源氏物語 ・ おもしろ読み

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1590169
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源氏物語 ・ おもしろ読み
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http://ikaru-uta.blog.jp/
紹介文
現代語訳で読み,かつ解く,一日一話 ドストエフスキーの全著作に匹敵する(?)日本の古典一巻
カテゴリ

※最新の記事

  • 第四段 匂宮、浮舟に心奪われる
    【現代語訳】 日が差し出て軒の氷柱が光り合っていて、宮のご容貌もいちだんと立派に見える気がする。宮も、人目を忍ぶやっかいな道中で、身軽なお召物である。女も、上着を脱がせておしまいになっていたので、ほっそりとした姿つきがたいそう魅力的である。…09月20日 08時20分
  • 第三段 宮と浮舟、橘の小島の和歌を詠み交す
    【現代語訳】 夜のうちにお帰りになるのも、かえって来なかったほうがましなくらいなので、こちらの人目もとても憚られて、時方に手配をさせなさって、川向こうの人の家に連れておいでになろうと予定していたので、先立って遣わしておいたのが、夜の更けるこ…09月19日 09時10分
  • 第二段 匂宮、雪の山道の宇治へ行く
    【現代語訳】 あの方のご様子にもますます大変だとお思いになったので、あきれるほどの算段をしてお出かけになった。京では「友待つ(後から降る雪を待ち顔に消え残っている)」というほどの雪が、山深く入って行くにつれて、だんだんと深く積もって道を埋め…09月18日 09時17分
  • 第一段 二月十日、宮中の詩会催される
    【現代語訳】 二月の十日ころに、内裏で作文の会を開催あそばすということで、この宮も大将も同じように参内なさる。季節に適った楽器の響きに、宮のお声は実に素晴らしく、「梅が枝」などをお謡いになる。何事も誰よりもこの上なく上手でいらっしゃるご様子…09月17日 09時19分
  • 第四段 薫と浮舟、それぞれの思い
    【現代語訳】 「造らせている所は、だんだんと出来上がって来ました。先日見たところ、ここよりはやさしい感じの川があって、花も御覧になれましょう。三条宮邸も近い所です。毎日会わないでいる不安も自然と消えましょうから、この春のころに、差し支えなけ…09月16日 10時10分
  • 第三段 二月上旬、薫、宇治へ行く
    【現代語訳】 月が替わった。このようにお焦りになるが、お出かけになることはとても無理である。「こうして物思いばかりしていたら、長生きもできないわが身だ」と、心細さが加わってお嘆きになる。 大将殿は、少しのんびりしたころ、いつものように人目を…09月15日 11時46分
  • 第二段 明石中宮からと薫の見舞い
    【現代語訳】 内裏から大宮のお手紙が来たのでお驚きになって、やはり釈然としないご様子で、あちらにお渡りになった。 「昨日は心配しましたが、ご気分がお悪かったそうで、それが悪くないようなら参内なさい。久しく見えませんこと」などというように申し…09月14日 09時00分
  • 第一段 匂宮、二条院に帰邸し、中君を責める
    【現代語訳】 二条の院にお着きになって、女君のたいそう面白くない隠しごとも不快なので、気楽な方の部屋でお寝みになったが、お眠りになれず、とても寂しくて物思いがまさるので、心弱く対の屋にお渡りになった。 何があったとも知らずに、とてもすっきり…09月13日 07時04分
  • 第九段 翌朝、匂宮、京へ帰る〜その2
    【現代語訳】 夜の明けきらぬうちにと、供人たちは咳払いをしてお促し申しあげる。妻戸まで一緒に連れてお出になって、外にお出になれない。 「 世に知らずまどふべきかな先に立つ涙も道をかきくらしつつ (これまで覚えのないほどに踏み迷うことだろう、…09月12日 08時45分
