鍼灸治療の通院頻度についての続き。
今日は小児はりについて。
小児はりの通院は、大人とはちょっと違います。目指すところも。
子どもの症状は治るものが多いので、
治るものは、治すのが目標でゴール。
なので、小児はりをするのなら、
週1〜2回できっちり通うのがいいです。
症状が落ち着いたら2週間、3週間と徐々に間隔を開けて様子をみます。
その間に症状が戻ったり、改善が思わしくなければ再度、ペースを詰めて治療する。
というのを繰り返しながら、終診を目指します。
が。常に成長をしている子どもの場合この、タイミングが難しいのです。
身体がグッと大きくなる時、ストレスのかかる進級や夏休み明けの前後は症状も変化しやすいので、できれば避けたい。
あと、症状が消えても私が煮え切らないのは、イマイチ脈やお腹(子どもはお腹重視します)が整っていないとき。
なるべく通院の負担は減らしてあげたいけど、終わりを目指しからこそ慎重に行きたいのです。
面白いことに、治療を続けていると施術者も患児も保護者も揃って「もう大丈夫!」と感じられる瞬間があるので、終診のタイミングとしてはそれがベストと思います。
なかには症状がなくなっても来てくれる子がいるんですよね。お子さんの希望で
鍼すると楽になるとか、なにかあるようです。
症状がなくても治療ができるのが鍼灸だから、ウェルカム
風邪ひきにくくなったり、落ち着きが出たり、成長のサポートにもなるんで、続けるのもいいですよ。
特にちょいちょい保育園や学校を休む子は。
ところで。何歳まで小児はり? というと。
小児科だと中学生までですが、私が思うに高校生まで。
問診が、難しいんですよ。高校生くらいだとまだ、「いつからどこがどんな風に」って症状の経過を話せない子も多くて。
大人は脈診だけでも解ることが多いし、それだけで治療もできるんだけど、子どもはそれもムリなんで。
家での様子も聴きたいし、まだ食事や睡眠など生活全般に大人が目を配ってほしい年齢です。
保護者の同伴が必要だから広義の意味で、小児はりは高校生まで。私的には。
症状によっては20代前半くらいまで親御さんがきてほしいですけどね。
それから子どもの病気といえども、治らないもの治りにくいものがあります。
西洋医学の治療をしている子も。
これらの場合、無理のない通院頻度で生活のなかに鍼灸を組込むよう考えていくのも大切です。
あと、私は今は本格的なアスリートの治療はしていませんが、(練習を休んでさえくれれば)捻挫や肉離れなど簡単なスポーツ傷害は診てて。
ケガはその時だけ来てくれればいいです。ケガする子ってほんとによくするよね 必要なとき来てください。
大人と違って、治らないものも治るときがあるのが、子どものすごさ
中途半端に通わずに、お稽古の一つくらいの感覚で、しっかり通ってみてほしいです。
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