炉辺一冊

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1895683
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炉辺一冊
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https://rohenone.net/
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読んだ本を紹介しています。日本文学、ノンフィクション、紀行、演劇、古典芸能関係の本が中心。
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  • 書評・レビュー (100%) - 4 / 193人中
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※最新の記事

  • 息子と狩猟に
    服部文祥「息子と狩猟に」 登山家で猟師でもある著者の初の小説。命を巡る普遍的な問いを突きつけてくる表題作と、高峰での極限状態を描いた「K2」の2編を収録。 小学6年生の息子を連れて鹿狩りに来た週末ハンターが、死体を埋めに来た詐欺グループの男…11月19日 22時55分
  • しあわせの理由
    グレッグ・イーガン「しあわせの理由」 「ディアスポラ」に続いて、グレッグ・イーガンをもう一冊。 表題作を含む9編を収録した日本オリジナルの短編集。「ディアスポラ」は物理学や宇宙論の知識が無いと理解できない描写も多かったが、こちらは特定のアイ…11月19日 21時40分
  • ディアスポラ
    グレッグ・イーガン「ディアスポラ」 ちょっと何言ってるか分からないという小説はいろいろあるけれど、グレッグ・イーガンの代表作とも言えるこの「ディアスポラ」もなかなか。といっても文学的な表現が意味不明というのではなく、文章は明解だが、膨大な物…11月17日 00時11分
  • 夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語
    カズオ・イシグロ「夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」 カズオ・イシグロの短編集。音楽をめぐる五つの物語。 「わたしを離さないで」などを読むと長編の作家という気がするし、実際に発表されている作品もほとんどが長編だが、この作品集を読むと…11月13日 23時24分
  • 花のさかりは地下道で
    色川武大「花のさかりは地下道で」 文章に触れ、この人のようなまなざしを持ちたいと感じる人が何人かいる。 ここ数年、色川武大の作品に強く惹かれる。雀聖・阿佐田哲也としての顔が有名だが、本名の色川で発表した作品群には、人生や社会に対する諦観が冷…11月09日 16時38分
  • 魂でもいいから、そばにいて ―3・11後の霊体験を聞く
    奥野修司「魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く」 「霊体験」と聞くとオカルトか特別な現象のようだが、ここに記録されているのは、人が大切な誰かを失った時にそれをどう受け入れて生きていくかという、紛れもない現実だ。 亡くなった妻…11月09日 00時25分
  • 私の旧約聖書
    色川武大「私の旧約聖書」 色川武大という信仰からは最も遠いイメージを持つ作家が綴る、旧約聖書についての随想。 阿佐田哲也の筆名でも知られる著者は、博奕で生きていた若い頃、偶然に近いきっかけで旧約聖書を手に取り、人間の叡智に恐れを抱いたという…11月03日 02時05分
  • 贋作・桜の森の満開の下
    野田秀樹「贋作・桜の森の満開の下」 「夢の遊眠社」時代の代表作の一つ。再演を重ね、今年8月には「野田版・桜の森の満開の下」として歌舞伎化もされた。 初演は1989年。贋作(がんさく)ではなく「にせさく」と読む。ただの模倣やパロディーではなく…10月30日 19時51分
  • 断片的なものの社会学
