源氏物語 ・ おもしろ読み

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1590169
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源氏物語 ・ おもしろ読み
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http://ikaru-uta.blog.jp/
紹介文
現代語訳で読み,かつ解く,一日一話 ドストエフスキーの全著作に匹敵する(?)日本の古典一巻
カテゴリ

※最新の記事

  • 第三段 匂宮と六の君
    【現代語訳】 宮は、女君のご様子を昼間に拝見なさると、ますますお気持ちが深くなるのであった。背恰好も程よい人で、姿はたいそう美しく、髪のさがり具合、頭の恰好などは、人より格別にすぐれて、何と素晴らしい、とお見えになるのであった。色艶があまり…05月27日 10時15分
  • 第二段 薫と按察使の君
    【現代語訳】 いつものように寝覚めがちな何もすることのないころなので、按察使の君といって、他の女房よりは少し気に入っていらっしゃる者の部屋にいらっしゃって、その夜はお明かしになった。夜が明け過ぎても誰も非難するはずもないのに、気にして急いで…05月26日 09時24分
  • 第一段 薫、匂宮の結婚につけわが身を顧みる
    【現代語訳】 中納言殿の御前駆の中に、あまりいい待遇を受けなかったのか、暗い物蔭に立ち交じっていたらしい男が帰って来て嘆いて、 「わが殿は、どうしておとなしくこの殿の婿におなりあそばさないのだろう。つまらない独身生活だよ」と、中門の側でぶつ…05月25日 09時17分
  • 第七段 匂宮と六の君の結婚第三夜の宴
    【現代語訳】 その日は、后の宮がお具合が悪そうでいらっしゃると聞いて、皆が皆、参内なさったが、お風邪でいらっしゃったので、格別のことはおありでないと聞いて、大臣は昼に退出なさったのであった。中納言の君をお誘い申されて、一台に相乗りしてお下が…05月24日 11時12分
  • 第六段 匂宮と六の君の結婚第二夜
    【現代語訳】 宮は、いつもよりも愛情深く、心を許した様子にお扱いをなさって、 「まったく食事をなさらないのは、とてもよくないことです」と言って、結構な果物を持って来させ、また、しかるべき人を召して特別に料理させなどして、お勧め申し上げなさる…05月21日 08時54分
  • 第五段 後朝の使者と中の宮の諦観
    【現代語訳】 素晴らしい衣装を肩に被いて埋もれているのを、そうらしいと、女房たちは見る。いつの間に急いでお書きになったのだろうと見るのも、おもしろくなかったであろうよ。 宮も、無理に隠すべきことでもないが、いきなり見せるのはやはり気の毒なの…05月20日 09時35分
  • 第四段 匂宮、中の宮を慰める
    【現代語訳】 けれど、向き合っていらっしゃる間は変わったこともないのであろうか、来世までお誓いになることの尽きないのを聞くにつけても、なるほどこの世は短い「命待つ間」でも、その間にもつらいお気持ちは表れるにきまっているので、 「来世の約束だ…05月19日 09時20分
  • 第三段 匂宮、六の君に後朝の文を書く〜その2
    【現代語訳】2 寝起きのご容貌がたいそうすばらしく見栄えがする様子でお入りになったので、臥せっているのもいけないと、少し起き上がっていらっしゃると、ちょっと赤くおなりになった顔の美しさなどが、今朝は特にいつもより格別に美しさが増してお見えに…05月18日 09時42分
  • 第三段 匂宮、六の君に後朝の文を書く〜その1
    【現代語訳】1 宮は、たいそうお気の毒にお思いになりながら、派手好きなご性格は、何とか立派な婿殿として期待されようと気を張って、何ともいえず素晴らしい香をたきしめなさったご様子は、申し分がない。 お待ち申し上げていらっしゃるところの様子も、…05月17日 10時15分
  • 第二段 中の宮の不安な心境〜その2