  • 第九段 翌朝、匂宮、京へ帰る〜その1
    【現代語訳】 夜になって、京へ遣わした大夫が帰参して、右近に会った。 「后の宮からもご使者が参って、右の大殿もご不満を申されて、『誰にも知らせあそばさぬお忍び歩きは、まことに軽々しく、無礼な行為に遭うこともあるのに、総じて、帝などがお耳にあ…09月11日 08時29分
  • 第八段 匂宮と浮舟、一日仲睦まじく過ごす
    【現代語訳】 いつもは時間のたつのも長く感じられ、霞んでいる山際を眺めながら物思いに耽っておられたのに、日の暮れて行くのが侘しいとばかり思い焦がれていらっしゃる方に惹かれ申して、まことにあっけなく暮れてしまった。 誰に妨げられることのない長…09月10日 09時02分
  • 第七段 右近、浮舟の母の使者の迎えを断わる
    【現代語訳】 日が高くなったので格子などを上げて、右近は近くにお仕えしていた。母屋の簾はみな下ろして、「物忌」などと書かせて貼っておいた。母君もご自身でおいでになるかも知れないと思って、 「夢見が悪かったので」と理由をつけるのであった。御手…09月09日 09時12分
  • 第六段 右近、匂宮と浮舟の密事を隠蔽す
    【現代語訳】 右近が出て来て、この声を出した人に、 「これこれとおっしゃっていますが、やはりとても見苦しいなさりようです、と申し上げてください。驚くほど目にもあまるようなお振る舞いは、どんなにお思いになっても、あなた方お供の人びとのお考えで…09月08日 09時52分
  • 第五段 翌朝、匂宮、京へ帰らず居座る
    【現代語訳】 夜は、どんどん明けて行く。お供の人が来て咳払いをする。右近が聞いて参上した。お出になる気持ちもなく、飽き足りずいとしく思われるのに、再びいらっしゃることも難しいので、 「京では捜し求めて大騒ぎしようとも、今日一日だけはこうして…09月07日 10時48分
  • 第四段 匂宮、薫の声をまねて浮舟の寝所に忍び込む〜その2
    【現代語訳】 「とりあえず、ここを開けなさい」とおっしゃるので、 「変ですわ。思いがけない時刻でございますこと。夜はたいそう更けたようですのに」と言う。 「よそへおでかけになるようだと、仲信が言ったので、驚いてすぐ出て来て、まことにひどい目…09月06日 09時43分
  • 第四段 匂宮、薫の声をまねて浮舟の寝所に忍び込む〜その1
    【現代語訳】 「どの程度の親族であろうか。とてもよく似ている様子だな」と思い比べると、恥ずかしくなるほどの上品なところは、あの君はとてもこの上ない。こちらはただもうかわいらしくきめこまかな顔だちがとても魅力的である。 普通程度で、不十分なと…09月05日 10時31分
  • 第三段 匂宮、浮舟とその女房らを覗き見る〜その2
    【現代語訳】 また他の女房は、 「やはり、しばらくの間こうしてお待ち申し上げなさるのが、おだやかで格好がいいでしょう。京へなどとお迎え申されてから後、落ち着いて母君にもお会い申されませ。あの乳母殿がとてもせっかちに事を考えられて、急にこのよ…09月04日 08時56分
  • 第三段 匂宮、浮舟とその女房らを覗き見る〜その1
    【現代語訳】 そっと上がって格子の隙間があるのを見つけて近寄りなさると、伊予簾がさらさらと鳴るのも気が引ける。新しくこぎれいに造ってあるが、やはり荒造りで隙間があったが、誰が来て覗こうかと気を許して穴も塞いでいない。几帳の帷子を横木にうち懸…09月03日 10時54分
  • 第二段 宮、馬で宇治へ赴く
    【現代語訳】 お供に、昔もあちらの様子を知っている者二、三人と、この内記、その他には乳母子で蔵人から五位になった若い者で、親しい者ばかりをお選びになって、 「大将は、今日明日はよもやいらっしゃるまい」などと、内記によく調べさせなさって、ご出…09月02日 09時42分
  • 第一段 匂宮、宇治行きを大内記に相談
