンでは、そこだけが強調され、まるで血のような禍々しさとなって、印象強く残る。あとね、事件を調べるベテラン男性刑事の片手が義手なんだよ…どういう経緯で義手になったのかは、ちゃんと物語の中で語られてるんだけど、ちょっと前に見た、隕石が落っこちてきて大惨事になるロシア製のディザスタームービー「ファイナル・インパクト」でも、ヒロインを支える男性の脇役が義手だった。こういう登場人物をメインに据えるのはやっぱりお国柄か？

 

 

監督：イーゴリ・ヴォローシン

出演：ルケリヤ・イリヤシェンコ　アナスタシア・クフシノヴァ　オレグ・ヴァシリコフ　エヴゲーニイ・ハリトーノフ

 

 

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DVD 蛇に濡れる女

 

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