ディックの独白 / Dick's Monologue

ディックの独白 / Dick's Monologue

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よっ、音羽屋!

 

木津卸売市場 に来ました。備忘録繰ってみたら2年半ぶりでした。もう店頭に並ぶマグロ達も僕のことを忘れてしまっただろうなぁ。。。

 

気を取り直して、いやあ~ここは雰囲気がいいねぇ。大阪中央卸売市場よりはコンパクトにまとまっていて、お店巡りもしやすいし。この日は久方ぶりにお昼を食べにやってきたのです。

銭湯も併設されているので、朝からクイッと一杯ひっかけて汗を流すという贅沢な時間の使い方もできるから、今度やってみようかな。

 

だ、だれだ?! 

市場の正面を撮影していたら、突然現れ、撮影の邪魔をする人は。

 

 

なんだ、コケティッシュながま口職人 わび助さん ではありませんか。

眩しいくらい純白の衣服で清楚さを前面に出したわび助さん。迂闊にも見惚れてしまったわ。

何はともあれ、わび助さんとお昼を食べに来たお店がここ

 さんま朝立ち食堂

 

ビニシーなんだ、暑くないかな。

一目見た瞬間に思ったことがこれ。なにせ暑さへの耐性が低く、またこの日がとんでもなく快晴で気温も鰻登りだったから。心配ばかりが先行したけれど、ちゃんと中はエアコンが効いていました。

 

こちらは予約のとれないさんま黒焦げ食堂と同じ墨やさんが展開したお店。

朝6時から13時までの間は2980円のコースを提供。予約受付はしていないので、席が空いていればすぐにでも入れるし、満席ならば待つしかないのです。

ちなみにお昼以降は5980円と8000円のコース提供で、予約制となります。

 

オープン当初から目をつけていたお店ですが、僕の敬愛する arakan777さんこと おやじさんが先日訪問され絶賛したことが、訪問のトリガーとなったのです。

 

 

この日は11時半にお店到着。意外だけど、この時間帯が一旦落ち着くと電話で大将からお聞きしていたのです。市場という特性上、朝の時間帯が混雑するんだろうね。これから行かれる方は参考にして。

 

 

 

席はL字型のカウンターとテーブル席が2つ。今は全席座ることができます。

 

 

ビールの空ケースを使ったテーブル席なので、あんまり荷重をかけちゃだめですよ。

 

 

この日のおまかせは、このような構成。仕入れによって内容が変わるので、食べる前に要チェック。

 

 

お酒も要チェック。赤星がないのが残念。

 

 

あっ。これ!

 

これこれ! やめんか~い

 

 

日本酒の品揃えが充実しています。でもこれら以外にもストックはあるので、飲みたい銘柄があれば聞いてみるべきでしょう。

隠し酒があるわ とわび助さん。以前から感じていたけど、彼女はメニューの隅から隅まで見落としがないくらい、しっかりと目を通します。僕はと言えば、流し読みなので見落としが多い。

 

 

酒飲みが二人揃えば、おまかせメニューだけで終わろうはずがありません。お酒のチェックを済ませたら、次はアテのチェック。わび助さんの好みを知り尽くした僕には、彼女が注文する品はすぐに分かりました。

(ここでクイズです 当たった方は僕とのデート券を差し上げます ただし女性に限らせていただきます (^^;))

 

 

 

 

最初の1杯はビールとレモンチューハイ。わび助さんは、このチューハイをチェイサーとして、日本酒を飲むのです。

 では、かんぱ〜い。

 

では、おまかせコースの始まりです。

 

 平目

 

こちらでは醤油が準備されていません。お店の方で味をつけているので不要なのです。なので淡泊な平目でも、しっかりとした味なのです。

 

そしてガリは最近の回転寿司のような甘み強めの甘酸っぱさではなく、酸っぱさが際立っています。ここは大人の食事処だよ、そんな声が聞こえた気がしました。

 

カツオの藁焼き

 

藁焼きの香りがふわっと鼻を通り抜けていきます。いやはや、これは美味い。

 

金目鯛

 

あさつきの香りが香り立つ一品。ほんのわずかな量だけど、味を調えるのにいい仕事ぶり。こんな金目鯛は初めて食べました。今度来たら、もう一度食べたい。

 

 

わび助さんが目をつけていた隠し酒は、なんとくどき上手

 

 

 

鰻としては、あまり見かけないスタイル。そして大将からの手渡しに興奮MAXのわび助さん。

 

 

そうそう、こちらはシャリコマではないので、一つひとつがずっしりしているのです。か細いわび助さんが手にすると、更に巨大に見えてしまいます。

 

 

調理場の動きが慌ただしくなったと思ったら、骨抜きが始まりました。

 

 

 

このためだったのですね。そしてこれもあさつきが乗せられています。無論あさつき以外の食材も混ぜ込まれているので、その香りと味も楽しめるのです。それが何かは実食にてご確認を。

 

 

金目鯛の酒蒸し

 

さきほどのクイズの答えがこれでした。金目鯛に目がないわび助さん、当然のごとくこれのご指名。

わび助検定3級レベルの質問でした。

 

ホタルイカ

 

えっ、ホタルイカ!と思うのも無理もありません。はらわたと身をたたいて、なめろうにして軍艦巻きにしているのです。苦みと甘みの複雑な味が、たまらなく美味い。お酒飲みが間違いなく好きな味です。

 

 

次は福井の名酒 黒龍。

 

 

鮪の漬け

 

これぞこのお店の真骨頂。美味いとしか表現のしようがありません。

 

 

アジフライ

 

いい鯵が入っています との大将の言葉。身がとても厚くてボリューミー。タルタルがあれば100点満点中200点は上げただろうけど、なしでも十分に美味かったので100点満点中180点。

 

 

なので、このぽん酢につけて食べます。食べごたえがあります。

 

 

干し明太子炙り

 

わび助さんが気になって仕方がなかった一品。(注文は)いいですと手を横に振るけど、後々で蒸し返されたら困るので、注文させていただきました。まるで、さいぼしみたいとの感想。

 

 

甘海老の造り

 

プリプリで弾けるような弾力性。新鮮さが隠し切れません。

 

 

巻き物 トロタク

 

最後の一品。〆にはぴったりでした。

 


美味し〜いと感無量のわび助さん。




大将がお勧めですと出してきたのがこれ。赤ラベルは滅多にないらしい。

 

 

これにて、こちらのお店での食事は終了。ご馳走様でした! 

ここは美味しいですね、本当にお勧めします。朝のおまかせコースなんて、あのメニューで2980円とはお値打ちだと思います。また寄らせていただきますね。

 

ところで大将、誰かに似ているなと思っていたら、帰宅後にふと気づきました。

歌舞伎の尾上松也氏にそっくりです。大将の写真と並べておきます。(大将の写真掲載は許可をいただいております) 尾上菊五郎を宗主とする音羽屋の門弟筋にあたり、これぞ二枚目そのもの。そういえば二枚目という言葉は、歌舞伎からきているのですね。

 

image

 

木津卸売市場、来てみてください。食のワンダーパークです。