長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

ただ有難しと伏し拝み…むさしのFM

2024年05月28日 01時53分15秒 | 近況
 やや荒天の月曜日、地元のラジオ局・むさしのエフエム様へ。
 パーソナリティーの松野こうき様の番組へお邪魔しまして、有難いことに、しばし、現在過去未来…の活動状況のお話をさせて頂きました。
 録音が同番組のサイトにアップされていますので、是非お聴きくださいませ。
 
むさしのFM (musashino-fm.co.jp)
【武蔵野市民芸術文化協会からの出演 「聞いてみよう」のコーナー 】
https://www.musashino-fm.co.jp/program_tax/geibun/

 番組中にご紹介させていただいた情報の仔細は、当ブログにて後日お伝えいたします。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
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レモンの国 国勢調査

2024年05月25日 23時20分31秒 | 趣味です。
自らの寸法に合う貝殻から貝殻へ宿を替わるヤドカリの如く、枝ぶりの大きい葉もよく繁ったレモンの木に転宅したミドリちゃんは…



三日も経つと、かくも見事に育っておりました。
本人の名誉のために…上記の写真は食後すぐの状態で、普段はもう少しシュッとしていたのです。



気持ちの良い風が吹いた木曜日の夜、姿が見えなくなったのでサナギになるため旅立ったと知りました。
よく育った青虫が行方をくらますと、理由が分かっていながら何となく寂しいもので、翌朝キョロキョロと周りを探すでもなく見まわしておりましたところ、ひょいと覗いた植木鉢置きテーブル天板の真下に…



前蛹化しておりました。再び一安心。
早いもので、二日後の今朝見たら、もう蛹に脱皮しておりました。



ベランダの模様替えをして、レモンの鉢それぞれがよく見えるようになったのですが、幼虫たちが葉陰に生息している様子を漠然と捉えているのも、個数を数えるたび違っていたり、何やらモヤモヤします。そこで…



レモンの国・国勢調査を挙行。
一番最初にレモンの国にやってきて、毎年豊かな実りをもたらしてくれたユーレカ種の一鉢をユーレカ本荘といたしまして、鉢毎に住民の状況を記入してみました。

1.ユーレカ本荘…青虫2,ゼブラ柄幼虫3
2.第一ビアフランカ荘…青虫3びき
3.第二ビアフランカ荘…青い実1,ゼブラ2ひき
4.ヴィラゆりかご…青虫1ぴき
5.マイヤー荘1.0…無人(退去してサナギへ)
6.マイヤー荘2.0…青虫1,ゼブラ1
7.ラフマイヤー南荘…青い実4,青虫2,ゼブラ1
8.ラフマイヤー北荘…ゼブラ1ぴき
9.ユーレカ別荘…無人
10.リスボン荘…ゼブラ2ひき
11.新ユーレカ荘…青虫3プラス1(調査中に脱皮し終齢幼虫へ),ゼブラ2

番号は当家にやって来た順。
番号で呼ぶのも味気なく、昔の歌舞伎座の座席番号に倣って「いろは…」と付けようかとも思いましたが、レモンの品種名をおうちに見立ててこのように。
ゆりかご荘はユーレカ本荘からの実生で派生した鉢でいくつかあるのですが、今回は住居者のあるもののみ計上。



写真は火曜日の夕方、ラフマイヤー南荘で繰り広げられた、終齢幼虫へ脱皮した嬉しさに蠢くアオムシくんの、道成寺の花子が山尽くし♪稲荷山~でのけぞる姿態か、はたまたエイリアンか…という衝撃の一瞬。



こちらは、ゆりかご荘から新ユーレカ荘に自発的に引っ越してきた三つ子の青虫。

…そんなわけで、2024年シーズン5月25日レモンの国国勢調査は、
青い実:5つ
青虫:13
ちびちゃん:12
サナギ:一体

という結果に。
酔狂にお付合い下さり有難うございます…(。-人-。)

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今週末からの演奏会のお報せ

2024年05月23日 08時55分32秒 | お知らせ
七十二候にては小満、蚕起食桑…カイコが発生し盛んにクワの葉を食べる、樹々の梢も瑞々しい新緑に覆われ、万物の成長目覚ましい季節となりました。

さて、人間界では、恒例春から初夏にかけての演奏会シーズンとなりまして、
今週末の5月26日(日)、吉祥寺駅南口すぐの、武蔵野公会堂(パープルホール)にて、邦楽演奏会が開催されます。



