こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

いつまで人類は成長し続けなくてはいけないのか

2024年05月16日 | 生き方について考える
小雨混じりの朝、少し蒸し暑くなるらしい。
5月というのは新緑の清々しい季節を考えてしまうが、結構雨がちだ。
このまま、あとひと月もすれば入梅だ。

最近小説ばかり読んでいてあまり勉強をしていない。
医学への知的好奇心が失われたわけではないのだが、若かった頃と違って新たな知識を取り込もうという気概が減少しているように感じる。
最近の科学の進歩はずいぶん遅くなったように思う。
DNAの二重らせん構造が提唱されたのが、1953年で、私が大学院で研究をしていたのが30年ほど前の1990年代。
その頃はすでに、私のような素人でもDNAとかRNAといった核酸をいじることができるようになっていた。
それ以来セントラルドグマ(DNA⇨RNA⇨タンパク質)の概念を大きく変えるか飛躍的に推進する理論、発見は無く、ブロック1個1個を積み重ねるような努力が進められている。

目をほかに転じてみると、音楽。
ビートルズ、ローリングストーンズさらにはサザンオールスターズやユーミンといった昭和の音楽を超えるものはなく、リバイバルがいまだに多い。
文学、美術もほとんどの手法が使われてしまっているようで、出てくるものの多くは陳腐だ。
今後はインターネットで瞬時に類似性を指摘されてしまうから、クリエーターという人たちも大変だ。

経済成長という言葉を聞くが、地球から、資源、自然を搾取し続けてそれを達成する必要があるのだろうか。
これ以上の発展をやめたら、格差の拡大も地球温暖化も進まないのではないか。
全ての領域で、プラトーにあると考えてはいけないのだろうか。
それなのに、新たな発展を目指すから世界からは戦争が消えないし、環境破壊は終わらない。
もう、この辺でいいような気がするが、そうもいかないのは人間の宿命なのか。
他の動物にはそんなことはないように見える

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2 コメント

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Unknown (Tristan)
2024-05-16 09:57:57
先生もよくご存じのように、細菌の増殖曲線ってあるじゃないですか。
あれは、細菌だけじゃなくてすべてのものに当てはまるんじゃないのかなと昔から思っています。
もちろん人類も例外ではないと思います。
そして人類の場合、今はもう静止期を過ぎて、そろそろ減衰期に差し掛かってるあたりなのかなと思っています。
だから、人類がいくら足掻いても、いずれはこの下り坂の傾斜がどんどん大きくなるんだろうなと思います。

>新たな発展を目指すから世界からは
>戦争が消えないし、環境破壊は終わらない。
その通りだと思います。
常に発展を求めたためにこういうことが起き、その結果、減衰期に移行する時期が早くなってしまったのかもしれません。
いずれは死滅するにしても、今からでもこういうことを見直せば、減衰期の傾斜を少しでも緩くすることができるのかなと思います。
でも、残念ながらそんな考えはほとんどないんじゃないでしょうか。
Unknown (コロ健 to Tristaさん)
2024-05-16 19:48:24
こんにちは、いつもありがとうございます。
今日のエントリーを書きながら、石器時代って、およそ2万年続いたそうですが、それに比べると、産業革命後はたかだか300年。おそらく石器時代の人間が現代社会に生まれても普通に育つと思います。
石器時代の人たちは私たちと同じように毎日不安や不満を感じていたでしょうか、おそらくそういう概念すらなかったのではないかと思います。
情報化の発達でブータンの人たちの幸福度が下がっていると聞きました。
なんのために人間は発達してきたのか、その時のことを考えることは不可能ですが、こんなことになるのだったら未開のままでよかったのかも知れないとすら思います。

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