    【現代語訳】2 松風が吹いて来る音も、荒々しかった山下ろしに思い比べるととてものんびりとやさしく、感じのよいお住まいであるが、今夜はそのようには思われず、椎の葉の音には劣った感じがする。 「 山里の松の蔭にもかくばかり身にしむ秋の風はなかり…05月16日 08時50分
  • 第二段 中の宮の不安な心境〜その1
    【現代語訳】1 「幼いころから心細く悲しい身の上の姉妹で、世の中に執着をお持ちの様子でなかった父宮お一方をお頼り申し上げて、あのような山里に何年も過ごしてきたが、いつも所在ない寂しい生活ではあったけれども、とてもこのように心にしみてこの世が…05月15日 08時49分
  • 第一段 匂宮と六の君の婚儀
    【現代語訳】 右の大殿邸では、六条院の東の御殿を磨き飾って、この上なく万事を整えてお待ち申し上げなさるが、十六日の月がだんだん高く昇るまで見えないので、たいしてお気に入りでもない結婚なので、どうなのだろうと心配なさって、様子を探って御覧にな…05月14日 09時55分
  • 第九段 薫、二条院を退出して帰宅
    【現代語訳】 日が昇って、人びとが参集して来るので、あまり長居するのも何かわけがありげに思われそうなので、お出になろうとして、 「どこでも、御簾の外は馴れておりませんので、体裁の悪い気がしまして。いずれまた、このようにお伺いしましょう」と言…05月13日 10時54分
  • 第八段 薫と中の宮の故里の宇治を思う
    【現代語訳】 「『世の憂きよりは(山里はわびしいけれども世の中のつらさの中で暮らすよりは住みよいことだ)』などと昔の人は言いましたが、そのように比べる考えも特になくて、何年も過ごしてきましたけれども、今では、やはり何とか静かな所で過ごしたく…05月12日 09時29分
  • 第七段 薫、源氏の死を語り、亡き大君を追憶
    【現代語訳】 「秋の空は、いま一つ物思いばかりまさります所在なさの紛らしにもと思って、最近、宇治へ行ってきました。庭も籬もほんとうにますます荒れはてていましたので、堪えがたいことが多くありました。 故院がお亡くなりになって後、二、三年ほど前…05月11日 09時07分
  • [第六段 薫、中の宮と語らう
    【現代語訳】 もともと、感じがてきぱきと男らしくはいらっしゃらないご性格であるが、ますます物静かに振る舞うようにしていらっしゃるので、今は、自分でお話し申し上げなさることも、だんだんと、嫌で遠慮された気持ちも少しずつ薄らいで、お馴れになって…05月10日 09時45分
  • 第五段 薫、二条院の中の宮を訪問〜その2
    【現代語訳】2 明るくなるにしたがって、霧が一面に立ちこめこめている空が美しいので、 「女たちは、しどけなく朝寝していらっしゃるだろう。格子や妻戸などを叩いて声を掛けるのは、もの慣れない感じがしよう。朝早いのにもう来てしまったことだ」と思い…05月09日 08時39分
  • 第五段 薫、二条院の中の宮を訪問〜その1
    【現代語訳】1 人をお呼びになって、 「北の院に参ろうと思うが、仰々しくない車を出させよ」とおっしゃると、 「宮は、昨日から宮中においでになると言います。昨夜、お車を引いて帰って来ました」 と申し上げる。 「それはそれでよい、あの対の御方が…05月08日 08時25分
  • 第四段 薫、亡き大君を追憶す
    【現代語訳】 あの方をお亡くし申しなさってから後、思うこととしては、 「帝が皇女を下さろうとお考えになっていることも嬉しくなく、この君を得たならばと思われる心が月日とともにつのるのも、ただあの方のご血縁と思うので思い離れがたいのだ。 姉妹と…05月07日 09時07分
  • 第三段 薫、中の宮に同情しつつ恋慕す
    【現代語訳】 中納言殿も、 「まことにお気の毒なことだな」とお聞きになる。 「花心でいらっしゃる宮なので、いとしいとお思いになっても、新しい方にきっとお心が移ってしまうだろう。女方もとても抜け目のない家で、ぬかりなくお傍に置き申し上げなさな…05月06日 09時01分
  • 第二段 中の宮、匂宮の子を懐妊
    【現代語訳】 宮は、いつもよりしみじみとやさしく、起きても臥せっても語らいながら、この世だけでなく長い将来のことをお約束申し上げなさる。 実は今年の五月頃から、普段と違ってご気分のすぐれないことがあったのだった。ひどくお苦しみにはならないが…05月05日 09時05分
