デニム中毒者のたわごと

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デニム中毒者のたわごと
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第一回『赤羽萬次郎賞』をいただきました。筆者の一人として参加した書籍『ヒロシマ・ナガサキからフクシマへ』が刊行されました。
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※最新の記事

  • 大いなるデジャヴュ その33
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――村上さんが小説、とくに長編小説を書くということは、今日も何回も出ている「地下二階」に降りていくことなんだけれども、別の言葉で置き換えると、何をする行為と表現…10月21日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その32
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――不安なまま話を続けますと、わたしたちの現実世界には、たとえばそこにコーヒーカップ、あるいは村上さんの本がある。また色々な概念がある。でもそれらは似姿で、善な…10月20日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その31
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――では騎士団長とイデアについてお聞きしたいのですが、騎士団長は自分はイデアであると名乗りながら「私」の前に顕れたわけですよね。いわゆるプラトンのイデアでいうと…10月19日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その30
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。村上 そう、免色によって話が開かれていくんです。主人公の「私」を開くのと同時に、物語をも開いていく。彼がいなければ開かれないはずのものが開かれていく。あの穴にし…10月18日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その29
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――今回は、免色さんが「私」に嫉妬していますね。村上 そうですね。免色さんにすれば、「私は望んだものを全部手に入れたけど、手に入れられるものしか結局は望まなかっ…10月17日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その28
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――話が少し戻って、さっきの信用取引のことなんですが、「ね、悪いようにしなかったでしょ?」ということの積み重ねで、今回の本もみんなが手に取ってくれると。それはす…10月16日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その27
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――村上さんが過去の名作、例えば十九世紀の小説だったり、初期のヴォネガットや、ブローティガンの『西瓜糖の日々』がいいと思ったのも、彼らの自我の扱いですよね。自我…10月15日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その26
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――今回のインタビューの準備で『若い読者のための短編小説案内』を再読したのですが、作家がその作品をどう読むかということは、それはそのまま、自分がお書きになるとき…10月14日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その25
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――それはいわゆる「この本を読んだら感動できる」とか「泣ける」といった、共感を約束するものではないじゃないですか。村上 全然。――まったく違いますよね。村上 う…10月13日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その24
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――じゃあ、ご自身の実年齢と、小説で必要としている主人公の年齢が離れていくわけですね。ではそのとき、「現代の三十六歳というのはこのように考えるものだ」みたいなこ…10月12日 05時33分
  • 大いなるデジャヴュ その23
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――では続けます。そのシーンで出てくるものって、とにかくメタファーに満ちています。穴じたいもメタファーだし、「顔なが」自体も本人がメタファーだと言っている。「じ…10月11日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その22
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――でも、そのはっと思い出して出した「みみずく」の存在が、どうしようもなくこの物語の円環を担う要素になっているじゃないですか。何か一つの「大きな円環」の中にわれ…10月10日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その21
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――今回絵が出てきましたよね、主人公の職業。あれはやっぱり絵描きでいくと決めていたのでしょうか。画家の主人公は初めてですね。村上 二年か三年前にアメリカのタフツ…10月09日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その20
