リエミブログ

登録ID
1940022
サイト名称
リエミブログ
URL
http://riemiblog.blog.fc2.com/
紹介文
オリジナル小説、短編、ショート・ショートなど今まで書いてきたものを集めて載せていきます。
カテゴリ

※最新の記事

  • ソレイユの森 15 「森」
    三日経った。食事や睡眠のために、山を下りたり登ったり、マルは一人で繰り返していた。ソレイユのいる森が深いので、急な斜面で滑ったり、怪我をしてしまうかもしれない。01月06日 10時11分
  • ソレイユの森 14 「光の中」
    やって来たマルの手の甲を、カナはそっと、人差し指で優しく撫でた。葉の間から、細い糸のような、何本もの朝の光が降り注ぎ、森の中に陰影を付ける。ソレイユは陽に、眼を01月05日 18時00分
  • ソレイユの森 13 「0」
    これまで過ごしてきた三百年の歳月は、世界と共に、マルの人生を大きく変えた。初め、マルは国外へ飛んだ。指名手配を切り抜けての高跳びだった。地道に働いているうちに、01月04日 10時18分
  • ソレイユの森 12 「送受信」
    夜の深い森の中は、思っていたよりも肌寒い。風が低い声で唸り、長い髪を逆撫でながら通り過ぎる。流れの速い雲が丸い月を隠し、また現すのを、カナは、岩に座って仰ぎ見て01月03日 10時37分
  • ソレイユの森 11 「カナユワテ」
    ちょうど三百年目の真夜中、零時ぴったりに、遥か上空で何かが光った。空から落ちた物体が、強い光と爆風を生んだ。続けざまに、大きなきのこ雲が立ち上り、静かに、大気に01月02日 10時18分
  • ソレイユの森 10 「蜘蛛の巣」
    待機状態の中、ソレイユの中の基板の上には、わずかな電気が流れていた。繰り返される時間の中で、大きく違っているのは、外の天気のことだった。雨が降るのは、雲が出るか01月01日 09時39分
  • ソレイユの森 9 「傍観者」
    警官たちの黒い帽子が、夕日に艶やかに照らされている。西日の赤い光の中で、主人のいなくなった家の中や周辺を、彼らはアリのように行ったり来たり、せわしく動き回ってい12月31日 09時25分
  • ソレイユの森 8 「命令」
    丸本はしばらく身動きが取れなかった。全ては、一瞬のようでいて、またスローモーションのようにも見えた。頭の中で疑問と恐怖が入り混じる。滑落した。周一さんが、事故に12月30日 09時24分
  • ソレイユの森 7 「約束」
    薬は、二つ用意した。親指ほどの、小さなガラス瓶に入れ、一つを資料と一緒に、鞄の中にしまった。紛失を恐れて、もう一つは、ここに残して行くことにする。元々生えていた12月29日 09時39分
  • ソレイユの森 6 「目覚め」
    ここのところ降り続いた雨が、冷えて雪に変わった。降り積もる音は静寂だったが、気配で分かった。家は白い幕に包まれ、空気が冷蔵庫のように、部屋中を低い温度で漂った。12月28日 19時08分
  • ソレイユの森 2 「温室栽培」
    山奥の開けた土地に、その廃墟を発見したのは、偶然だった。人通りのない獣道を通って、山頂付近まで歩くと、突然、視界が開けた。雑草が生い茂る地面の所々に、赤茶けたレ12月24日 09時13分
  • ソレイユの森 1 「シュー教授」
    大学の研究室で教授を務めていたしゅういちは、漢字で「周一」と書く。同僚や教え子たちは、親しみを込めて「いち」を伸ばす発音にし、「シュー教授」と呼ぶことにしていた12月23日 00時04分
  • 月のライン 6−1
    傘を持ってホテルのロビーへ向かうと、キトは足を止めた。ロビーから続くフロントで、ずぶ濡れの男がチェックインをしているところだった。濡れた手で宿帳に名前をサインす12月19日 17時40分
  • 月のライン 5−2
    上陸して、人の間を縫うように歩いた。初めて来る観光客なら、迷子になりそうな裏通り。細い路地が迷路のように連なる場所。ノラ猫1匹歩かない暗い小径で、ロイは立ち止ま12月18日 18時37分
  • 月のライン 4−4
    「あれ、珍しいですね。昨日もいらしてたのに、連日いらっしゃるなんて」町役場の夜間職員は、昨日と同じ時刻に訪れた、マリに向かって声をかけた。「ええ。ちょっと相談し12月17日 09時03分
