松木クロ歴史⑤

一般社団法人

日本ホスピタリティセラピスト協会の松木恵里です。

義父の病気から亡くなるまでの期間に、

｢自分と他人を比べること｣から

｢自分の大切な人に心を向けること｣に

変化していく過程で、

以前と確かに変わったこと。

それは、

わたしのまわりに登場する人物が

明らかに変わりました。

わたしが、

「自分のこと」を見ることができず、

「人と比べて自分を見ていた」ときに、

わたしの周りに多く現れた登場人物は、

｢わたしをお金だと思っていた｣はずです。

人気サロンになりたいんなら、

こういうものが必要だよ、

こうするべきだよ、

わたしに任せてみない、

いやいや俺に任せてみない、

一緒に仕事をして今以上に大きくならない、

などなど・・・

誘惑がいっぱい。

わたしは自分を自分で見れていない上に、

人気サロンになりたい、

憧れの彼女のようになれるのならなんでもやる、

そんな気持ちがあるから、

誘惑には簡単に心動かされます。

財布の紐もゆるみます（笑）

おまけに、

なんでもやってみないとわからないというのが

持論なので、

なんとなく心の中では

｢やめといた方がいいんじゃないか・・・｣と

警告が鳴っているのに、

｢いやいや、でも、やってみないとわからないし！｣と、

どんな誘惑にでも、

あえて釣られていった時期があります。

信頼もなにもないですよね。

相手にとってわたしは「お金」だから。

そしてこれは当然の扱いなんですよ。

だって、

わたしも、

お金で全てを手に入れようとしていたから。

だからわたしの望むことが

わたしに与えられているわけです。

お金でどうにかしてあげるよっていう人が

集まってくるわけです。

これも今思えば、すごく自然なこと。

だけど、

義父の病気、

そして義父の死、

そういう期間を通して

自分自身を見つめるようになっていくのと同時に、

わたしの周りからは徐々に

そういう登場人物が消えてきます。

そりゃあもちろん、

色々な事件を残しつつです（笑）

それはそれで人生勉強になったので

今となっては良い経験をさせてもらったと思ってます。

当時はかなり落ち込みましたけど。。。

そして、

よくよく周りを見てみると・・・

こんな、

日本昔話のおじいさんおばあさんみたいな、

いい人たち、

ほんまに居てるんや・・・

というような、

あたたかい人達に囲まれている自分に

気が付きました。

たとえばSNSのコメントなんかでも、

あたたかいんですよね。

やりとり、受け取り方、返し方。

画面の向こうには

傷付いたり喜んだりする生身の人間がちゃんといて、

こうやって文字でやりとりするからこそ、

人の感情を意地悪に揺さぶらないように

気を遣い合う方々の登場です。

もちろん、

パソコン画面通してでもそれですから、

実際に会えばそれはそれはもう・・・

愛情と優しさとユーモアたっぷりです。

男性も女性も。

自分が変わったとは思えないけど、

自分の周りにいる登場人物は明らかに変わってる。

そんなことに気が付いて、

この優しい方々を、

わたしも絶対に傷付けたくないなぁ・・・という気持ちが

どんどん芽生えてきます。

おまけに、

その人達は、

わたしを誰かと比べて見たりしない。

わたしを他のサロンオーナーさんと比べることもないし、

わたしのマヌケな部分も包み込んでくれるし、

とにかくわたしそのもの丸ごとまるかじり状態で

とても愛してくれていることが

ひしひし伝わってくるというありがたさ・・・。

そしてそして、

もっと驚きなことに、

みんながみんな、

わたしのことをちゃんと叱ってくれる。

チヤホヤするのは簡単でも、

人を叱るというのは簡単なことじゃないと、

わたしも一応母親なので知ってます。

だけどみんな、

ちゃんとわたしを叱ってくれる。

たとえば、

コンサル料金とか、

発生するわけですよ、以前なら（笑）

でもそんなのも誰も言わない。

ただ、

わたしを1人の人間として、

好きでいてくれて、

叱ってくれて、

落ち込んだときは飛んできて励ましてくれて、

楽しい時間は一緒に大笑いしてくれて・・・。

そういう人達が、

ひとり、ふたりと、増えてきて。

そうなると、

次はこんなことが起こり始めます。

今まで必要だと信じていたものが、

次々に不要になる時期がやってきます。

と、

ここまでで続きはまた次回・・・。