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――話を戻しますと、村上さんと同じ姿勢で物語を書き始める人はたくさんいるのに、変な話を書く人だってたくさんいるのに、どうも村上さんにおいては特有の現象が起こるみ…10月08日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その19
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです――これまでお話を伺っていると、村上さんって、「やみくろ」は何であるとか「羊」は何であるってことをとくに考えずに書いているということなんですけれど、でも、それが読…10月07日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その18
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです――起きていることはみんな、すべて全部現実として受け止める。でも、ちゃんと、ためらっている。たとえばマジックリアリズムの小説は、不思議を不思議として可視化させない…10月06日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その17
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです――村上さんのいうところの「古代的なスペース」を現代の小説の中に持ってくることができるという話をどう理解すればいいか、みんなきょとんとしてしまった側面もあるのでし…10月05日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その16
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです――それがあるから、村上さんの場合は、書いていきながら物語が、その先ができていくわけですよね。村上 暗がりの中で話が自然に伸びていく。――そのときにその然るべきも…10月04日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その15
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――そのプログラミングについてもう少しお話を聞かせてください。村上 ゲームのアナロジーでいえば、プログラミングする側とプレーする側が、自分の中で完全にスプリット…10月03日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その14
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――世の中に、世界に本当にもう数えきれないぐらいの大小の「悪しき物語」、「善き物語」、それらが混ざった物語みたいなものがひしめきあっている。平和で穏やかに暮らし…10月02日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その13
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。サブタイトルに「それが僕の洞窟スタイルだから」とありますね。村上 で、僕は思うんだけど、集合的無意識が取り引きされるのは、古代的なスペースにおいてなんです。――…10月01日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その12
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――では、具体的にはどんなふうに物語を作っていくのでしょう。その重要なポイントのひとつは、異化することにあると思うのですが。村上 うん。それはずいぶん大きな質問…09月30日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その11
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』)の続きです。村上 うーん、なんだか悪いけど、僕は『ねじまき鳥』のことってあまりよく覚えてないんです(笑)。――覚えてない?(笑)そりゃ笑うでしょ(笑)こんなこと言われちゃった…09月28日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その10
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』)の続きです。――個々の人間関係とか、手が届く範囲の対象を憎むということがないにしても、例えば戦争とか、今ここで起きている理不尽な出来事みたいなものに対する憎しみも、希薄なほう…09月27日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その9
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』)の続きです。――村上さんのこれまでのお仕事をどこかで区切ろうと思ったら、おそらく、どこででも区切れると思うんですよ。一回一回違う試みがあって、その深いところでは――ある人はそ…09月26日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その8
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』)の続きです。――今回の主人公は三十六歳で、「僕」でも全然問題ないですよね。これまでも同じくらいの年齢の「僕」を書いてこられてきていますが。村上 その違和感はあくまで感覚的なも…09月25日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その7
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』(及び『みみずくは黄昏に飛びたつ』 )の続きです。――じゃ、とにかく最初にその「騎士団長殺し」という言葉がやってきて、このタイトルで何か書かなくてはダメだという気持ちになって、それから「騎士団長殺し」という言葉…09月24日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その6
