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群馬・昭和村でレタス12haやイチゴを生産する「農園星ノ環」さんの記事

(日本農業新聞 2024.3.26)

 

ミコアラスタさん、

星ノ環さん、特定技能2号の合格おめでとうございます♪

 

若者不足、人手不足の農業界で、外国人の技能実習生はなくてはならない存在。

しかし在留資格の壁があります。

通算最長で5年しかいられない「特定技能1号」と、

実質無制限の「特定技能2号」。

長く働いてもらうには、2号をとってほしいわけですが、農業の実習生に認められたのは、23年度から。

受験したのは耕種農家207人中、合格は26人!!!ほぼ1割!

畜産農家58人中29人だった。(なぜ畜産の実習生は5割なのだろうか?)

 

インドネシア人のミコアラスタさんは、

2016年 昭和村の農園・星ノ環で働きはじめ、

2021年 特定技能1号を取得

2023年 同じ村のインドネシア人と女性と結婚

 〃  2号の試験を受けたが、不合格×

2024年 2号の試験 再チャレンジで合格 ♪

(2号を取得すると、家族も一緒に在留できるから安心っ)

ミコさん(27歳)の話:

出題範囲が広く、知らない言葉がたくさんあった。

1つのテキストで10時間、社長の星野さんと勉強した。

(どんなテストの内容なんだろう?)

 

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星ノ環のいちご

 

しかし、ミコさんはずっと日本にいるわけではなく、3年後を目途にインドネシアに帰国し、肥料会社を興す予定。

星野さんいわく「成長できるように環境を整え、母国に帰ってからも暮らせるよう支援するのが経営者の役割。ミコには後輩の指導役になってもらえるよう期待している」とのこと!

星ノ環で働いた人がインドネシアに帰国し、立派に起業して

会社経営者になる。

それが評判となり、またインドネシアから星ノ環に、新たに優秀な人材が集まる。ハッピーな循環!

 

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ちょうど2週間前に訪ねた群馬・昭和村のいちごハウス

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道の駅でイチゴを使ったカフェ「ムラノナカ珈琲」

農園星ノ環に働きに来てくれている実習生たちの母国インドネシアの豆をブレンドして

「ムラノナカ珈琲」オリジナルブレンド の珈琲がまたおいしいんです。

 

 

 

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真横が「ムラノナカ食堂」

 

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「ムラノナカ食堂」の、上州の地粉うどん!


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特にやばいのは唐揚げ

上州鶏のから揚げがやばい

また食べに行きたい絶品のおいしさ

人気のから揚げを定食用に

揚げたてジューシーな鶏のから揚げと沼田市で栽培されている稲姫米のごはん、

自家製麺のミニうどんがついた定食です。

から揚げ単品のご用意もあります。

 

 

さて、話をインドネシアの技能実習の人材育成に戻して

 

すばらしい経営ですよね。

そこまで先を見据えて技能実習生を受け入れてきた農業法人、どれぐらいいるでしょう?

もちろん優秀な経営ではこれまでもやっていたでしょうが、せっかく2号まで取得しずっといてもらえるのに、母国へ送り出すのは、育てたコスト考えると一見損失。(短期では損失だろう)

しかし、長期で考えると、(もちろんずっと日本で働きたい人には働いてもえらばよいが)日本で取得した技術をもとに、母国で活躍したい人を支援・応援する体制もないと、「技能実習」にならない。人材の搾取になりかねない。(それはまるで、かつての経済成長期、国内の都市と農村で行われたように。出たまま帰ってこない図式と同じではないか)

インドネシアはもはや人口3億人を超えるアジアの大国。

人口減少の一途をたどる日本の、とりわけ人の少ない昭和村だからこそ、次なる一歩に進むことができた(進むしかなかった)。

星ノ環、星野さんは、この人材育成・未来の支援体制のために大学院で学び直したほどの優秀な農業経営者。

ミコさん、

星ノ環さん、本当に2号の合格おめでとうございます♪

 

 

ベジアナあゆみ