自然治癒力研究所のブログ

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心と体の癒しのブログです。

■重曹とは

重曹とは、炭酸水素ナトリウムを99%以上含むナトリウムの炭酸水素塩のことを指します。

別名重炭酸ナトリウムや重炭酸ソーダともいわれ、総称として「重曹」と呼ばれています。

においはなく、常温時には白色の粉末状となっています。炭酸水素塩でもあることから、味は塩味に近いです。
重曹は天然鉱物から精製されたり、電気分解によって作るソルベー法でも作られます。

重曹は医療用、食用、工業用の3つに分類されて、掃除用として使われるのは工業用の重曹で、食用には工業用の重曹は安全性の面で用いず食用の重曹を使います。

料理にベーキングパウダーが使われますが、これは水分でも膨張するように、重曹に酸性剤や遮断剤を加えたものですので、純粋な重曹ではないので注意してください。

 

 

■重曹が持つ効果

重曹は弱アルカリ性の性質を持つので、酸性のものを中和する働きがあります。

酸性の油汚れや皮脂の汚れ、焦げ付きなどの汚れを落とす効果はもちろん、生ごみや靴の臭いなど、酸性の臭いを消すことも可能です。

 

重曹には過剰な胃酸分泌を抑える効果もあるため、胸やけや吐き気、胃痛や胃のむかつきを抑える効果もあります。

そのため、飲み過ぎによる二日酔いにも効果があります。

コップ1杯(約200cc)の水に重曹を小さじ1杯入れて飲みます。

吐き気や食欲不振、下痢など二日酔いの症状がひどい場合は、1日3~4回に分けて服用するといいでしょう。

 

重曹水から発生する炭酸ガスは腸を刺激して活動を促す働きがあります。

そのため、便秘の解消が期待できます。

 

重曹水を飲んで発生する炭酸ガスにより血液中の二酸化炭素が増加すると、酸素を運ぶために血流が良くなります。

そのため血行促進によって基礎代謝が上がり、カロリー消費量が増えることで、痩せやすい体になります。

 

重曹は炭酸水素ナトリウムのため、水に溶かすとナトリウムイオンと重炭酸イオンに変わる特徴があります。

重炭酸イオンはアルカリ性でマイナスの性質を持つイオンになります。

そのため、疲労の原因となる体内の水素イオンと結合して汗や尿と一緒に体外に排泄することで、疲労回復効果も期待できます。

 

重曹は「弱アルカリ性」の性質があり、弱アルカリ性という性質はお肌の皮脂などのたんぱく質汚れを落としてくれる作用があります。

また重曹には、消臭剤としての効果もあると言われています。

そのため重曹を入浴剤にしたお風呂に浸かることで、汗臭や体臭などの対策も期待できます。

ただし、重曹は弱アルカリ性のため、人によっては慣れないうちから大量に使用すると、お肌にトラブルを招く恐れがあります。

重曹を入れたお湯に毎日浸かることで、お肌に必要な皮脂まで落としてしまう恐れがあります。

そのため週に1から2回の入浴にしておきましょう。

 

この他に重曹の効能として

    •    尿酸排泄の促進

    •    痛風発作の予防

    •    アシドーシスの改善

    •    胃炎の症状の改善

    •    胃炎の制酸作用

    •    胃潰瘍の症状の改善

    •    胃潰瘍の制酸作用

    •    胃下垂症の症状の改善

    •    胃下垂症の制酸作用

    •    胃酸過多症の症状の改善

    •    胃酸過多症の制酸作用

    •    急性胃炎の症状の改善

    •    急性胃炎の制酸作用

    •    十二指腸潰瘍の症状の改善

    •    十二指腸潰瘍の制酸作用

    •    上気道炎の粘液溶解

    •    上気道炎の補助療法

    •    上部消化管機能異常の症状の改善

    •    上部消化管機能異常の制酸作用

    •    神経性食思不振の症状の改善

    •    神経性食思不振の制酸作用

    •    慢性胃炎の症状の改善

    •    慢性胃炎の制酸作用

    •    薬剤性胃炎の症状の改善

    •    薬剤性胃炎の制酸作用

 

但し次の方は注意

禁止

    ◦    高ナトリウム血症

    ◦    ナトリウム摂取制限

    ◦    浮腫

    ◦    ヘキサミン投与中

    ◦    妊娠高血圧症候群

    ◦    妊婦・産婦

    

