河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑162 / カッテにしやがれ!

2024年06月03日 | 菜園日誌

カラスに全滅にされた落花生の種の蒔き直し。
小さなトンネルを作って防鳥ネットで囲ったうえに、雨除けと保温のためのビニール。
これだけ頑丈にすればカラスも手が出せまい。
朝早くにビニールをめくって風通しを良くしてやる。
家に帰って朝食して、再び畑へ行く。
トンネルの辺りから二羽のカラスが飛び立つ。
まさかと思って見ると、やられた!

ええ? ここから口ばしを突っ込んだの? と疑うほどの隙間しかない。
一羽がネットを持ち上げ、もう一羽が首を突っ込んで取り出したとしか考えられない。
なんともエゲツナイカラスの学習能力!
人間虐待!
こうなりゃ最後の手段!
家に帰って食パンを一枚取って来る。
小さく切って、竹櫛に刺して、ハイどうぞ!
君たちには、もうかなわないから仲よくしよう!
中生(なかて)の玉ネギを抜いて乾かしておいて家に帰った。

昼食終えて、畑に行くと、14本のうちの9本が食べられて、5本残っている。
食べきれなかったのかと、5本をそのまま残して家に帰る。
4時頃、乾かした玉ネギを収穫するために畑へ。
残しておいた5本の食パンはそのまんま……。
ということは、食べきれなかったのではなく、痛かったのだ。
「グゥワーァア! タケグシでクチの中を突かれた! 動物ギャクタイでウッタエたるゾ!」

虐待ではなく、悪いことをすれば痛い目に遭うというキョウイクなのだ!
どれだけ学習したかを試すために、もう一度、竹櫛の食パンを設置しておいてやる!
サービスに畑も綺麗に飾っておいてやるから……!
CD板50枚が、朝日にキラキラと光り輝く中で、ゆっくり朝食を食べるがいい!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

畑161 / 楽しみの種を蒔く

2024年05月31日 | 菜園日誌

例年なら、この時期はのんびりとしているのだが、落花生の苗200株全滅(前の記事)から、何かと仕事が増えて二週間休みなし。
今日は、午前中に草抜きして、昼から小雨模様なので、やっとのんびり。

白菜一玉800円から、ようやく価格が安くなってきた。
そんな時期になって、ようやく我が家の白菜が食べごろに。
これから、せっせと食べていかないと、この時期の白菜はすぐに花芽が出てくる(とう立ち)。
だいたいにおいて、この時期、白菜はあまり食べないから、半分は友人にあげている。

一方、こっちは、わざととう立ちさせた玉ネギ。
普通なら、失敗作を人に見せたくないので引き抜いてしまう。
だから、一度玉ネギの花を見たことがないので放ったらかしにしておいた。
ネギ坊主のような花を咲かすのは想像できたが、1メートルほどの高さになるのは意外だ。
ついてだから、種を自家採種してやろうと思っている。

こちらは今年初めて植えた台湾芋。正式名は大薯(だいじょ)。
自然薯、つまりは山芋の一種。
熱帯地方の山芋で、日本には台湾から沖縄、九州に伝わった。
長芋より粘りが強くて味も濃厚だが、寒さに弱く、種芋の冬越しが難しいので本州ではあまり栽培されていない。
岡山の友人から五個もらって、四個が冬を越してくれた。
自家採種した玉ネギの苗を定植する11月頃が収穫期。
今年の秋の楽しみの一つだ。
なんとも鮮やかな緑の葉で、収穫したものから種芋を多めに採って冬越しさせ、家のプランターに植えて緑のカーテンを作ってやろう。
来年の夏の楽しみである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

畑160 / 遂に8K88作戦!

2024年05月24日 | 菜園日誌

落花生の発芽が悪く、根を傷めまいと、発芽前に200株を定植するという、苦肉の策の九二九作戦(畑159 )。
いつものように畝の左右にカラスの嫌がる防鳥糸を張る。
自然相手の農作業は、人間の意思ではどうにもならないことが起こる。
しかし、その都度、創意工夫して苦難を乗り越えて来た。
それが、農耕民族であった日本人の勤勉、緻密さ、信頼感」、専門性などの世界に誇れる日本人の魅力になってきた。
農民根性が大和魂になってきたのだ。

次の日、いくつかは青々とした本葉を出しているはずだと、朝、意気揚々と畑へ。
玉砕!
やられた。
全滅!
カラスに……!
引っこ抜いて豆の部分だけが食われている。
防鳥糸が効かない!
大和魂がくじけてくる。
写真を撮ろうにも落花生の姿は無いし、撮る気力も無い。
ナミダすら出無い!