    【現代語訳】 ただそのことばかりを、この頃は思い込んでいらっしゃる。賭弓や内宴などを済ませてのんびりとした時に、司召などといって皆が夢中になっていることは何ともお思いにならないで、宇治へこっそりとお出かけになることばかりをご思案なさる。 こ…09月01日 08時43分
  • 第七段 匂宮、薫の噂を聞き知り喜ぶ
    【現代語訳】 「とても嬉しいことを聞いたことだ」とお思いになって、 「はっきりと名前を言わなかったか。あちらに以前から住んでいた尼をお訪ねになると聞いていたが。」 「尼は渡殿に住んでおりますそうです。この人は、今度建てられた所に、こぎれいな…08月31日 08時34分
  • 第六段 匂宮、大内記から薫と浮舟の関係を知る
    【現代語訳】 ご自分のお部屋にお帰りになって、 「不思議なことだ。宇治に大将がお通いになることは、何年も続いていると聞いていた中でも、こっそりと夜お泊まりになる時もあると人が言ったのを、実にあまりな故人の思い出の土地だからとて、とんでもない…08月30日 09時38分
  • 第五段 匂宮、手紙の主を浮舟と察知す
    【現代語訳】 特に才気のあるようなところも見えないが、心当たりがないのが不審に思われて、こちらの立文を御覧になると、なるほど女性の筆跡で、 「年が改まりましたが、いかがお過しでしょうか。あなた様ご自身におかれましても、どんなに楽しくお喜びが…08月29日 08時59分
  • 第四段 正月、宇治から京の中の宮への文
    【現代語訳】 正月の上旬が過ぎたころにお越しになって、若君が一つ年をおとりになったのを、相手にしてかわいがっていらっしゃる昼ごろ、小さい童女が、緑の薄様の包み文で大きいのに、小さい鬚籠を小松に結びつけてあるのと、他に、きちんとした立文を持っ…08月28日 08時29分
  • 第三段 薫と中君の仲
    【現代語訳】 少し暇がないようにおなりになったが、宮の御方に対しては、やはりたゆまずお心寄せ申し上げなさることは以前と同じようである。拝見する女房も不思議なまでに思っているが、世の中をだんだんとお分かりになってきて、他人の様子を見たり聞いた…08月27日 10時23分
  • 第二段 薫、浮舟を宇治に放置
    【現代語訳】 あの方は、たとえようもなくのんびりと構えていらっしゃって、 「待ち遠しいと思っているだろう」とお気の毒にはお思いやりになりながら、窮屈な身の上を、適当な機会がなくては、たやすくお通いになれる道ではないので、「神のいさむる(神が…08月26日 08時42分
  • 第一段 匂宮、浮舟を追想し、中君を恨む
    巻五十一 浮舟 薫君の大納言時代二十六歳十二月から二十七歳の春雨の降り続く三月 頃までの物語 第一章 匂宮の物語 匂宮、大内記から薫と浮舟の関係を聞き知る 第一段 匂宮、浮舟を追想し、中君を恨む 第二段 薫、浮舟を宇治に放置 第三段 薫と中…08月25日 08時45分
  • 第九段 薫と浮舟、琴を調べて語らう
    【現代語訳】 ここにあった琴や、箏の琴を召し出して、 「このような事は、またいっそうできないだろう」と残念なので、独りで奏でて、 「宮がお亡くなりになって以後、ここでこのような物に、ずいぶん久しく手を触れなかった」と珍しく自分ながら思われて…08月24日 09時06分
  • 第八段 薫、浮舟の今後を思案す
    【現代語訳】 女の装束などは、色とりどりに美しくと思って襲ね着していたが、少し田舎じみたところが混じっていて、故人がとても着慣らして柔らかくなったお召し物のお姿で、上品に優美であったことばかりが思い出されて、 「髪の裾の美しさなどは、よく揃…08月23日 08時44分
  • 第七段 宇治に到着、薫、京に手紙を書く
    【現代語訳】 宇治にお着きになって、 「ああ、亡き方の魂がとどまって御覧になっていようか。誰のために、このようにあてもなくさまよい歩くというのでもないのに」と思い続けられなさって、降りてからは少し気をきかせて、側を立ち去りなさった。 女君は…08月22日 08時45分
