こんにちは。今号の「英語の学習方法」はListeningについてです。
もちろん、英検やTOEIC, TOEFLではListeningはもともと主要な技能
だったわけですが、昨年度のセンター試験に導入されて以来、Listening
は日本の英語教育の「必修科目」になりました。

そうなると、英語教師たるもの「How to improve listening ability,
more efficiently」(どうしたらもっと効率的にListeningの力を伸ばせるのですか)という質問に備えなければならなくなりました。

しかし、これに対する回答はほぼ決まっています。それは、

多くの英文をできるだけ集中して聞くこと! BGMとして英語を聞いて
いても、結局、英語の音は「雑音」のまま。ですから、
(1)一語一句聞き逃さないように集中して、
(2)たくさんの英語を聞くこと、そして、
(3)英語は「口が開けば耳も開く」ものだから、時には聞こえてくる
英語の台本(=スクリプト)を何度も何度も音読し、できれば、暗唱してみること。これに尽きます。

しかし、このアドバイスだけで「Listeningのトレーニングが順調に進み
ました」という英語学習者は10人のうち1人もいないと断言します。
だから、英語をもっと得意になりたい、英語に対する苦手意識を脱却した
いという方は、突っ込んで質問すべきなのです。

分からないことは「分からない」と言い、更に説明を求める。このことは、
特に、アメリア留学志望の高校生やMBA志望の皆さんにとっては重要な
資質ですよ。

要は、上の(1)→(2)→(3)には、教材の種類や一度にやる分量、
そして、ある程度の成果を出すために必要な期間やトレーニングの仕方と
いうTips(コツ)が含まれていない。

もちろん、これらのTipsはメルマガの読者個々人によって違ってきます。
現在の英語力・到達したいListeningの水準・その水準に達する期限・毎日
使える学習時間が個々の読者によって異なるからです。よって、どうして
も一般論になりますが、メルマガ編集中隊の考えるListeningトレーニング
のTipsをまとめておきましょう。

秘伝(壱):Listeningのトレーニングを二つに分ける
厳密に聞き取るトレーニングと大意を聞き取れればよいトレーニングに
わけ、前者は、朝/夜に15分づつの計30分。後者は、通学途中などに
40分。これに加えて、毎日、1センテンスの英文を暗唱する。

秘伝(弐):教材は興味のある/時にはゲーム感覚の教材を導入
「興味があるのはセンター試験です/TOEFLです」ということなら、
(少なくとも最初は)、それらを教材にして、段々と他の教材に手を広げ
るようにする。自分の興味のない英文は初期は避けること。また、興味を
持ち続けるために、センター試験問題・TOEFLやTOEIC形式の問題など
をゲーム感覚で使ってみるのも効果的です(特に、大意を聞き取れればよ
いトレーニングではセンター試験やTOEICの模擬問題は向いていると思
います)。

秘伝(参):「何が何でも聞き取る」という気迫
       と時間の有効利用の両立が大切
英検3級程度の総合英語力で(実質)Listeningの初心者にとっては、
センター試験のListeningの音声を一字一句聞き取ることはまず不可能です。
大体、読んでも知らない単語も幾つかあるでしょう。読んで分からない英
単語が聞き取れると思いますか? 「No」ですよね。

ならば、その段階ではリピーティング(シャドーウィング:流れてくる
音声を復唱すること)やディクテーション(書き取り)は効率が悪い。
それらは、数カ月後の楽しみにして、例えば、

・文頭の一語だけの聞き取り
・述語動詞(助動詞+述語動詞)だけの聞き取り
・語尾の抑揚の聞き取り(肯定文か疑問文か、疑問詞付きの疑問文か付加
疑問文かの聞き取り)から始めてみてください。それらが大体、聞き取れ
るようになったら次は、名詞と形容詞、特に、数詞や年号の聞き取りに移
行し、最後に、前置詞と冠詞の聞き取りに進みましょう。

現在の英語力と目標にするListeningのレベルによって違いますが、大体、
これらを、1週間づつ「螺旋階段を上がる要領」で繰り返すのが効果的だ
と思います。この方法で3ヵ月学習すればTOEICのListeningでは50点
近いスコアアップが十分可能ですし、ジャスト1ヵ月concentrateすれば
センター試験のListeningも苦手ではなくなるとお思います。お試しくださ
い。

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