歓 喜 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

スポーツマンなら・・・いやスポーツをしなくても贔屓のチームが勝ったり、あるいは合格発表で自分の番号があった時などには、皆さん1度はしたことがあるのではないでしょうか? 今日は、その  


  ガッツポーズの日

なのだそうです。

今からちょうど50年前の今日・1974(昭和49)年4月11日、現在は俳優として、また〝OK牧場〟などの天然ボケ(?)キャラでお馴染みの
ガッツ石松さんが、当時の日本ポクシング界の聖地・日大講堂において、WBC世界ライト級タイトルマッチでチャンピオンのロドリコ・ゴンザレス(メキシコ)に挑戦。


圧倒的不利の予想を覆し見事8回KOで勝利を収め、初めてチャンピオンベルトを手にしたのですが・・・その際に彼が両手を上げて喜びを全身で表現したのを、スポーツ報知の柏秀樹記者が〝ガッツポーズ〟と名づけ記事にしたことで世に広まった・・・このことから記念日とされた由。   
 
      ガッツ石松

 お時間のある方は、この試合の模様を動画でご覧ください。 2分過ぎにそのシーンをご覧いただけます。

 


しかし実はこの言葉・・・それ以前に存在していたそうな。


ボウリングが流行していた1972年 週刊 『ガッツボウル』 (同年12月14日号)に〝自分だけのガッツポーズつくろう〟 という特集があり、 「ガッツポーズって知ってるかい? ストライクを出したとき スペアを取ったとき 難しいスプリットをカバーしたとき その自信と喜びを表現するスタイルがガッツポーズ・・・。」 という記事が掲載されていたのです。
 

確かにストライクを出した時には、私も自然とガッツボーズが出ていたような気が・・・。

ボクシングじゃなくて、ボウリングが最初だった・・・まぁ、今となってはどうでもいいことですけどネ。
  

※ちなみにこのガッツポーズは完全なる和製英語で、欧米人には通用しません。 

標準的な英語では“victory pose ” “Fist pump ” と言うそうな。

 

さて、このガッツポーズ・・・今では様々なスポーツ・シーンで数多く見かけるようになりました。
 

オリンピックやプロ野球などは言うに及ばず、最近では甲子園の高校球児や、果ては土俵上でコレをやってしまう横綱もいました。


しかし一昔前まで、高校野球では厳禁。 
 

プロ野球でも、あの世界のホームラン王・王貞治選手でさえ現役時代は全くと言っていいほどしませんでした。 

 「派手に喜ぶのは、打たれたピッチャーに失礼だから」 という、いかにも人格者の王選手らしい気配り。

 

唯一、世界記録756本を打った時だけ、恥ずかしそうに両手を上げたのが記憶にある程度ですが、あれとてガッツボーズというより、バンザイみたいでしたけど。
 

     


王選手ではないですが、私も高校球児はもちろんプロ野球選手でも、ダイヤモンド(ベース)一周する時に拳を突き上げるのは慎むべきだと思います。

 

自分が昔ピッチャーだった経験からしても、あれは対戦相手にとって結構屈辱的ですから。
 

アメリカのメジャーリーグでは、ホームラン打っていい気になって派手なジェスチャーをすると、次の打席で〝狙われる〟のが常識。


まして礼を重んじる柔道などの武道や神技たる大相撲でのガッツポーズなんて、見たくもありません。
 

国際競技でも、例えば卓球では試合中に相手の目を見てガッツボーズをした際には、マナー違反として審判からイエローカードが出されるそうですし・・・。

何事も、程々が肝要ですネ。

 

 

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