母が倒れてから一年
4月25日、母が脳梗塞で倒れてからちょうど1年が経ちました。
この1年、長かったと言えば長かったし、短かったと言えば短かったし。
いじめとか倒産とか腎臓病とか、自分事の苦しい思い以上に辛い気持ちになりました。
今でもあらゆるシーンで母のこの上ない明るい声で話かけてくれる残像を見ます。
けど、その残像を苦しい気持ちではなく、前向きな気持ちで受け入れることができるようになってきました。
家族含めて少しずつですが前向きになれるようになってきて、これまで定期的に外食に出かけたりもしていたけどこの1年はそんな気持ちにもなれなかったけど、きっと母に聞いてみたら明るい声で「行ってきなよ!」って言ってくれると思うから、今週末は家族で家で集まって食事をする予定です。
実家のトイレにはおそらく新築した30年前くらいから日めくりカレンダーが画鋲で止まっています。
いつも欠かさず母が朝めくってくれていました。
あの日も朝、このカレンダーをめくってくれたのだろうって。
その日めくりカレンダーは、この1年、ずっとこのままでいます。
このトイレに行くと、あの日のことを思い出しますが、おそらく実家にいる家族も同じ気持ちで、あえてめくらないのかなって。
そのカレンダーの坂村真民氏による詩には、「念ずれば花ひらく」と書かれています。
~~~
念という字は「今」と「心」に分けることが出来る。
今なにを思い、今なにを念じているかが、明日のあたなの花なのである。
~~
これからも念じ続けます。
こんな状況にはなってしまったけど、今も老人ホームに入居して生きていてくれていることが、何よりも自分たちにとって支えなのだから。