  • 第六段 薫と浮舟の宇治への道行き
    【現代語訳】 「近い所にか」と思うと、宇治へいらっしゃるのだった。牛なども取り替える準備をなさっていた。加茂の河原を過ぎ、法性寺の付近をお通りになるころに、夜はすっかり明けた。 若い女房は、ほんのちょっと拝見して、お誉め申して、無性にお慕い…08月21日 10時21分
  • 第五段 薫と浮舟、宇治へ出発
    【現代語訳】 まもなく夜が明けてしまう気がするのに、鶏などは鳴かないで、大路に近い所で間のびした声で、何と言っているのか聞いたことのない物売りの呼び上げる声がして、連れ立って行くのなどが聞こえる。このような朝ぼらけに見ると、品物を頭の上に乗…08月20日 09時12分
  • 第四段 薫、三条の隠れ家の浮舟と逢う〜その2
    【現代語訳】 「佐野のわたりに家もあらなくに」などと口ずさんで、田舎めいた簀子の端の方に座っていらっしゃる。 「 さしとむるむぐらやしげき東屋のあまりほどふる雨そそきかな (戸口を閉ざす葎が茂っているためか、東屋であまりに待たされて雨に濡れ…08月19日 09時05分
  • 第四段 薫、三条の隠れ家の浮舟と逢う〜その1
    【現代語訳】 宵を少し過ぎたころに、 「宇治から人が参りました」と言って、門をそっと叩く。 「そうではなかろうか」と思うが、弁が開けさせると、車を引き入れる。妙だと思っていると、 「尼君にお目にかかりたい」と言って、その近くの荘園の支配人の…08月18日 09時32分
  • 第三段 弁の尼、三条の隠れ家を訪ねる
    【現代語訳】 お約束になった日のまだ早朝に、腹心とお思いになっている下侍を一人と、顔を知られていない牛飼童を用意して遣わす。 「荘園の連中で田舎者じみた者を召し出して、付き添わせよ」とおっしゃる。必ず京に出て来るようにとおっしゃっていたので…08月17日 09時00分
  • 第二段 薫、弁の尼に依頼して出る
    【現代語訳】 「それでは、その落ち着いていられる家に便りをしてください。ご自身であちらに出向かれるつもりはないか」とおっしゃると、 「お言葉をお伝えしますことは簡単です。今さら京を見ることは億劫でして、宮邸にさえ参りませんのに」と申し上げる…08月16日 09時09分
  • 第一段 薫、宇治の御堂を見に出かける
    【現代語訳】 あの大将殿は、いつものように秋が深まってゆくころ習慣になっている事なので、夜の寝覚めごとに忘れず、ただしみじみと思い出されなさったので、 「宇治の御堂を造り終わった」と聞きなさると、ご自身でお出かけになった。 久しく御覧になら…08月15日 09時01分
  • 第五段 浮舟の三条のわび住まい
    【現代語訳】 仮の住まいは所在なくて、庭の草もうっとうしい気がするのに、卑しい東国の声をした連中ばかりが出入りして、慰めとして見ることのできる前栽の花もない。手入れがしてなくて、気分も晴れないまま明かし暮らしていて、宮の上のご様子を思い出す…08月14日 09時08分
  • 第四段 母、薫のことを思う
    【現代語訳】 「故宮の御事を聞いているらしい」と思うと、 「ますます何とかして人並みな結婚を」とばかり心にかかる。筋ちがいながら、大将殿のご様子や器量が、恋しく面影に現れる。同じく素晴らしい方と拝見したが、宮は問題にもなさらず、念頭にも思っ…08月13日 11時57分
  • 第三段 母、左近少将と和歌を贈答す
    【現代語訳】 少将の世話を、常陸介はこの上ないものに思って準備し、 「一緒に、不体裁にも、世話をしてくれない」と恨むのであった。 「とても不愉快で、この人のためにこのような厄介事が起こったのだ」と、この上ない大事な娘がこのようなことになった…08月12日 08時32分
  • 第二段 浮舟の母、娘を三条の隠れ家に移す
