ワインって身体に良いの? おすすめの飲み方を解説
ワインは身体に良い
皆さんはよくワインが健康に良いと耳にすることはありませんか?
そもそも、 アルコール自体あまり健康に良いイメージはありませんが、なぜワインは健康に良いと言われているのでしょうか。
健康に良いのならたくさん飲みたいのんべえのそこのあなたや、ワインがまずい。美味しくない。と感じてるあなたも健康にいいなら飲んでみようかな?なんて思ってみたり!
そこで今回は、ワインと健康の関係について、見ていきましょう!
目次
ワインに含まれる栄養成分はなに? どのような健康効果がある?
ワインに含まれる三大栄養素を確認
まずは、赤ワインと白ワイン含まれる三大栄養素を見てみましょう。
ご覧の通り、三大栄養素はあまり含まれていないことが分かります。
栄養成分 | 含有量 | 推奨摂取量 |
---|---|---|
たんぱく質 | 0.2g | 65g |
炭水化物 | 1.5g | 320g |
脂質 | Tr g | 50g |
食物繊維 | 0g | 21g |
ビタミンA | 0μg | 860μg |
ビタミンC | 0mg | 100mg |
ビタミンD | 0μg | 8.5μg |
ビタミンE | 0mg | 6.0mg |
カリウム | 110mg | 3000mg |
マグネシウム | 9mg | 340mg |
- ※含有量は、文部科学省の「食品成分データベース 」を参考に、ワイン(し好飲料類/<アルコール飲料類>/(醸造酒類)/ぶどう酒/赤)100gあたりの値を記載しております。
- ※1日の推奨摂取量は、厚生労働省の「 日本人の食事摂取基準(2020年版) 」を参考に、成人男性(18~29歳)の1日の値を記載しております。
なんだ、ワインが健康にいいなんて嘘じゃないか!ただまずいだけかよ!と思うのは待ってください。
実は、ワインには、人間の健康にとって重要な栄養成分のひとつであるアントシアニンやカテキンといった「ポリフェノール」と「鉄分やカリウム」が豊富に含まれています。
これらの成分が体の隅々にまで効果を発揮することから、ヨーロッパでは「ワインがあれば医者いらず」と言われています。日本でいう「酒は百薬の長」と同じ感じです。
では、それらの成分には、どのような健康効果があるのでしょうか?
ポリフェノール
ワインにはアントシアニン、カテキンなど多くの種類のポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールは抗酸化作用、抗炎症作用、血管拡張、美肌効果、ダイエット効果など、幅広く作用すると言われています。
アントシアニンには目の疲れを予防する効果が期待できる他、カテキンには殺菌効果や肥満を予防するはたらきがあるとされています。
さらに、体全体の血行がよくなることから、冷えの症状を治め代謝がアップすることでむくみの解消にも繋がります。
このように、ポリフェノールを摂取することは健康面だけでなく美容の面でも様々なメリットを得ることができるのです。
鉄分とカリウム
また、ワインには鉄分とカリウムも多く含まれています。
その中でも、赤ワインやロゼには白ワインと比べて多くの鉄分とカリウムが含まれています。
鉄分は血液を作るために重要な栄養素で、貧血の予防、うつ病の予防、学習能力の低下に効果があります。
カリウムには余分な塩分を排出するはたらきがあり、鉄塩分の摂りすぎなどを調整してくれることにより、高血圧の予防や改善の効果が期待できます。(※ただし、ワインにはアルコールが含まれているので摂取量が多いと、逆に高血圧の原因になる可能性があるため気をつけましょう。)
赤ワインと白ワインはどっちのほうが健康にいい?
一般的には、赤ワインのほうがポリフェノールの含有量が多いため、健康には赤ワインというイメージが強いのです。
しかし、白ワインに含まれているポリフェノールは分子が小さく体に吸収されやすいという利点があります。
また、赤ワインに比べると強い殺菌力があることから、サルモネラ菌や大腸菌など食中毒を引き起こす菌に有効に働きます。
赤ワイン・白ワインと効果はそれぞれですので、違いを知り目的に合わせたものを飲み分けて楽しむと良いのではないでしょうか。
ワインを飲むことでどんな病気を防ぐことができる?
それでは、ワインを飲むことでどのような病気を予防することができるのでしょうか?
ひとつは、ポリフェノールの働きによってHDL(善玉)コレステロールの数を増やすことからLDL(悪玉)コレステロールの活性化をおさえ、動脈硬化のリスクを軽減します。
また、コレステロール値が下がることによって、高血圧を防ぎ、心臓発作といった心臓病のリスクも軽減させることができます。
加えて、抗酸化作用があることから、がん予防、脳卒中のリスク低下にも効果があると言われています。
この抗酸化作用には、老化を防止する働きもあります。
誰しも老いには勝てないものですが、このような有効成分を体に取り入れることによって、老化現象を遅らせることも可能になってきます。
さらに、認知症や気分が滅入った時などにもワインは効果的です。
ブドウの果肉に含まれるペプチドには、脳神経ホルモンの働きを助ける効果があるので、脳神経を保護・改善することから、認知症やアルツハイマー病の発症リスクを軽減すると言われています。
また、適量のワインを飲むとメンタルヘルスの向上に繋がるという研究結果もあります。
ワインの 1日の摂取目安量とダイエット中はどうしたらいい?
1日の摂取量
ワインに健康効果があるということは分かりましたが、1日の摂取目安量はどの程度なのでしょうか?
当然ですが、いくら健康効果があるからといっても、飲みすぎてはいけません。
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、適度な飲酒量は純アルコール量で「1日20g程度」と定められています。
また、女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅いため、基準の20gよりも少ない10g程度が目安です。
ここから計算すると健康に働くワインの1日の摂取量は150mlから200ml程度が良いとされています。
もちろん個人差もありますので、あくまでも目安です。
健康に良いからといって飲みすぎてしまうと二日酔いや肥満を招きかねませんので、注意が必要です。
ダイエット中のワインの飲み方
ワイン100mlあたりのカロリーはおよそ75kcalと言われています。
なので、嗜む程度に飲むならば、ワインは低カロリー・低糖質で太りにくいお酒と言えます。
また、白ワインには甘口のものもあるので、糖質ダイエットには甘口タイプがほとんどない赤ワインを選ぶといいでしょう。
しかし、アルコール度数や糖分が高くなるほど高カロリーになります。
「ワインは太らない!」と思い込んで糖分の多い銘柄を楽しみすぎると、当然ながら肥満の原因となってしまいますので、注意が必要です。
なので、ダイエット中は、血糖値が急激に上昇することを防ぐ効果のある野菜を積極的に食べるように心がけましょう。
また、胸肉や魚には、脂肪になりにくく筋肉を作る効果のあるたんぱく質が豊富に含まれているため、ダイエット中に食べることをおすすめします。
ダイエット中のワインは食べ合わせに注意し、意識してヘルシーなおつまみをあわせるようにしてみましょう。
まとめ
ワインは適量摂取することで、健康にも美容にも良い効果が見られます。
また、ワインの種類によって効果も色々なので、自分に合ったものを探し体質改善を図ってみるのも楽しいかもしれませんね。
好みや予算によっても選ぶワインは変わってくるかもしれませんが、健康や美容効果を期待することができるアイテムになります。
ただ、何度もお伝えしたとおり飲みすぎには注意して適量を心がけることが大切です。
ワインが好き、という人はもちろんのこと、それ以外の方も日常生活の中でこういった知識を活かしていただければ、もっとワインを楽しめるようになるかもしれません。
適量を意識し、ワインを楽しみながら健康管理に努めましょう。