我が杵徳会社中も、古典長唄『新曲浦島/しんきょく・うらしま』、『廓丹前/くるわ・たんぜん』の2曲を演奏いたします。
開演は午後1時、終演は夕方4時ごろを予定しております。
長唄のほかにも、十三絃、三絃、尺八トリオ演奏の古典三曲、三味線や箏の現代邦楽など多彩な日本の音楽をお愉しみいただけます。
お時間叶いましたら、どうぞお越しくださいませ。
入場無料、お出入り自由にてお待ちしております。

続きまして、月は違えど翌週日曜日の6月2日、
小田急線・成城学園前駅のほど近く、成城ホールにて、邦楽演奏会が開催されます。



長唄がメインの演奏会ですが、ほかに、篠笛や筝曲、小唄、常磐津など、前の週とはまた、趣きの違う邦楽に出逢えます。
わが杵徳社中も参加しております。
こちらでは『新曲浦島』に加えまして、『靭猿/うつぼざる』を演奏いたします。
開演は午後1時、終演は5時ごろを予定しております。



目まぐるしい世界の動きからちょっと一息、東京の街角で、
日本の風土・歴史が育んだ、癒しと和みのひと時をお過ごしになられましたら幸甚です。

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転宅

2024年05月19日 02時02分03秒 | 趣味です。
いつものことだが諸事情あって…ベランダの模様替えの必要に迫られた。
レモンの鉢の向きを換えたら、美しい可愛い蛾が。
拡げた翅にピースマークに似た笑顔があって、気持ちがほぐれた。

黄色いので毒蛾かも…と調べてみたら、シャクガの一種らしいことが判明。
…そういえば、レモンの枝に時々尺取り虫が生息していたらしいことは気が付いていた。
駆除から逃れて無事成虫になれたお祝いにもう一枚。



浮世絵の柱絵を意識したトリミングになっております( =^ω^)
さて、先日の風の強い日に終齢幼虫へと目出度く脱皮したアゲハチョウの幼虫が居たのだが、翌日、行くがた知れずになっていた。

自然の厳しさ無常さに些か意気消沈していたのだが、我が檸檬林には二番目の青虫くん候補が次に控えていた。
順序立ててご報告いたしますれば、
遡ること10日ほど前の5月7日。


そして5月11日撮影。


5月13日には随分大きくなって…


翌5月14日。


5月15日 少し体長が縮んでじっとしているので、そろそろ脱皮かも…


5月16日早朝は白地がますます緑色になって…


同日、終齢幼虫に脱皮。


新生アオムシくんは、自らの脱殻もキチンと完食致します。


さて、次なる観察者の役割は、彼に食事環境を提供することでありました。
彼が只今の棲み処は、実生のレモン3年目の苗木なのです。
アゲハチョウのお母さんは葉を見て木を見ない性癖なのか、当方のベランダにある七つ(年齢ではなく個数)ほどの実生のレモン小鉢は、毎年アゲハチョウの揺籃となっておりました。それがため小体なまま中々丈が伸びないのが不憫ではあるのですが、卵を産み付けやすいのかご用命が多く、揚羽蝶のお母さん方からは絶大な支持を得ているのでした。

昨シーズンまでレモンも幼虫も共倒れにならぬうち、ある程度まで育ったら、割箸を幼虫の体に添って掬うように挟み、本人が気が付かないうちにパッと大きいレモン樹へ引っ越しさせていたのですが、迚も気を使う微細な手際を要求される作業で、気疲れがしてしまうので、今夏は方針転換して、


レモンの小鉢を大鉢の根方に、枝が交差してかかるように配置し、本人の自由意思に任せました。


しめしめ、上手く移動してくれたようです。


翌日はまたとても風の強い日で、またまた青虫が見当たらなくなり、心配していたのですが…


18日の今日、葉陰で寛いでいる姿を見付けました。
どうやら新居は居心地がよさそうです。ひと安心。


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吹く風険し

2024年05月06日 03時22分59秒 | ベランダ実記
5月5日はこどもの日だ! と言うことで、旧Twitter界隈では、昭和の頃の懐かし子どもTV番組の映像がタイムラインを賑わせていた。
旧暦とのダブルスタンダード生活を愉しむ私は、今日はまだ月暦三月廿七日なのだからして、端午の節句とは笑止なり…と、殊更こどもの日らしき話題を呈じようと、早くもすくすくと育ちつつある今季次世代アゲハチョウの幼虫近影を投稿してみむとするなり。