    【現代語訳】 このような方違えの場所と思って、小さい家を準備していたのであった。三条近辺に、しゃれた家が、まだ造りかけのところなので、これといった設備もできていなかった。 「ああ、あなた一人を十分にお世話できないことよ。思い通りにいかない世…08月11日 09時27分
  • 第一段 乳母の急報に浮舟の母、動転す
    【現代語訳】 乳母は車を頼んで常陸殿邸へ行った。北の方にこれこれでしたと言うと、驚きあわてて、 「女房が怪しからぬことのように言ったり思ったりするだろう。ご本人もどのようにお思いであろう。このようなことでの嫉妬は、高貴な方も変わりないものだ…08月10日 09時09分
  • 第八段 浮舟と中の宮、物語絵を見ながら語らう
    【現代語訳】 絵などを取り出させて、右近に詞書を読ませて御覧になると、向かい合って恥ずかしがっていることもおできになれず、熱心に御覧になっている燈火の姿は、まったくこれという欠点もなく、目鼻立ちが整って美しい。額の具合、目もとがほんのりと匂…08月09日 08時51分
  • 第七段 中の宮、浮舟を慰める
    【現代語訳】 この君は、ほんとうに気分も悪くなっていたが、乳母が、 「とてもみっともないことです。何かあったようにお思いになられましょうから、ただおっとりとお目にかかりなさいませ。右近の君などには、事のありさまを初めからお話しましょう」と、…08月08日 09時35分
  • 第六段 匂宮、宮中へ出向く
    【現代語訳】 宮は急いでお出かけになる様子である。内裏に近い方角なのであろうか、こちらの御門からお出になるので、何かおっしゃるお声が聞こえる。たいそう上品でこの上ないお声に聞こえて、風情のある古歌などを口ずさみなさってお過ぎになる間、何とな…08月07日 11時32分
  • 第五段 乳母、浮舟を慰める
    【現代語訳】 恐ろしい夢が覚めたような気がして、汗にびっしょり濡れてお臥せりになっている。乳母が扇ぎなどして、 「このようなお住まいは、何かにつけて遠慮されて不便だったことです。こうして一度お会いなさっては、今後、好いことはございますまい。…08月06日 09時34分
  • 第四段 宮中から使者が来て、浮舟、危機を脱出
    【現代語訳】 「上達部が大勢参上なさっている日なので、遊びをお楽しみになって、いつも、このようなときには遅くおいでになるので、みな気を許してお休みになっているのです。それにしても、どうしたらよいことでしょう。あの乳母は、気が強かったのですね…08月05日 09時42分
  • 第三段 浮舟の乳母、困惑、右近、中の宮に急報〜その2
    【現代語訳】 女君が同意でいらっしゃるはずがないと察せられるので、 「ほんとうに、とても見苦しいことでございますね。右近めは、何とも申し上げられません。早速参上して、御前にこっそりと申し上げましょう」と言って立つのを、とんでもなく不体裁なこ…08月04日 08時20分
  • 第三段 浮舟の乳母、困惑、右近、中の宮に急報〜その1
    【現代語訳】 乳母が、人の気配がいつもと違うのを変だと思って、向こう側にある屏風を押し開けて来た。 「これはどうしたことでございましょう。変な事でございますこと」などと申し上げるが、遠慮なさるはずのないことである。このような突然のなさりよう…08月03日 07時51分
  • 第二段 匂宮、浮舟に言い寄る
    【現代語訳】 夕方、宮がこちらにお渡りあそばすと、女君は、ご洗髪の時でなのであった。女房たちもそれぞれ休んだりしていて、御前には女房もいない。小さい童女がいたのを使って、 「折悪くご洗髪の時とは、困りましたね。手持ち無沙汰で、ぼんやりしてい…08月02日 09時26分
  • 第一段 匂宮、二条院に帰邸
    【現代語訳】 車を引き出すときの少し明るくなったころに、宮が内裏から退出なさる。若君が気にかかっておいでだったので、人目につかないようにして、車などもいつもと違った物でお帰りになるところにばったり出会って、止めて立ち止まっていると、渡廊にお…08月01日 09時17分