  • 第一段 匂宮の婚約と中の宮の不安な心境〜その2
    【現代語訳】2 右大殿ではお急ぎになって、八月頃に、と申し上げなさったのであった。二条院の対の御方は、お聞きになると、 「やはりそうだった。こうならないはずはない。一人前でもない身のあり様なので、必ず物笑いになって嫌な事が出て来るだろうこと…05月04日 14時40分
  • 第一段 匂宮の婚約と中の宮の不安な心境〜その1
    【現代語訳】1 女二の宮も御服喪が終わったので、いよいよ何事を遠慮なさろう。そのようにお願い申し出るならばとお考えあそばす御様子などを、お告げ申し上げる人びともいるので、 「あまり知らぬ顔をしているのもひねくれていて無礼のようだ」などとご決…05月03日 08時52分
  • 第五段 夕霧、匂宮を六の君の婿にと願う
    【現代語訳】 このようなことを、右大殿がちらとお聞きになって、 「六の君は、やはりこの君にこそ縁づけたいものだ。しぶしぶであっても、本気になって頼みこめば、結局は断ることはできまい」とお思いになっていたが、 「意外なことが出てきたようだ」と…05月02日 08時52分
  • 第四段 帝、女二の宮や薫と碁を打つ
    【現代語訳】 御碁などをお打ちあそばす。暮れて行くにつれて時雨が趣きがあって、花の色も夕日に映えて美しいのを御覧になって、人を召して、 「今、殿上の間には誰々がいるか」とお問いあそばすと、 「中務親王、上野親王、中納言源朝臣が伺候しておりま…05月01日 09時06分
  • 第三段 帝、女二の宮を薫に降嫁させようと考える
    【現代語訳】 お庭先の菊がすっかり色が変って盛んなころ、空模様が胸打つように時雨れるにつけても、まずこの御方にお渡りあそばして、故人のことなどをお話し申し上げあそばすと、お返事なども、おっとりしたものの、幼くはなく少しお答え申し上げるなさる…04月30日 09時40分
  • 第二段 藤壺女御の死去と女二の宮の将来
    【現代語訳】 十四歳におなりになる年、御裳着の式をして差し上げようとして、春から始めて余念なく御準備して、何事も並々ならず立派に、とお考えになる。 昔から伝わっていた宝物類を、ぜひこの機会にと次々に探し出して、大変な準備をしていらっしゃった…04月29日 08時56分
  • 第一段 藤壺女御と女二の宮
    巻四十九 宿木 薫君の中、大納言時代・二十四歳夏から二十六歳夏四月頃までの物語 第一章 薫と匂宮の物語 女二の宮や六の君との結婚話 第一段 藤壺女御と女二の宮 第二段 藤壺女御の死去と女二の宮の将来 第三段 帝、女二の宮を薫に降嫁させようと…04月28日 09時10分
  • 第五段 匂宮、中の宮と薫に疑心を抱く
    【現代語訳】 女房たちも、 「普通一般のようによそよそしくお扱い申し上げなさいますな。この上ないご好意を、今こそよくお分かりでいらっしゃることを、お見せ申し上げる時です」などと申し上げるが、人を介してではなく直にお話し申し上げることは、やは…04月27日 08時23分
  • 第四段 薫、桜の花盛りに二条院を訪ね中の宮と語る
    【現代語訳】 花盛りのころ、二条院の桜を御覧になると、主人のいない山荘がまず思いやられなさるので、「心やすくや(見るものもいないままに散っているだろう)」などと、独り口ずさみ、思い余って、匂宮のお側に参上なさった。 こちらにばかりおいでにな…04月26日 09時17分
  • 第二段 中の宮、京の二条院に到着
    【現代語訳】 宵が少し過ぎてお着きになった。見たこともない様子で、光り輝くような殿造りで、『三つば四つばなる(三棟四棟と建ち並んでいる)』邸内にお車を引き入れて、宮は今か今かとお待ちになっていたので、お車の側にご自身お寄りになってお下ろし申…04月24日 09時20分
  • 第一段 中の宮、京へ向けて宇治を出発
    【現代語訳】 すっかり掃除し何もかも始末して、お車を何台も寄せて、ご前駆の供人は四位五位がたいそう多かった。ご自身でもたいへんおいでになりたかったが、仰々しくなって、かえって不都合なことになるので、ただ内密に計らって、気がかりにお思いになる…04月23日 08時56分