慎重投与

    ◦    重篤な消化性潰瘍

    ◦    心機能障害

    ◦    腎障害

    ◦    肺機能障害

    ◦    低クロル性アルカローシス等の電解質失調

 

 

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■クエン酸とは

クエン酸とは、柑橘類や梅干し、パイナップルなどに含まれている「酸味のある弱酸性の成分」であり 食品、医薬品、化粧品、雑貨などの、さまざまな分野で使われています。

 

 

■クエン酸回路

食事から取り入れた糖分(グルコース)は、腸管を経由して体内に吸収され、やがて細胞内に取り込まれます。

 

細胞内に取り込まれたグルコースは、呼吸によって解糖系(グルコースの分解)が行われます。ここでも若干のエネルギーが生まれますが、その際にピルビン酸という有機物が生じます。

 

このピルビン酸は、細胞内にある「ミトコンドリア」内のマトリックス(細胞内膜の内部)に移行し、ここでクエン酸回路と呼ばれる代謝反応の材料に使われます。

 

細胞内にあるミトコンドリアによって、「ピルビン酸」から「活性酢酸」が作られ、次に「クエン酸」を作り出します。その後次々と連鎖反応がおこり、いくつかの有機物に変換された後に、やがてクエン酸に戻るといったプロセスが生まれます。

ミトコンドリアの内部では、このような「クエン酸回路」の代謝反応の過程で、水を材料にして水素や二酸化炭素を排出すると共に、エネルギーを蓄える物質(ATP:アデノシン三リン酸)を生産する事が出来ます。

 

食物から摂取したクエン酸は、ミトコンドリアのマトリックスに直接関与し、クエン酸回路の効率を上げるといった、直接的な効果は無いとされています。 しかし、あらゆる代謝反応を通じて、クエン酸回路に間接的に良い影響を与えている可能性が考えられています。

 

つまり、クエン酸を摂取する事で、体内の他の代謝反応に関与し、クエン酸回路全体の働きに良い影響を与えているのかもしれません。

 

 

■クエン酸抗菌作用

クエン酸には抗菌作用があるとされています。その理由は、クエン酸の高Phによって、細菌の表面に「負の電荷」が増える為、クエン酸との結合が強まる事で細菌が弱体化し、抗菌作用が発生する為とされています。

 

具体的には、細菌の表面に存在する二価金属が、クエン酸などのキレート作用(金属イオンと結合する性質)により、細菌を覆う細胞膜が不安定になり、生存率が下がる事で、抗菌効果が高まるとされています。

 

■クエン酸抗炎症作用

クエン酸がどのようにして身体が受ける酸化ストレスや、炎症反応を軽減しているのかを研究したマウス実験があります。

ここではエンドトキシン(細菌が生み出す毒素)に侵されたマウスを対象に、クエン酸を投与する事での実験が行われました。

 

エンドトキシンとは、大腸菌、サルモネラ菌、赤痢菌など「グラム陰性菌」から生み出される毒素であり、その細菌の死後も「より強力になって産出される毒」であり、人体へも感染症や炎症などの問題を引き起こします。 

その為、エンドトキシンに侵されると、脳や肝臓に「酸化ストレス」が引き起こされ、細胞に損傷を与える「脂質過酸化反応」が生じます。

 

エンドトキシンの毒素に侵されたマウスに、クエン酸を投与したところ、エンドトキシンによる「酸化ストレス」と「脂質過酸化反応」が軽減されている事が分かりました。

また、エンドトキシンによって受ける「肝臓の損傷」や「DNAの断片化」といった問題も抑制されている事が示されました。

 

これらの結果は、クエン酸がエンドトキシンによって引き起こされる「酸化ストレスによるダメージ」や「炎症反応」を抑制出来る可能性を示しています。

 

ただし、クエン酸の過剰摂取は逆効果となる結果も示されましたので、その点を注意する必要もあるようです。

 

■クエン酸の植物活性化効果

農作物が受けるストレスは、気温や天候、土壌の栄養不足、重金属汚染、塩害などがあります。

こういった厳しい環境下でも作物の成長や収量を向上させる可能性がある成分として、クエン酸やクエン酸塩が注目されています。

クエン酸を植物に使う事で、光合成の効率アップ、活性酸素の減少、細胞内の水分バランスの調整、植物の抗酸化防御システムなどの活性化が見られたとされています。

 