    岸政彦「断片的なものの社会学」 読書の喜びは、知らないことを知ることと、それ以上に、自分が感じていること――悲しみや苦しみも含めて――を他の誰かも感じていると知ることの救いの中にある。同じ考えでなくてもいい。自分以外の人も、自分と同じように…10月28日 15時33分
  • 邂逅の森
    熊谷達也「邂逅の森」 誰かの人生を追体験できる小説は少ない。優れた作品であっても、大抵は一歩引いた立場からの鑑賞にとどまる。 舞台は大正から昭和にかけての東北。秋田・阿仁のマタギの家に生まれた松橋富治は、身分違いの恋で村を追われ、猟を捨て採…10月25日 18時51分
  • ワンダー Wonder
    R.J.パラシオ「ワンダー Wonder」 「オーガストはふつうの男の子。ただし、顔以外は」 遺伝子疾患で“特別”な顔に生まれた少年オーガストを巡る物語。5年生から学校に通い始めたオーガスト、その姉、友人らの視点を通じて一年が語られる。顔を…10月24日 16時09分
  • 路地の子
    上原善広「路地の子」 大阪・更池の“路地”に生まれ育った著者が書いた父の一代記。冒頭の「とば」(屠場)の詳細な描写から圧倒される。 上原龍造、1949年生まれ。包丁を持ってヤクザ者を追い回し、「コッテ牛」と恐れられた型破りな少年は「金さえあ…10月20日 10時35分
  • 死体は語る
    上野正彦「死体は語る」 監察医として30年あまり、さまざまな事件・事故の変死体と向き合ってきた著者によるエッセイ。死者の人権を守る仕事としての監察医の役割についてよく分かる。 ハイハイで石油ストーブにぶつかり、やかんの熱湯を被って亡くなった…10月18日 13時22分
  • シラノ・ド・ベルジュラック (光文社古典新訳文庫)
    ロスタン「シラノ・ド・ベルジュラック」 渡辺守章訳 (光文社古典新訳文庫) フランス演劇の代表作の一つで、映画、ミュージカルから翻案まで数多くの派生作品を生んだ傑作。詩人で哲学者、剣士と多才だが、容姿だけに恵まれなかった心優しき主人公シラノ…10月17日 23時20分
  • 性・差別・民俗
    赤松啓介「性・差別・民俗」 赤松啓介は1909年生まれ。左翼運動で投獄された経験を持つ反骨の民俗学者。本書は「非常民の民俗境界」として88年に刊行されたもので、性風俗、祭り、民間信仰を中心としたエッセイ風の論考集。 名著「夜這いの民俗学」な…10月17日 00時27分
  • 悪童日記
    アゴタ・クリストフ「悪童日記」 第二次世界大戦下のハンガリーと思しき国で、<大きな町>から<小さな町>の祖母の家に疎開してきた双子の物語。周囲から魔女と呼ばれ、恐るべき吝嗇とひねくれた性格を持った祖母との生活で、双子は何事にも動じないタフな…10月09日 21時38分
  • 悪童日記
    アゴタ・クリストフ「悪童日記」 第二次世界大戦下のハンガリーと思しき国で、<大きな町>から<小さな町>の祖母の家に疎開してきた双子の物語。周囲から魔女と呼ばれ、恐るべき吝嗇とひねくれた性格を持った祖母との生活で、双子は何事にも動じないタフな…10月09日 21時38分
  • 評伝 石牟礼道子―渚に立つひと
    米本浩二「評伝 石牟礼道子―渚に立つひと」 代表作の「苦海浄土」は言うまでも無く、「椿の海の記」や「十六夜橋」、自伝の「葭の渚」まで、石牟礼道子は常に“近代”を問うてきた。夏目漱石から村上春樹、カズオ・イシグロに至るまで、いずれの作家も“近…10月09日 20時43分
  • 日本人の英語
    マーク・ピーターセン「日本人の英語」 海外を一人旅したと言うと、英語が堪能だと勘違いされることが多い。海外に行ったといってもその多くが英語が通じない土地だし、旅をして何を学んだかといえば、言葉が通じなくてもコミュニケーションは取れるという事…10月04日 20時42分
  • 旅行人166号(インド、さらにその奥へ、1号だけ復刊号)
    「旅行人166号(インド、さらにその奥へ、1号だけ復刊号)」 6年前に休刊した「旅行人」がまさかの復刊! 1号だけとはいえ、非常に読み応えのある内容でうれしい。 特集は「旅行人」の、そして多くのバックパッカーにとっての原点とも言うべきインド…10月01日 01時53分