  • 第九段 弁の尼、中の宮と語る
    【現代語訳】 お悲しみになってお話しになっていたご様子を話して、弁は、ますます気持ちの晴らしようがなく悲しみに暮れていた。女房たちは満足そうな様子で、衣類を縫い用意しながら、年老いた容貌も気にせず、身づくろいにうろうろしている中で、ますます…04月22日 08時18分
  • 第八段 薫、弁の尼と対面
    【現代語訳】 弁は、 「このようなお供にも、思いもかけず長生きがつらく思われますのに、人も不吉に見たり思ったりするにちがいないでしょうから、今は世に生きている者とも人に知られますまい」と言って出家をしていたのを、しいて召し出して、たいそう感…04月21日 11時30分
  • 第七段 中の宮と薫、紅梅を見ながら和歌を詠み交す
    【現代語訳】 御前に近い紅梅が、花も香も心惹かれる風情なので、鴬でさえ見過ごしがたそうに鳴いて飛び移るようなのだから、まして「春や昔の(大君のいらっしゃらない春は寂しいことだ)」と心を惑わしなさる同士のお話で、折からひとしお悲しみが深い。風…04月20日 08時52分
  • 第六段 薫、中の宮が宇治を出立する前日に訪問〜その2
    【現代語訳】2 たいそうこちらが気恥ずかしくなるほど優美で、また今日一段と立派におなりになったことだと、目も驚くほどはなやかに美しく、ただもう、誰にも似ない心ばせなど、何とも素晴らしい方だとお見えになるのを、姫宮は、面影の離れない方の御事ま…04月19日 10時09分
  • 第六段 薫、中の宮が宇治を出立する前日に訪問〜その1
    【現代語訳】1 ご自身は、お移りになることが明日という日のまだ早朝においでになった。いつものように客の席にお通りになるにつけても、今はだんだんもの馴れて、 「自分こそ、誰よりも先に、このように思っていたのだ」などと、生前のご様子やおっしゃっ…04月18日 09時10分
  • 第五段 中の宮、姉大君の服喪が明ける
    【現代語訳】 あちらでも器量の良い若い女房や童女などを雇って、女房たちは満足げに準備しているが、今はと、「(一生ここで過ごすつもりだった)伏見」ならぬ宇治を荒れさせてしてしまうのも、たいそう心細いので、お嘆きになることは尽きないが、だからと…04月17日 08時47分
  • 第四段 匂宮、薫に中の宮を京に迎えることを言う
    【現代語訳】 空の様子もまた、いかにも悲しみを知っているかのように霞みわたっている。夜になって烈しく吹き出した風の様子はまだ冬のようでたいへん寒そうで、灯りも時々消えたりして、「闇はあやなき(梅の香を隠せない)」暗さだが、互いにそのままお話…04月16日 08時24分
  • 第三段 正月下旬、薫、匂宮を訪問
    【現代語訳】 内宴など何かと忙しい時期を過ごして、中納言の君が、 「心におさめかねていることを、また他に誰に話せようか」と思いあぐねて、兵部卿宮の御方に参上なさった。 しんみりとした夕暮なので、宮は物思いに耽っておいでになって、端近くにいら…04月15日 06時50分
  • 第二段 中の宮の周辺
    【現代語訳】 まことに盛りではなやいでいらっしゃる方がいろいろなお悲しみに少し面痩せしていらっしゃるのが、とても上品で優美な感じがまさって、故人にも似ていらっしゃる。お揃いでいらっしゃったときは、それぞれ素晴らしく、全く似ていらっしゃるとも…04月14日 08時39分
  • 第一段 宇治の新春、山の阿闍梨から山草が届く
    巻四十八 早蕨 薫君の中納言時代二十五歳春の物語 第一章 中の宮の物語(一) 匂宮との結婚を前にした宇治での生活 第一段 宇治の新春、山の阿闍梨から山草が届く 第二段 中の宮の周辺 第三段 正月下旬、薫、匂宮を訪問 第四段 匂宮、薫に中の宮…04月13日 08時49分
  • 第七段 匂宮、薫、宇治から帰京〜その2
    【現代語訳】2 このように滞在が長くおなりになって人が多かった名残がなくなってしまうことを悲しむ女房たちは、大変なことのあった時の当面の悲しかった騷ぎよりも、ひっそりとして、ひどく悲しく思われる。 「時々、折節に、風流な感じにお話し交わしな…04月12日 09時00分
