1年ぶりにブログを再開致します。
といっても、以前はNoteで書いていたのですが、この度VPSをレンタルし独自ドメインでHPを開設しましたので、引っ越ししました。
では、手短に解説します。
さて、ベリ子とベリ男の会話で1年目の意味とありましたが、1年目とは、苗木を手に入れて定植(ていしょく と読む=植えること)した年のことを言います。
皆さんは早くおいしい実を食べたいと考えていると思います。
そのような方は、挿し木から数年たった立派な苗木を買ってきて植え替える方もおられると思います。
その苗木は生まれて1年目ではないし、樹体も立派だから少しくらい実を付けても大丈夫だろうと思われることでしょう。
しかし、よく考えて下さい。皆さんが仮に女性だったとして、見知らぬ外国へ嫁いで、いきなり出産し、毎年子供を作るとなると、大変ではないでしょうか?
ブルーベリーの苗木は、どこで購入するにせよ、皆さんが定植する場所とは違う場所で生まれています。当然、気候も肥料も水やり頻度も依然と全く同じ条件ではありません。
果樹は特に根張りがとても重要です。
根を張るにも、エネルギーを使います。
根を張る前に、いきなり果実にエネルギーを使いますと、新芽が出なくなります。
すると、新芽がないため、光合成が出来なくなり、エネルギーが作れなくなります。
当然、根を張るエネルギーがなく、木の成長に必要な養分が足りなくなり、
根が張れない→新芽がでない→光合成できない→エネルギーがない→根が張れない
という悪循環になります。
定植すぐに実を付けた場合、ほぼ間違いなく、樹勢が数年にわたって弱くなります。
ですので、1年目の定植後は、必ず以下のことを行って下さい。
- 花芽は全て剪定するかこすり落とす
- 細いひょろひょろとした、太さが割り箸程度以下の枝は剪定する
- 内向きに伸びた枝は剪定する
- 割り箸程度の枝で上向きに伸びている高さが50cm以上の枝は、1/3程度切り詰める
それぞれ補足をしておきます。
- 花芽は全て剪定するかこすり落とす
花芽が出来る時期は、場所にもよりますが、11月くらいからです、花芽を早く剪定したり摘んだりした場合。来年の春までにその剪定した場所付近に花芽が再度形成されますので、あまり早く剪定すると何度も花芽を取らないといけなくなります。1年目の選定は最低気温が7℃を上回る直前がいいでしょう。 - 細いひょろひょろとした、太さが割り箸程度以下の枝は剪定する
細い枝は、養分供給力が低く、木の成長をなるべく太い枝に集中させるためカットします。 - 内向きに伸びた枝は剪定する
内向きに伸びた枝は、果実を収穫しづらく、樹体が込み入り、光が差し込みにくく、風通しが悪くなり、湿気が多くなり、樹が病気になりやすい環境となり、また、蛾などの害虫の繁殖場所となることから、剪定します。 - 割り箸程度の枝で上向きに伸びている高さが50cm以上の枝は、1/3程度切り詰める
ブルーベリーのシュート(その年に伸びた根本付近から伸びた枝)は、そのまま放っておくと翌年はその上部1/3程度から横方向に枝が伸びます。まだ幼木の段階では、横方向に枝を伸ばすのではなく、皆さんが収穫しやすい高さまで枝を上へ伸ばす必要があります。上部を切り詰めてあげると、枝は上方向へ伸びます。以上、
1年目のブルーベリー選定4つのコツ でした。くれぐれも、花芽は全て切り詰めて剪定してくださいね。皆さんが想像している以上に将来の成長に差がでます。おいしいブルーベリーを食べるためには、一年目は実を付けて食べないこと。定植1年目の花芽削除が最も大切。これを実践すれば将来大きな差となります。