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』の続きです。今回は「今シリーズその4」で仄めかしていた川上未映子さんのインタビューを中心に語ります。ネタ本は『みみずくは黄昏に飛びたつ』という書籍です。「はじめに」で川上未映子さんが語り、四章にわたるインタビュ…09月22日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その5
    村上春樹さんの話題の続きです。今回シリーズ『大いなるデジャヴュ』の初回に「免色」という名前について語りました(とても印象的であると共に『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を連想させるとも)。そんな風に近作では何かと印象的な名前を登場…09月20日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その4
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』の続きです。今回は村上春樹さんのオブセッションについて考えてみようと思います。デビュー当時は基本的にデタッチメントを主眼に置いて物語を紡いでいた春樹さんですが、次第にコミットメントに移行し、それに伴って人称も拡…09月19日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その3
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』の続きです。村上春樹さんの長篇小説には、やたらと音楽やその他の作品がてんこ盛りに登場してくるのが常ですが(そして、それも楽しみのひとつなんですが)、今回気になったのは、会話で登場してきた「ローリング・ストーンズ…09月17日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その2
    村上春樹さんの『騎士団長殺し』の続きです。前回記したように既視感いっぱいの読書体験でしたが、印象はそれほど悪くないです。各種レビューも拝見しましたが、言われているほど酷い作品だとも思いませんでした(かと言って「一級品である」と断言することも…09月16日 00時00分
  • 大いなるデジャヴュ その1
    満を持して村上春樹さんの『騎士団長殺し』について語ります(要するにようやく図書館に予約していた順番が回ってきたということです)。何せ半年以上前に刊行された作品ですので今更めいた感は拭えませんが、ご容赦ください。本来ならソッコーで入手して読む…09月14日 00時00分
  • レイモンド・カーヴァーに学ぶ その93
    テス・ギャラガー「イントロダクション」の続きです。最後に、レイが自分の詩作を、小説の執筆に飽きたときにときどき休憩がわりに戻ってくる単なる趣味とか気晴らしという風に見なしてはいなかったということに是非触れておきたい。詩は魂の必要な行き場であ…09月11日 00時00分
  • レイモンド・カーヴァーに学ぶ その92
    テス・ギャラガー「イントロダクション」の続きです。六月の半ばまでには彼の最後の本も出来上がり、私はそのためのタイトルも見つけていた。タイトルは初期の詩である『仕事を探そう』の中からとった。タイトルについてあれこれ意識はしなかった。何も言わな…09月10日 00時00分
  • レイモンド・カーヴァーに学ぶ その90
    テス・ギャラガー「イントロダクション」の続きです。第?部の冒頭に収められた『一八八〇年、クラクフに戻る』においてミウォシュが問いかける回答困難な問いは――「勝ったり、負けたり、そんなことは/もし世界が私たちを結局忘れてしまうのなら、いったい…09月08日 00時00分
  • レイモンド・カーヴァーに学ぶ その91
    テス・ギャラガー「イントロダクション」の続きです。本書の最後のセクションは、自分の病状がどんどん悪化し、死へと向かっているということを彼がだんだん自覚していく過程を扱っている。前にも述べた『GRAVY』の中で、自分が以前にほとんど死にかけて…09月07日 16時15分
  • レイモンド・カーヴァーに学ぶ その89
    09月07日 00時00分
  • レイモンド・カーヴァーに学ぶ その88
    テス・ギャラガー「イントロダクション」の続きです。その途方に暮れてしまうような日々に、少しでも本の執筆に専念するためにも、私たちは肺癌の再発のことは一切誰にも言わないでおこうと決めた。訪問客の相手をしたり、あるいは知り合いのひとりひとりに涙…09月06日 00時00分
  • レイモンド・カーヴァーに学ぶ その87
    テス・ギャラガー「イントロダクション」の続きです。レイが影響を受けたもうひとつの書物は、その年のはじめに彼が読んでいた、チェスワフ・ミウォシュの『到達されざる大地』であり、それは彼自身のフォームと広がりについての彼の考え方に影響を与えはじめ…09月05日 00時00分
  • レイモンド・カーヴァーに学ぶ その86
    テス・ギャラガー「イントロダクション」の続きです。スティーヴン・スペンダーの『日誌・1939-83』に触発されて、一九八八年の一月から彼は日誌をつけはじめた。脳腫瘍の存在が明らかになったことによって、その三月にそれは中断されたが、その後、別…09月04日 00時00分
  • レイモンド・カーヴァーに学ぶ その85
    テス・ギャラガーの「イントロダクション」も紹介しておいた方が良さそうです。「イントロダクション」 テス・ギャラガー (村上春樹訳)これは最後の本である。そして最後の「何か」というものは、それだけで自立したものとしてそこにあることを我々は思い…09月03日 00時00分
  • レイモンド・カーヴァーに学ぶ その84
    村上春樹さんの解題の続きです。『滝への新しい小径』この詩集はカーヴァーの死後、一九八九年六月にアトランティック・マンスリー・プレス社より発売された。詩集の成立過程については、テス・ギャラガーの「イントロダクション」をお読みいただきたいが、そ…09月02日 00時00分
  • レイモンド・カーヴァーに学ぶ その83
    村上春樹さんの解題の続きです。『使い走り』“Errand”「ニューヨーカー」一九八七年六月一日号。短篇集『象』の白眉ともいうべき作品で、レイ・カーヴァーの短篇を語るうえで抜かすことのできない一篇である。この小説を書いている時点で、彼は医者に…09月01日 00時00分