この葉っぱには既に産み日が違う複齢の二種類の幼虫が居りますが、小さい方の2匹は、つい2日前の5月3日に…



網目越しに揚羽蝶のお母さんが、



複数の旧居に託していったものです。
夕方から余りに強風になったので、飛ばされるのは自然の作用とて仕方あるまい…と自然にすべてを委ねるアゲハチョウ放任主義を貫く私も、些か気が咎めて、スツールの陰に植木鉢を移動させたのでした。
すると、向きを変えた実生からの2年目の小振りのレモンの苗木に…



三つ子ちゃんが飢餓地獄に落ちぬよう、移住出来る大きさまで育つのを見守らなくては…



実は昨夏、ご報告出来ぬままにいたのですが、増えすぎる幼虫たちをかつえさせぬ為、幼虫の食欲を案配しつつ二鉢ずつ買い足しておりますうちに、新たに7本のレモン樹をベランダに投入いたしておりました。
植木屋さんは「楽しめるのは来年になりますが…」と、結実めあての購入とお感じになったようでしたが、花屋さんにも檸檬の木にも申し訳ない…違った意味での食用なのでした…
…と言う訳で、ご説明が長くなりましたが、5月1日撮影、ラフマイヤー種の花の様子。佳い香りが致します。



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深夜の胡蝶

2024年04月27日 01時18分35秒 | 折々の情景
…時計を眺めると12時37分、珍しくとても理想的な時間に就寝できそうだなぁ…と居間のあれこれを片付けていたところ、ハタハタハタ…と中空を羽ばたくものがいる。
おやまぁ…と音の在処を探すと、



アゲハチョウが1頭、天井近くに積んである乱れ箱に止まった。
今日は日中、4頭ばかり越冬蛹が羽化して、昼過ぎには目出度く旅立っていったはずだが…
…そう言えば、本棚の裏のサッシの内側に、サナギが一つ在ったのを思い出した。



明日の朝、太陽の下に翔び立って頂こう…と宿主は眠た顔だが、お嬢さんは益々元気にパタパタと電灯の周りを飛び、天井を渡り歩いている。
仕方ないなぁ……

偶々傍らに、蔵書整理中につき、長き眠りから顔を出していた文庫本が一冊。



おやすみなさい。


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アブさん。

2024年04月24日 03時08分16秒 | 近況
午後の稽古が一段落して、外に出していた植木を部屋に入れたのと同時に、黒くて素早く飛ぶ賓客が一匹、稽古場に入ってきた。
一頻り、中空をブンブン右往左往していたが、ピタリと静かになった。
何処へ…と見回すと、黒くて意外と大きい蠅に似た虻にも見える虫が、お弟子さんが譜面をのせるテーブルの上にこちらを向いてピタリと鎮座している。
どうしたものかと様子を見に近づくと、逃げるでもなく阿るでもなく、例によって手を摺り足を擦りながら安閑と、平べったい面上にデンと座を占めておりゃる。
顔を眺めると何やら鼻が長くて、狂言面の嘯き(うそぶき)にも似たご面相である。

仕方ないなぁ…何か仕出かしそうな悪人づれにも見えないので放っといて、次の予定まで自分の稽古をすることにした。
するとどうしたことか、小一時間、私が独り浚っている間に、彼の賓客はそのままの姿勢で、長唄…三味線の音色を静かに聴いているのだった。

…さて、我が係累に4月23日の今日が命日のものは居ただろうか…と不思議な気がして考えた。
3月19日に最初の一輪が花開いた胡蝶蘭も、持てる蕾の総てが咲き揃って、そろそろ株の為にも切り花にしなくては…と思っていた。
明日は供花にしよう。



※表題写真は3月22日、下は3月19日に撮影したものです。
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newborn!

2024年04月12日 19時37分27秒 | 折々の情景
令和6年の春は、年々気の早くなるソメイヨシノ殿が思い掛けない茶目っ気を発揮して、大方の予想の裏をかき、4月に入ってからの開花となった。
なんと何年ぶりの新学期、新年度での桜でありましょうか…と、門出を祝うに常になく嬉しい心持ちがして、8日月曜日は薄曇りの花見に出掛けたが、次の日の火曜日は、これまたお天道様がムラっ気を起こして、暴風雨…春の嵐となった。



スズランの新芽も漸く頭を覗かせたものの、こう冷え込んでは幾ら花に誘われようとも、先駆けても良いこともありますまいから、もう暫くお待ちなさい…と越冬サナギたちに心のなかで言い聞かせていたところ…

そんな1週間が過ぎようという金曜日、曇天の寒さに午近くなってようよう、ベランダの植木に水をやりにゆくと、枝に小さきものがぶら下がっておりました。



そはいずくより来たりしか…と、又々今春も、人知れぬ処で密かに蛹化して、無事に羽化した魁の揚羽蝶が1頭。



よくまぁご無事で…と天敵どもや荒天を遣り過ごし、この世に成虫となって現れた強者を称賛しつつも、過剰なおもてなしはいっそ迷惑であろうと、そのままそっとしておきました。