  • 第七段 匂宮、薫、宇治から帰京〜その1
    【現代語訳】1 中納言が主人方に住みついて人びとを気軽に召し使い、まわりも大勢して食事を差し上げたりなさるのを、感慨深くもおもしろくも御覧になる。たいそうひどく痩せ青ざめて茫然と物思いしているので、気の毒にと御覧になって心をこめてお見舞い申…04月11日 09時08分
  • 第六段 匂宮と中の宮、和歌を詠み交す
    【現代語訳】 夜の気配がますます恐ろしく感じられる風の音に、自分のせいで嘆き臥していらっしゃるのもさすがに気の毒で、例によって物を隔てて、お話し申し上げなさる。「千々の社」を引き合いにあげて、行く末永くのお約束申し上げなさるのも、 「どうし…04月10日 08時22分
  • 第五段 匂宮、雪の中、宇治へ弔問
    【現代語訳】 「自分のせいでつまらない心配をおかけ申したようだ」と元に戻したく、すべての世の中が恨めしくて、念誦をますます心を込めてなさって、ほとんど眠ることもなく夜をお明かしになるところに、まだ夜明け前の雪の様子がたいそう寒そうな中を、人…04月09日 08時25分
  • 第四段 雪の降る日、薫、大君を思う
    【現代語訳】 雪があたりが暗くなるほどに降る日、一日中物思いに沈んで、世間の人が興ざめなものという十二月の月が翳りなく空にかかっているのを、簾を巻き上げて御覧になると、向かいの寺の鐘の音がして、枕をそばだてて、「今日も暮れぬ」と(悲しい気持…04月08日 09時05分
  • 第三段 七日毎の法事と薫の悲嘆
    【現代語訳】 いつの間にか幾日も過ぎてゆく。七日毎の法要もそれぞれにたいそう尊くおさせになって、心をこめて供養なさるが、しきたりがあるのでお召し物の色の変わらないのを、あの御方を特に慕っていた女房たちがたいそう黒く着替えているのをちらっと御…04月07日 08時17分
  • 第二段 大君の火葬と薫の忌籠もり
    【現代語訳】 中納言の君は、そうはいってもまさかこんなことにはなるまい、夢かとお思いになって、大殿油を近くにかかげて拝見なさると、お隠しになっている顔も、まるで眠っていらっしゃるようにお変りになったところもなく、かわいらしい様子で臥せってい…04月06日 09時56分
  • 第一段 大君死す
    【現代語訳】 「結局捨てて逝っておしまいになったら、この世に少しも生きている気がしない。寿命がもし決まっていて生き永らえたとしても、深い山に紛れ入ってしまうつもりです。ただ、とてもお気の毒に、お残りになる方の御事を心配いたします」と、答えて…04月05日 08時55分
  • 第九段 薫、大君に寄り添う
    【現代語訳】 ただこうしておいでになるのを皆が頼みにお思い申し上げていた。いつものように、近いところに座っていらっしゃると、御几帳などを風が烈しく吹くので、中の宮は奥のほうにお入りになる。むさくるしい感じの人びとも、恥ずかしがって隠れている…04月04日 09時13分
  • 第八段 豊明の夜、薫と大君、京を思う
    【現代語訳】 ご自身でも治りたいと思って仏をお祈りなさればいいのだが、 「やはり、このような機会に何とかして死んでしまいたい。この君がこうして傍にいて、何もかも見られてしまったので、今はもう他人で過すすべもない。そうかといって、このように並…04月03日 08時59分
  • 第七段 阿闍梨、八の宮の夢を語る〜その2
    【現代語訳】2 中の宮が大変に心配して奥のほうにある几帳の背後にお寄りになっているご気配をお聞きになって、さっと居ずまいをお正しになって、 「不軽品の声はどのようにお聞きになったでしょうか。重々しい祈祷としては行わないのですが、尊いことでご…04月02日 08時45分
  • 第七段 阿闍梨、八の宮の夢を語る〜その1
    【現代語訳】1 不断経の明け方に交替する声がたいそう尊いので、阿闍梨も徹夜で勤めていて居眠りをしていたのが、ふと目を覚まして陀羅尼を読む。老いしわがれた声だが、実にありがたそうで頼もしく聞こえる。 「お加減、今夜はどのようでおいででしたか」…04月01日 08時56分