【新卒採用】最新の”スポーツジム業界事情”と”採用状況”とは??

【新卒採用】最新の”スポーツジム業界事情”と”採用状況”とは??

投稿日:2024年5月14日 更新日:2024年5月14日

コラム

近年の健康ブームの追い風を受け、スポーツジムの事業形態は拡大・多様化傾向にあり、それにより採用の幅や職種も広がってきています。

そこで今回は最新のスポーツジム事情とその新卒採用・就職状況を解説していきます。

最新のスポーツジム業界事情

スポーツジムにはどんな種類がある??

一口にスポーツジムと言っても、そのサービス形態や利用目的に応じていくつかに分類することができます。

具体的には以下の通りです。

  • スポーツジム
  • 総合型フィットネスクラブ
  • スタジオ特化型ジム
  • パーソナルトレーニングジム

それぞれで受けることのできるサービスや利用料金も様々です。

スポーツジムは、比較的料金が安価であることが特徴で、その分トレーナーが常駐していない場合もありますが、基本的なトレーニングマシンは揃っていることが多いです。運動不足解消、ダイエット、筋力増強などの自分の目的に合わせて自由にトレーニングを行うことができます。

スタジオ特化型ジムは、プログラムレッスンを行うことを目的としており、トレーニングマシンは備え付けられていないことも多いです。ヨガ、ピラティス、ダンス、格闘技など、それぞれの専門インストラクターからレッスンを受けることができ、楽しみながら通うことができます。

総合型フィットネスクラブは、上記のスポーツジム、スタジオ特化型ジムの設備に加え、スイミングプールも用意されていることが多いです。場所によってはスパやサウナといった設備も充実しています。その分料金は高くなりますが、より様々な目的や健康志向を叶えることができます。

パーソナルトレーニングジムは、名の通りトレーナーからの個人指導を受けることができます。ジム内にとどまらない普段の食事指導や専用プログラムを受けることができ、その分料金は高額となりますが、ダイエットやボディメイクにおいて高い効果が出やすくなります。

業界全体でコロナ禍から回復傾向に

スポーツジム業界は、外出自粛を余儀なくされたコロナ禍の影響を受け、一時需要を大きく減らし、売上高も低迷しました。

しかし反対に、自宅待機やテレワークによる運動不足解消やリフレッシュを目的にジムに通い始める人が増え、現在は健康ブームも相まって、結果的にコロナ禍による追い風を受ける形で、新たなビジネスモデルが続々と生まれながら規模の拡大が続いています。

利用者の分布もシニア層から若い世代まで様々です。

売上高を見ても、コロナ禍以降増加傾向にあることがわかります。

今後さらにその規模は拡大することが予想されています。

 
売上高 (億円)
2020年 210435
2021年 245031
2022年 268264
2023年 278403

(経済産業省 特定サービス産業動態統計調査)

進化するビジネスモデル

先ほども述べたように、ここ数年でスポーツジムのビジネスモデルは大きく変化・多様化しました。

特に、アメリカをはじめとしたフィットネス先進国における流行が日本にも取り入れられるなど、その幅は拡大しています。

とりわけスタジオ型ジムにおいては流行の入れ替わりが激しく、これまでも音楽がかかる暗闇の中でサイクリングやシャドーボクシング、トランポリンといったエクササイズを行う「暗闇エクササイズ」、ハンモックのような大きな布を用いて行うヨガ「フローティングヨガ」などが日本でも話題となりました。

また、24時間型無人ジムやオンラインフィットネスなど他にも様々な特徴を持ったジムが展開されています。

新卒採用の実態は??