いつの間にか枝に居なくなって出立したものと思っていたところ、午後も3時近くなって結界の外に出ていた姿を見つけました。
首尾よく伴侶に廻り逢えるとよいのだけれど…


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ことしの檸檬

2024年03月19日 10時00分55秒 | 近況
アゲハチョウ騒動記…揚羽蝶ラプソディ……ぅぅむ…と、とつおいつ悩みつつも、腰を落ち着けてパソコンの蓋を開ける間もなく、早や令和6年のお彼岸は来にけり。



幼虫たちが蝕んだ葉の形が心苦しく、半枯れの葉っぱを払ったら、檸檬樹は殆ど丸坊主の体となり、疎らな葉緑素にてこの冬を凌ぐ有り様となった。
それでも健気に春を迎えるまで三つの果実が残った。



一方で、結実せず冬を越した鉢を見ると、みな一様にシザーハンズ様の新芽を出して一陽来復を歓んでいる。



葉の少ないところへ、更に新芽を育てる余力の無さそうなユーレカ種も不憫である。
ちょうど彼岸とて、供物とするのが佳かろうと、収穫した。



今年の檸檬は、幼虫養育のために犠牲にされた分、些か小振りであったけれど、レモンイエローに耀く艶やかさは変わらない。
(大きさ比較のため、善光寺名物の八幡屋礒五郎の七味唐辛子を添えた)

今日が祥月命日の仏さまへ、御供物代わりに…
故人を偲ぶ河童の手拭いと一緒に。


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木曜日の邦楽演奏会

2024年03月04日 12時19分19秒 | お知らせ
新暦の3月3日、ひな祭りも過ぎましたが、我が心の拠りどころ、太陰太陽暦では令和六年睦月廿三日の月が二時間ほど前、西の地平に沈んだばかり。
(表題写真は3月2日早朝撮影、廿一日の月と富士山のツーショットです)

時間も価値観もただ、時の過ぎ行くままに変わって行くご時勢に、暫し立ち止まって、自分自身の立ち位置を顧みるひとときをお過ごしになるのは如何でしょうか?



来る木曜日、3月7日午後2時より、
新橋駅ごく近くの内幸町ホールにて、
"和の音の集い"というイベントがございます。

午後1時30分開場で、開演まで和楽器体験コーナーにて、日本の伝統楽器とふれあうトキメキ時間もご用意されております。

長唄演奏の部に、私ども杵徳会一門の若手による「小鍛冶/こかじ」お囃子入りで参加しております。

確定申告が済んでやれやれ…と心の余裕がお出来になった方々も、そうでないけど、平日の午後に新橋界隈でちょこっと一息つきたい方々も、
どうぞお越しになって下さいませ。
お待ちしております。
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梅花、照星に似たり

2024年02月17日 00時54分25秒 | 折々の情景
一日、一日と過ごしているうちに、年が改まってしまった。
2024年2月10日は、月暦の令和六年正月朔日、元日であった。
新暦の年末、常に懸案事項であった稽古場の模様替えに着手し、蔵書の整理に手を伸ばして以来、旧暦の新年を迎える今日に至っても、いまだ志し成らず、作業進行中なのである。



中学校への三味線授業の帰り道、谷保の天神さまを詣った。
だらだら坂の参道をのぼると冬木立の合間に、白い星々を頂く樹々が見えた。
ぉぉ、何と嬉しいこと…梅が咲いている。

梅林に走り寄りたい気持ちを抑え、ここは菅原道真公へ先に御詣りするのが筋であろう…と本社へ。





阿吽の狛犬さんの奉納年代は、苔むし細石の赴きさえ生じた台座から読み取るのは最早ムリであったが、霊長万物に対する不変の情愛は感じ取れた。





梅が枝に見とれていると、枝を透かした先の青空に三日月が浮かんでいる。
今日は人日、正月七日であるから、七日月である。















殆ど幹が枯れて表皮一枚でつながっている腰の折れた老木があった。
ぐるりと回ってみると、一枝が伸びていて、まだ盛んに花を着けている。



花びらが円くなく、しべが長いこの梅は何と言う名なのであろう。
忙中閑あり…暫し花の下に佇み、時の移ろいに往く諸事を偲んだ。
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〽️夕日も早く 落葉どき 梢の風に…