  • 月のライン 3−4
    セドは受話器を耳から離し、電話を切った。他ならぬ町長の頼みだ。やらないわけにはいかないだろう。それに、その報酬が嬉しい。どんなお得意様か知らないけれど、町長に大12月16日 09時55分
  • 月のライン 2−4
    本土に帰ってきたメルは、すぐさまその足で郵便局へ向かった。上司の局長は、メルの今回の失敗を、言葉で叱責しなかった。40過ぎで、メルの2倍ほど年上の女性だったが、涼12月15日 17時08分
  • 月のライン 1−3
    いつもなら郵便局で昼を食べ、午前中に整理した宛先ごとの手紙を持って、島へ渡る。そして配達し終えると、役場のポストを開け、空になった鞄に新しい手紙を詰めて、局に戻12月14日 17時06分
  • わたる君の日記帳
    ある日の放課後、わたる君は横断歩道の向こうから、一人のおじさんが歩いてきて、話しかけられた。「やぁ、やっと会えたな」「おじさんだれ?」わたる君はおじさんの顔を見12月12日 17時11分
  • 不思議な絵
    美術部のあいちゃんは、ある日先生から、有名な画家の絵を見せられた。「この人は君たちと同い年の青年だ。なのに、こんなにリアルな絵を描いている。参考にしなさい」その12月11日 17時05分
  • 輪廻転生
    いつも同じ夢を見る。女の子が話しかける。「あなたの寿命の1年を、私にくれると約束したら、好きなものを、あなたにあげるわ」「あげるさ」と、その男は言う。どうせ夢の12月10日 10時26分
  • 3人の宇宙人
    高度な文明の発達した星から、3人の宇宙人が地球に来た。地球人は友好をはかる為、手厚くもてなすことにした。まず、長旅で疲れていると思ったのでマッサージを受けさせた12月08日 18時41分
  • なぞの声
    新人の宇宙警察官は、一台の宇宙船に乗って宇宙をパトロール中だった。彼はまだ新人なので、早く手柄を取りたいと常々思っていた。近々昇級試験があると聞いていたが、いつ12月07日 17時13分
  • ダイブ
    おれは大きく息を吸い込み、潜った。これはおれ自身の戦いだ。もうこれ以上潜れないところまで、潜った。こんなに潜ったのは初めてだ。息が苦しい。肺が圧迫され、頭に血の12月06日 17時08分
  • 天国と地獄の狭間で
    ここは天国と地獄の狭間。死んだ人間が天国へ行くか地獄へ行くか、生前の行いの善し悪しで審判人に判断されるのだ。どうやら俺は死んだらしい。56歳という若さで死ぬなん12月05日 17時04分
  • 教えてくれ
    ある日わたしは、通り行く人たちがわたしのことをじっと見ていることに気づいた。それはまるで、何か得体の知れないものでも見るかのように、恐ろしそうに、脅えていた。ふ12月04日 20時13分
  • 小説一覧リスト
    小説一覧をリストにしました。作品公開にしたがって、追加していきます。短編 不思議な展開で広がってゆく、ほんのり奇妙なショートショート◆ぺんぺんとらっかせい ペンギンの『ぺんぺん』と、落花生の『らっかせい』の こころあたたまる ほのぼのショー…12月04日 16時15分
  • ヒーローの敵
    宇宙から、変な敵が降って来るようになって、はや一年。でも大丈夫。地球には強い味方、「イズミくん」というヒーローがいたのです!今日も人々は、宇宙からやって来る、謎の宇宙人に襲われていました。宇宙人は、そこらへんに生えている木を投げ飛ばし、ビル…12月03日 17時21分
  • かくれんぼ
    私たちは、かくれんぼをして遊んだ。体の小さな者は、すぐに見つかった。そして、大きな者に食べられたりもした。体の大きな者は、あまり隠れられる場所がない。私もそのうちの一人だった。周りを見回してみても、私より大きな木は生えていない。私が一歩前へ…12月02日 20時20分
  • 人生の散髪屋
    ――この散髪屋でカットすると、全く違う自分になれる――最近彼氏に振られたデコちゃんは、外見から変わりたいと思いその散髪屋へ入った。古ぼけた建物はこじんまりとして、店内の鏡も錆び付いていた。何か怪しいなとは思うものの、デコちゃんは店の主人に自…12月01日 20時11分