また、土壌中にある有害な金属イオンにおいても、クエン酸によるキレート効果(金属イオンと結合する性質)により金属ストレスを和らげる効果がみられたとされており、植物に対するクエン酸の良い影響が示されました。

 

■クエン酸の疲労回復効果

エン酸は疲労のもととなる乳酸を分解することで、効果を発揮します。

運動をしたあとに身体が疲れている時は、体内に乳酸がたまっている状況が予想できます。

そういった時にクエン酸は体内の乳酸成分の分解や新陳代謝を助けてくれる働きがあります。

 

■クエン酸の胃腸の働きを整え効果

クエン酸は胃液や唾液の分泌量を増やすため、胃腸の働きを整える効果もあるとされています。

さらに、クエン酸によって分泌が促された唾液には、活性酸素を除去する働きがあるため、活性酸素の増加によって発症リスクが高まる病気の抑制にもつながるでしょう。

 

■クエン酸のミネラル吸収サポート効果

クエン酸はマグネシウムやカルシウム、鉄などのミネラルの吸収をサポートします。

ミネラルは人体において重要な成分で、不足するとさまざまな不調が体に現れますが、体内では作ることができません。食品で補う必要があるので、効率良く摂取できるよう、ミネラルを含む食品とともにクエン酸を摂るとよいでしょう。

 

■クエン酸の効能

        ・疲労回復を助ける

        ・血糖値が上がるのを抑制する

        ・胃腸の働きを整える

        ・便秘や下痢を解消する

        ・活性酸素を取り除く

        ・マグネシウムやカルシウム、鉄の吸収を助ける

        ・食欲を増進させる

        ・尿量を増やす

        ・殺菌する

        ・においを抑える

        ・植物を活性化する  

 

 

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バターとマーガリンは同じようなものと思っている方が多いと思いますが、全くの別物です。

 

バター

・乳脂肪分80.0%以上
・脂肪は牛乳の脂肪分だけ
・牛乳からクリームを分け、撹拌し、乳脂肪を凝集させる製法

 

マーガリン

・植物油脂含有率80.0%以上
・マーガリン類は植物性の脂肪(コーン油、菜種油、大豆油等)からできていている。
・植物性脂肪に水素を添加し、固体状に硬化させ、乳成分やビタミンA、乳化剤などを添加して混ぜ合わせる製法

 

 

油の主成分である脂肪酸は、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2つに分類されています。体に有益な不飽和脂肪酸には、体内で生成できない必須脂肪酸が含まれています。
もともと植物油というのは常温で液体です。
これは、植物油に融点の低い不飽和脂肪酸が多く含まれるからです。
同じ油でも植物性の脂肪が常温で固体であるものは、飽和脂肪酸を多く含んでいるからです。
ところが、マーガリンは植物油であるにもかかわらず固まっています。
なぜマーガリンが常温下でも固まっているのかというと、水素を添加し、不飽和脂肪酸を飽和脂肪酸に人工的に変化させているからなのです。

そのため、バターと違って、マーガリンには、トランス脂肪酸が含まれています。

トランスというのは、シス型、トランス型というのを高校の化学などでお聞きになった方も多いかもしれませんが、化学式が同じでも、立体的な形が違う物をいいます。

 

具体的には、シス型は、「同じ側に」という意味で、脂肪酸の場合には水素原子が炭素の二重結合をはさんで同じ側についていることを表しています。

トランス型とは、「はすかいに」という意味で、脂肪酸の場合では水素原子が炭素間の二重結合をはさんでそれぞれ反対側についていることを表しています。

 

自然界に存在する不飽和脂肪酸はシス型がほとんどです。
トランス脂肪酸は、もともと自然界にはあまり存在しない成分で、牛などの反芻動物で、胃の中の微生物の働きによって、トランス脂肪酸が作られます。
それによって牛乳や乳製品の中には微量のトランス脂肪酸が天然にも含まれていますが、マーガリンは全てがトランス脂肪酸で構成されています。

 

このトランス脂肪酸を過剰に摂取してしまうと、LDL(悪玉)コレステロールを上昇させる代わりに、HDL(善玉)コレステロールを低下させることが知られています。
このことから、WHO(世界保健機関)は、トランス脂肪酸の摂取量を一日あたりの総エネルギー摂取量の1%未満に抑えるように警告しています。

 

 