2023年11月24日 12時21分24秒 | お知らせ
月歴神無月も十日を過ぎまして、二十四節気では小雪。
新暦では11月30日、来週木曜日の宵の16時より、
東京の日本橋蛎殻町にございます日本橋公会堂(日本橋劇場)にて、
伝統長唄伝承の会の演奏会がございます。

この演奏会は、重要無形文化財「長唄」の総合認定保持者(つまり人間国宝)の先生方が、毎年、後継者の育成とわざの伝承を目的として研修事業を行いまして、その成果を発表する演奏会で、今年度で13回目を迎えます。



有り難いことに、私も研修生としてお教えを賜り、本年は、二世杵屋勝三郎 作曲の大薩摩物『忍車/しのびぐるま』に出演させて頂きますことと相成りました。

この忍車は、安政五(1858)年十月の、江戸市村座の歌舞伎の一場面で、北条時頼の時代の鎌倉が舞台です。作者は河竹新七…後の黙阿弥です。
初演時、七代目 市川團十郎が盗賊の出立ちで、暗闘(だんまり/暗やみの中で手探りで戦う状態を芝居仕立てにした歌舞伎の立廻りの上演形式の一つ)を勤めたとのことです。

歌舞伎舞台の書き割りが目に浮かぶ、山深い…いかにも深山幽谷の雰囲気を表した合方や、「通い小町」でお馴染みの深草の少将の百夜通いにかけた歌詞も唄い込まれている、短いながらも山賤(やまがつ)が登場するお芝居の世界観を、見事に音で表現した、素敵な曲です。

お時間叶いましたら、是非お越しくださいませ。
お切符など徳桜も扱っておりますので、ご連絡頂けましたら嬉しく存じます。
当日の番組は16時30分頃より

越後獅子(えちごじし) ※囃子入り
娘七種(むすめななくさ) ※囃子入り
忍車(しのびぐるま)
神田祭(かんだまつり) ※囃子入り

以上4曲が演奏されます。


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邦楽演奏会@吉祥寺

2023年10月15日 06時15分41秒 | お知らせ
おはようございます。
矢継早やのお知らせで恐縮ですが、来週末(今週末?)にも演奏会がございます。



ご予定の多い錦繍の秋、
お時間叶いましたら是非お越し下さいませ。
お待ちしております。
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世田谷loveな皆さまへ

2023年10月14日 12時25分55秒 | お知らせ
今年はまだか…と案じていた金木犀が、昨日、東京都内では一斉に花開いた様子。

当方のアゲハチョウの幼児たちも、今季何世代かを繰り返し(写真撮影はしているのですが、ご報告未だ成らず…同好の皆さまには御免なさい)、終齢幼虫が十数匹、青虫に成る前のゼブラちゃん達共々合わせて三十数匹居るのではないか…と思いながら10月の声を聞いて、アッと言う間の中旬、

幼虫の数が蛹化のための旅立ちばかりだけでなく、奇妙な減り方が夥しい…と、不思議に思っておりましたところ、擬似鳥の糞がどうやら本物のフンらしい…と気がつくに及び、これは…最早手遅れかもしれないが、と、蝶のお母さんが卵を産みやすいよう張り出させていたベランダの檸檬樹の枝に、鳥避けの網をすっぽり、被せました。

さて、今日と明日の2日間、小田急線の成城学園前駅より徒歩4分ほどの成城ホール(世田谷区砧総合支所)にて、
世田谷区民の総合文化祭が行われます。

下北沢に稽古場を構えます当社中も、明日15日、現代邦楽曲「むさしの」を演奏致します。
謡曲、三曲、日本舞踊の伝統芸能のほか、吟詠、合唱、ダンスなど多彩な舞台がお楽しみ頂けます。
お昼には、世田谷郷土伝統保存会 三土代会による、もちつき大会も行われ、ご来場の皆さまに振る舞われます。
世田谷の郷土色豊かな文化の博覧会、
皆さまどうぞお越し下さいませ。

追記:むさしの 出番は13時55分~14時10分の予定です。
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雄々しき虫

2023年10月13日 17時55分55秒 | ベランダ実記
 夕暮れ時に、檸檬の枝先でキッパリと世界を睥睨する青虫が居た。



彼の視線の先が気になって…



ベランダの結界である網の先なので、巧く撮れなかった幼虫の後ろ頭。
恐らく、彼が羽化した後の住処である、井の頭公園の御殿山雑木林を見ているものと思われる。

咲き初めた金木犀の香を愉しむが如き、こうべの上げようも頼もしく、
幼虫の無事と未来の棲み処の安寧なるを願う。



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