自称保守系ツイッターを見ていて異常な頻度で出て来るのがDS「ディープステート」であるが、前にもちょっと書いたが、そんな物は実在しない。もう一度言うが存在しない。完全な嘘やまやかしである。

 

知らない人の為にwikiを引用すると

 

ディープステート(英: deep state、略称: DS[1])、または闇の政府[2]、地底政府[3]とは、アメリカ合衆国の連邦政府・金融機関・産業界で秘密のネットワークを組織しており、選挙で選ばれた正当な米国政府と一緒に、あるいはその内部で権力を行使しているとされる人たちである。彼らは隠れた政府として機能しているとされる[4][5][6][7]。「影の政府」(shadow government)や「国家の内部における国家」と重複する概念でもある[8]。「ディープステートは存在する」という説は正しいと主張する人たちとこの説のことを陰謀論とみなす人たちがいる。

 

2023年12月、ジェイソン・モーガン(麗澤大学准教授)は次のように主張した。「DSの正体は、米中央情報局(CIA)、米連邦調査局(FBI)、米国防総省(ペンタゴン)、米国家安全保障局、米合衆国内国歳入庁、そして民主・共和両党にいるグローバリストなどのことです。」「CIAやFBI、民主党のグローバリストは、あの手この手でトランプを引きずりおろそうと画策しました。…大統領に従うはずのCIAやFBIが、大統領を引きずりおろそうとする。これはアメリカ政府を操っているのが大統領ではないことを意味します。そう、アメリカは“影の政府”であるDSが操っているのです。」「(DSの)実名をあげてみましょうか。/ジョン・ボルトン元大統領補佐官、ジェイムズ・クラッパー前国家情報長官、ジョン・ブレナンCIA元長官、サマンサ・パワー元米国連大使、スーザン・ライス米国民政策委員会委員長、ウィリアム・バーンズCIA長官、ジェイムズ・コミーFBI元長官、アンドリュー・マッケイブFBI元副長官、レオン・パネッタCIA元長官、マイケル・ヘイデンCIA元長官…このへんで十分でしょう。」「DSが存在しないと言うのなら、なぜCIAやFBIは大手SNSに圧力をかけ、情報統制をおこなったのかについて、具体的な根拠をもって反論してほしいものです。」[11]

 

ぱっと見て、なにやら難しい言葉が並んだだけで騙されてしまう人がいるかも知れないが、よく読むと実体が不明の何の説明にもなっていない事が判る。もうトランプ本人以外政府全部がDSと言っている様だ。(単なる反権力、無政府主義では??)

 

要は日本の反日左翼が良く言っている、「改憲の背後には日本会議が蠢いている!」だの「自民党って統一教会だったんだ」てなパターンの自称保守版である。自称保守と呼んでいるが自分は連中を「左翼」だと断定している。

 

もっと分かりやすく言うと、DS「ディープステート」とは「自分への反対意見」と「反対意見者」への悪魔化である。本当にそだけ。

 

気に喰わない→DS。自分が反論出来ない→DS。なんとか反論を封じたい→DS。だいたいこんな感じである。例えばトランプ大統領が就任した時に、こんなアホの言う通りにしていたら政治がめちゃくちゃになってしまうと警戒する、すると周囲の真面目な人達が政治が壊れない様に必死に修復しようとする。その中で「トランプはちょっと変だよね」とか言い合うとする、と途端にもうそれはDSである。陰謀論の正体とはその程度の事である。幽霊の正体みたりとは言うが、自分に気に喰わない存在を次々にDSDS言い続けた結果生まれたのが、まさに現在のディープステート万能論である。とうとう日本では財務省もDSにされてしまった。財務省も大概おかしな人の集まりとは思うが、それでもDSなどではない。

 

もうお分かりだと思うが、DSがここまで蔓延っている理由はその「万能性」「汎用性」の高さである。オカルトの世界のイルミナティとかと同じ。映画「天使と悪魔」で主人公のローマ教皇になりたい男が敵になりそうな人物を次々にイルミナティのレッテルを貼ったり、存在しないイルミナティの仕業に見せかけて犯罪を繰り返した訳だけど、あれの現在進行形が人々の間で繰り広げられるDS陰謀論という事になる。所が映画と違って正義の味方は出て来ないし、誰もズバッと解決してくれない。

 

「(DSの)実名をあげてみましょうか。/ジョン・ボルトン元大統領補佐官

 

↑例えば名指しされたこの人物の記事を少し探して見ると・・・

「2年を無駄にした」ボルトン元大統領補佐官、北朝鮮の非核化をめぐってトランプ大統領を批判BUSINESS INSIDER

安倍氏銃撃1年 ボルトン元米大統領補佐官「国際社会リードした戦略家」産経

「トランプは習近平に大統領選のため農産物を買ってと嘆願した」資本主義は敗れ、中国の社会主義が勝利するyahoo

ウォール・ストリート・ジャーナル【寄稿】台湾を国家と認めるべきだ=ジョン・ボルトン氏

台湾情勢トランプ氏再選なら「さらに悪い4年に」、ボルトン氏 回顧録の新序文ロイター編集

 

↑めっちゃまともな事言ってる。

DSってまともな人を褒める言葉か??

 

しかしツイッター上では「トランプの時代は北朝鮮はおとなしかった」「バイデンの時代になってミサイルを撃ち、ロシアは侵略を始めた」とか嘘八百を言っている。北朝鮮はトランプの時代に政治素人のトランプを見越して核実験ミサイル発射で揺さぶりをかけ続け、トランプは絶対にやってはいけない金体制の体制保障をしてしまった。こうした安易なやり口に異を唱えたのが「最強硬派」のボルトン氏という事である。江戸時代であればバカ殿に忠言したら「DS」扱いである。こんな酷い話はない。

 

トランプ時代に核実験・ミサイル発射しても体制保障されてしまった金正恩が、調子にのってバイデン時代も同じ事を続けている、それだけである。トランプ時代は平和だった所か、今の戦国時代的状況を生んだ要因の一つはトランプの一国平和主義である。

 

しかし↑ここの辺りにDSという「真の陰謀論の陰謀」の正体が浮かび上がる。どうした人物がDS扱い受けるかと言えば、

・正統的な政治手法に基づいて正論を述べる→トランプのアラがバレるからDS。

・多国間協調、集団安全保障を主張する→ロシア・北朝鮮・中国が困るからDS。

・紛争に米軍介入したり武器供与の主張→ロシア・北朝鮮・中国が困るからDS。

全部ロシアや中国など米国が弱体化すれば喜ぶ独裁者が仕組んでるとしか。

自称保守だと言っている連中が、米軍が紛争介入する事処か、ウクライナに武器支援する事すらDSガー、武器商人ガー言って誹謗中傷する訳である。極左では??どこが保守?クリミア侵攻に味を占め、多数の市民の犠牲者をものともせずにウクライナ本土まで攻め込んだプーチンより、守ってる立場のNATOやらバイデンが悪で全部DSや闇の武器商人が裏で糸を引いてる??意味不明。なんかキリストを叩き盗人を助けろと言った古代の出来事に似てるな。

 

自称保守というよりプーチン賛美してる連中は、被害者より加害者を守り、犯罪者に発砲する警官を非難しまくる左翼そのものである。

 

DSガー言ってる連中の「自称保守」というフィルターを外して連中の主張をもう一度見直して欲しい、軍産複合体ガーとか武器商人ガーとか西欧の陰謀ガーとかほぼ極左である。DS陰謀論を吹聴している連中の正体は「移民難民問題一点突破」で自分達を保守派だと偽装して言ってるだけど、その正体は米国弱体、国際協調解体を望む左翼勢力、ロシア・中国の工作員であろう。

 

中には住民虐殺の侵略者プーチンは愛国者とかほざく人間までいる始末。そしたら習近平が台湾で虐殺しても愛国者とかほざくのか??

↑こんなんツイッターに一杯いる。

 

こんなんが台湾を守れ、安倍首相は愛国者だ、高市氏を総理にとか言ってるから支離滅裂である。安倍首相と言えばセキュリティダイヤモンド構想から始まる集団安全保障が中心理念であり、その上で改憲して防衛力アップするという思想であった。DS陰謀論とは真逆の人物である。どちらかと言えばボルトンに近い。安倍首相が一度でもDSガー言っただろうか?なんでこんな台湾有事を誘発しそうなプーチン賛美な連中が自称保守なのか謎。

 

話は脱線するが、安倍首相とトランプを並べて二人は愛国者みたいな事を書いているツイッターが多いが、安倍首相は一国主義に退化しようとするトランプアメリカをなんとか集団安全保障に留めようと苦労されていた方で、二人に友情があった?御冗談をと言いたい。なにやら安倍元総理は引退後に何が楽かと聞かれて、トランプから電話が掛かって来ない事だと言ったとか。

 

DSディープ・ステートという言葉の正体。

 

DSとは最初、QアホウかQアノンか何か言う奴が吹聴したらしいが、自分はこの元ネタはどう考えても「ディープスロート」であろうと思う。

 

ディープ・スロートとは実はポルノ映画の事であり、そこから転じてウォーターゲート事件の情報提供者の隠語に使用された。

 

事件の情報源となったホワイトハウスの内部深くを知る匿名の密告者を「ディープ・バックグラウンド」という仮名で呼んでいたが、事件が起こった1972年1月に公開され、大ヒットしたポルノ映画『ディープ・スロート』から、当時の『ワシントン・ポスト』編集局次長ハワード・サイモン(英語版)が、冗談を込めてこの呼び名を使うようになった。

 

明らかに、恐らく遊び半分で陰謀論ごっこを始めただろうQアホウとかいう人物は、ディープスロートに着想を得てディープステートという言葉を使用したと思っている。先程も書いたが、DSの正体は「反対意見者」という程度の事である。所が、次々に気に入らない人物や存在をDSに組み入れた結果、陰謀論がどんどん一人歩きを始めたと推測している。

 

そうした状況で、トランプはその一人歩きした陰謀論を徹底的に利用している。自分が選挙で負ければ不正選挙だと言い国民を煽り、裁判で訴えられればDSの攻撃だと叫ぶ。

 

ここで今までといきなり逆な事を書くが、自分もある程度は旧勢力みたいな連中が意図的にトランプを攻撃したり足を引っ張り組織的にしていると思う。じゃそれがDSじゃないか!!とか誤解されそうだが違う。トランプは正統的な判断をする人物からすれば滅茶苦茶で幼稚で稚拙である。北朝鮮への対応でもそれが露呈された。そうした状況で心ある人々がなんとか邪魔をしたい・・・という気持ちが湧き、それがDS陰謀論の実在性だと誤認されてしまう訳である。

 

民主党政権時代に漁船衝突事故を公表した海保の方・・・みたいな存在がDSと呼ばれる人々の正体である(※最もその当の海保の方は反権力反自民左翼みたいになりつつあるが(笑))

 

だがその上ではっきり言うが、トランプが選挙に負けた事を陰謀だと叫び、議会に支持者をけしかけた事は民主主義の観点からありえない、絶対に許してはいけない行為である。これを正面から批判するどころか、日本の保守雑誌とか保守言論人?とか言われる人達が擁護し支持している姿は情けないとしか言いようが無い。その代表格は門田である。

 

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