スポーツジムで働くリアル

スポーツジム・フィットネス業界への就職難易度は他業界に比べると比較的簡単で、自分に合った会社を選びやすいその反面、採用に苦戦している企業もあるなど、枠が余っていることも多いです。

平均年収は約390万円ほどで、職種によって異なりますが日本の平均年収と比較して低い傾向にあるのが現状です。

ですが、顧客との距離が近い分、コミュニケーションを取ったり、顧客のトレーニングの成果が目に見えて現れた時など、やりがいも大きいです。

また、「スポーツジム」というと運動が好きな人に向いている仕事、と思われがちですが、本質としてはサービス業である、ということも忘れてはいけません。

向いている人、求められるスキル

スポーツジムへの就職が向いている人というと、「身体を動かすことが好き」「健康意識・美意識の高さ」などといった条件が思い浮かぶかもしれませんが、職種によってはそれらが必須ではないこともあります。(もちろんインストラクターやトレーナーとして利用者の前に立つ場合には大前提となる条件のひとつです。)

先ほども述べたように、スポーツジムは一種のサービス業であるので、顧客や利用者からの信頼を獲得するための丁寧な接客や細やかな気遣い、コミュニケーションスキルが非常に重要になります。

どんな職種がある?

スポーツジムの職種には、大きく以下のものがあります。

  • インストラクター
  • ジムトレーナー
  • パーソナルトレーナー
  • 施設スタッフ・マネージャー
  • 店舗開発・営業

インストラクターは、主にグループのスタジオレッスンで、ヨガやピラティスといったエクササイズの中から自分の専門を指導します。

ジムトレーナーは、利用者に対してマシンやそのトレーニングによってもたらされる効果の説明を行います。あくまで施設スタッフとして所属しているので、特定の利用者だけではなく、利用者・施設全体に目を向けることが必要です。

パーソナルトレーナーは、ジムトレーナーとは異なり、個別指導料を支払った利用者に対して、より効果的なトレーニングや時には食事管理などにも踏み入ったサポートを行います。

施設スタッフ・マネージャーは、フロント業務やサービス管理といった施設全体の運営を行います。インストラクターやトレーナーが業務を兼任しているケースも多いです。

店舗開発・営業は、店舗には立たずに本社勤務でデスクワークを中心に行います。新規店舗開拓の企画からの運営までの一連の業務やプロモーション活動といった業務を担当します。

また、ある程度経験を積んだインストラクターパーソナルトレーナーは独立してフリーランスとして活動し、特定の施設に所属せずに自身の指導スキルやキャリアに応じた単価を設定して都度契約を結ぶケースも多いです。実績があり、クライアントからのニーズの高いケースでは年収が1,000万円を超えることもありますが、それはごく一部の限られたケースで、実際にはフリーランスの活動だけで生計を立てるのは決して容易ではなく、他の仕事と兼業することもあるようです。

さらに、インストラクターやトレーナーに限らず、新卒で就職した会社からいずれ独立し、自らジム経営を行う人もいるなど、就職してからのキャリアには様々なものがあります。

実際の新卒採用状況

ここでは2つの具体例をご紹介します。

①株式会社ルネサンス

大手スポーツジムのひとつ、ルネサンスはビジネスのフィールドを大きく広げており、スポーツクラブ運営職から健康経営・地域研鴻巣伸業務、本社で行う業務を広く担当する基幹職や、スポーツクラブでの指導、運営を主に行うスポーツクラブ事業の専任職、新事業であるリハビリ特化型デイサービスにおける機能訓練、運動指導を行う機能訓練指導員(理学療法士あるいは作業療法士の資格が必要)、運動指導員が募集されています。

②野村不動産ライフ&スポーツ株式会社

暗闇フィットネスのサービスを提供するスポーツジム「メガロス」を中心に、スポーツジム事業を広く展開する野村不動産ライフ&スポーツ株式会社では総合職を募集していますが、その職種は複数あります。店舗運営を主に対応するサービスセクション、トレーニングやレッスンを担当するフィットネスセクション、それぞれの種目を専門的に担当するテニスセクション、スイミングセクション、子どもに特化したスクールセクションがあり自分の希望に合った職種に応募することができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はスポーツジム業界の最新の動向や採用の状況をご紹介しました。

すでにスポーツジム業界を志している人にとってもそうではない人にとっても、少しでも参考になれば幸いです。

本サイトでは、インターンシップやスポーツ業界に関するコラムを多数公開しています。ぜひそちらも併せてご覧ください。

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