五種類を植えているので、残った種を数えて、本数を組み直して蒔き直し。
昼から防鳥ネットを買ってきて、周りをすべて囲った。
天井はすでにネットを張っているから、これで入る隙間は有るまい。
だが、人間も、どこから入ればいいのだ……?

防鳥ネットを買いに行った際に、サツマイモの種茎が安く売られていたので、思わず買ってしまった。
一昨年に、ヌートリアに全滅にされていたので去年は植えなかった。
しかし、こうなりゃ、本土決戦の一人総炎の玉だ!
ヤケノヤンパチ、8K88作戦!
懲りずにやってしまうのが、日本人の悪いクセだと知りつつも……。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

畑159 / 九二九作戦発令!

2024年05月22日 | 菜園日誌

5月8日に落花生を100個ほどビニールポットに種蒔きして今日で14日目。
7~10日で発芽して出そろう予定が、本葉が出たのは一割ほど。
一気に定植するのは辛どいので、日にち差をつけて一週間後に植えた100個は沈黙したまま。
落花生は発芽に加湿を嫌うので水やりしなくとも発芽したが、二週間で発芽しないと、さすがにカラッカラ。
そこで一発勝負の水やりをしたが、どうも芳しくない。
胚軸(双葉の下の茎)と一本の本根は出ているはずだが、地温が上がらないために細い根が張ってくれななんで? こんなん初めて!
一日の気温を1時間ごと測定気した気温を平均したものが平均気温。
単純にいえば、最低気温と最高気温を+して2で÷ればいい。
温暖化だ、夏日だと囃されているが、この時期は大陸からの冷気も入ってきて最低気温が低い。
そこへきて、雨や曇りが多いと地温が上がらない。
だから、一日の平均気温は一度低い日が続いた。

良い根がでているのもあるし、そうでないのもある。
ぱしーっと、いい苗が出来ると気持ちが良いが、今年の落花生には無理がある。
このまま落花生の苗がそろうのを待っていると、今の良い苗もダメになってしまう。
日露戦争で乃木希典(のぎまれすけ)将軍が、旅順の二〇三高地を攻略した作戦に出るしかない。
本葉も出ない苗を150株も一気に植える「九二九作戦」。
戦嫌いが苦肉(クニク)の策に出る。
思いは。君死に給ふことなかれ!

あゝをとうとよ、君を泣く
君死にたまふことなかれ
末に生れし君なれば
親のなさけはまさりしも
親は刃(やいば)をにぎらせて
人を殺せとをしへしや
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや
(与謝野晶子より)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

畑158 / アレする!

2024年05月21日 | 菜園日誌

朝6時に目が覚めて畑へ。
落花生はというと10個ほど本葉を出している。
まあええかと少しだけ納得して、あとはひたすら草抜き。
一昨日に雨が降って、今日あたりが抜きやすい。
8時過ぎに家に帰って朝食。
もう一度畑へ行こうと玄関に出て、ふと思い出した。
そうだアレをしなければ。

春先に、家の近くの道路の脇でアレを見つけた。
なかなか綺麗な花をつけている。
調べてみるとアリアケスミレらしい。
5月になったら種を採取して、庭に蒔いてやろうと決めていた。
見に行くと、すでに種を飛ばしているのもある。
だが、大半の実はまだ下を向いている。
実が上を向いているのが成熟している証拠。
ばかーっと三つに割れて種を遠くへ飛ばす準備をしているやつだ。
そいつを見つけて封筒に入れておく。
今日中に割れて、一粒で30個ぐらいの種が採れる。
割れるのを待っている間、どうしよう?
そうだ、アレもしなければ!

畑へ行ってアレを採ってくる。
イチジクの孫生え(ひこばえ=根元から出る不定枝)。
ふだんなら、余分な栄養がいかないように切り取って捨てるのだが、これを挿し木にする。
春先に去年できた枝を切って挿し木にするのが一般的だが、春に出た木化する前の緑色の枝でも可能だとインターネットでみた【緑枝挿し】。
ペットボトルを切って水を入れた中に五本を入れる。
四、五日すれば根が出てくるという。
噓か真か……まあ、一本でも成功すればしめたものだ。

夕方、スミレの種を蒔いた場所で記念写真!
五日後、根が出て、芽が出て、落花生の本葉も出そろっているか……。
楽しみ、楽しみ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする