文字も人を表す | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。



2024/5/13


雲ひとつない空




オリーブ畑の向こう側の、お隣さん。家の前の小道は、舗装されてない道路で、車が駆け抜けるたびに、晴れた日は、砂埃が舞う。だからかどうかは知らないけれど、壁のあちこちに、「ゆっくり走れ!」の看板が貼られている。しかも、赤い文字で。その、殺気だった文字に、ああなんか、触らんでおこう…といつも思うのだ。書かれた文字の字質でその人の性格を占う…と言うのがあるけれど、そういえば、イタリアにもそういうのがあったような気がする。文字といえば、長年メルカートで働いていた時、ポップや値段表などの書き込みは、私の役目であった。もとより、文字を書くことは好きだから、喜んでその役目を受けていたけれど、元同僚のルーマニア人の姉ちゃんが、ある時、「私にだって書ける」と豪語し、出来上がったポップ、英文字で書かれた「Sandwiches」の文字が、やけに怒ったような文字で、笑ってしまったことがある。「この『sandwiches』、なんか怖いねぇ。ちょっと、怒ってない?」と言うと、「いいのよ、これで…」と言ったから放っておいたけれど、後からおやびんに、「お前が書け!」と怒られた。綺麗なお姉ちゃんだったから、その文字がひどく残念に思えたのは否めない。まあ、性格は激しかったので、文字通りといえば文字通りなのだけれど。そんなことを懐かしく思い出しながら、「名は体を表す」と言うけれど、文字も人を表すなぁ…と思ったのだった。






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