皆さま、お久しぶりです。

昨日のほんの僅かの出来事。一日経った今もまだ気がかりでおります。。。

ちょっとした打合せ帰りの珍しく空いた車内。何気なく本を読んでいると鼻をすする音がお隣から聴こえてきました。私より少し年上とお見受けしたサラリーマン。お仕事帰りでしょう。このところ暑くなったり涼しくなったり不安定だったからお風邪かしら?鼻炎かな?

暫くすると、なんだかそうでもなさそうでした。目線は本から外さなかったけれど、時折目をグッと手で押さえていらっしゃるのが感覚でわかります。

公衆の面前でも溢れてくる涙。。。
女性ならよくある光景ですが、男性のその姿はよっぽどのことがあったに違いありません。
我慢しても我慢しても溢れてくる涙。

とっても悲しことがあったのでしょうか。
とっても悔しいことがあったのでしょうか。
それとも、とっても心が熱くなる嬉しいことがあったのでしょうか。。。

その方はほんの3駅で電車を降りて行かれました。

私は振り向かず後ろ姿を想像しながらずっと心の中で思いました。

『どうか、あの方が周囲の目を気にせず心のままワンワン大声で泣ける場所がありますように・・』

そして、帰宅してからも、今朝も考えていました。「あの方は気が済むまで涙を流せただろうか」って。

皆さんは最近、お顔がぐしゃぐしゃになるほど泣いたこと、お腹を抱えて大笑いしたことありますか?
喜び・怒り・哀しみ・楽しさを遠慮なく自分の心を裸ん坊にできる安心した場所がありますか?

私たちは、それぞれに外向けの様々なお洋服を来て日常を過ごしています。そのお洋服に合わせた自分自身を作らなければならない場面がたくさんあります。心にもお洋服を着せなければならない時も。
家に帰りお風呂で溜まった汚れを洗い流してサッパリすることで疲れが癒されるとともに1日のリセットがかかります。心も同じです。裸になって洗い流すことってとっても必要。

でも、いつの間にかそんな安心した場所が少なくなっているんじゃないかなって思います。

今、私が取り組んでいるボランティア活動での、被災地の子どもたちの心のケア・エクササイズの構築にも重なります。喜怒哀楽を存分に出せる安心した場所の重要性。

オフィシャルな場でもプライベートな場でも心がけています。ほんの僅かでも安心した場所を提供できたらって。ここは安全だよ。安心だよ。心のどこかで手を広げている自分がいます。

それはきっと、長い時間の中でそんな場所を失ってしまう先の怖さを知っているからかもしれません。

皆さま、お一人おひとりの「存分に…」なれる場所をどうぞ大切に。

SONOKO


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