表にあるように、ショートニングはマーガリンよりもトランス脂肪酸が多く含まれています。

ショートニングは、マーガリンに含まれる油脂が約80%なのに対し、ほぼ100%油脂でできています。

ショートニングを使った食品は、クッキー、ケーキ、パン、スナック菓子、アイスクリームなどの身近に多く食品に使われていますので、これも取り過ぎに注意が必要です。

 

しかし、最近では水素を添加しない製造方法でトランス脂肪酸の低いマーガリンができていますので、全てのマーガリンが悪いわけではないですが、消費者が見分けるのは難しいですね。

 

 

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高コレステロール血症患者の数は年々増加し、 

コレステロール低下剤のメバロチンの売り上げは伸びています。

 

コレステロールとは体内で合成される脂質で、 細胞膜、脳の情報伝達物質、性ホルモン、副豎皮質ホルモンなどの材料となる、 体にとって絶対に必要なものです。

 

 

コレステロールは乳児の脳の成長に欠かせません。

日本卵業協会の報告によると、現在の粉ミルクにはコレステロールが配合されています。

 

コレステロールが最も多い場所は脳で、 体内の4分の1が脳に集中しています。

コレステロール値が低いと脳の働きが鈍くな» 気分が萎えやすくなります。

 

コレステロール値が高い人は、知的レヴェルが高い傾向にあります。

 

ストレスに対抗するステロイドホルモンも、 コレステロールが材料になります。

コレステロール値が低いと、 ストレスに対処できなくなり、 脳内物質が減少する事で、鬱や精神不安を引き起こしています。

 

総コレステロール値が高い方が、長生きをするという調査報告が沢山あります。 

総コレステロール値が240~260/dlが、 最も死亡率が低いそうです。

 

40~70歳の調査では、癌による死亡率は、総コレステロール値が160未満で最も多く、240以上で最も少ないという結果が出ています。

 

コレステロール値が高い方がNK細胞が活性化します。 

NK細胞は癌の発症や増加を抑える免疫細胞です。 

総コレステロール値が高い方が栄養状態が良いので、 癌治療の効果が出やすい傾向にあります。

 

一般的な血液検査の項目の中には、LDL悪玉コレステロールとHDL善玉コレステロールの、 二つのコレステロールの項目があります。

 

それぞれの基準値は、LDL悪玉コレステロールが70以上140未満(mg/dL) HDL善玉コレステロールが40以上95未満(mg/dL) とされています。

 

コレステロールの値が高いという事は、あまり脳梗塞や心筋梗塞とは直結しません。

指標としているのは、LDL悪玉コレステロールとHDL善玉コレステロールの比になります。 

つまり、LH比というものが適正かどうかという事が非常に重要になります。

 

コレステロールで本当にチェックしなければならないのは、コレステロールそのものの高さではなく、LDL悪玉コレステロールとHDL善玉コレステロールの比率です。

 

実は、コレステロールそのものは、悪玉も善玉も同じで一種類しかありません。

悪玉のコレステロールというのは主に肝臓で生成され、血管を通じて全身に運ばれるコレステロールの事です。 

運ばれたコレステロールは細胞やホルモンの材料となる、 重要な役割を担っています。

 

一方、善玉コレステロールは細胞やホルモンの材料に使われずに、 肝臓に戻っていくコレステロールの事です。

 

• HDL善玉コレステロール=> 全身から肝臓に戻るコレステロール

• LDL悪玉コレステロール=>肝臓から全身に行くコレステロール

 

つまり、コレステロールは元は同じものでありながら、 役割の違いによって悪玉と善玉と呼ばれているのです。

 

どちらも健康維持には不可欠な役割を担っているのですが、 近年、この二つのバランスであるLH比が高くなると、 血管に問題が起こりやすい事が分かってきたのです。

 

LH比とは、LDL悪玉コレステロール値を、HDL善玉コレステロール値で割った数値の事です。

2.0以下が基準値で、それ以上は動脈硬化を起こしやすくなり、2.5以上になると心筋梗塞などのリスクが急増すると言われています。

 

LDL悪玉コレステロールとHDL善玉コレステロールが、基準値内に入っているという事で安心しない方がいいと思います。

LH比が基準値にないと血管の病気になりやすいという事になります。

 

つまり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす大きな要因は、コレステロール値の高さではなく、LH比の高さにあったのです。

 

LH比というのは最近注目されてきた値です。

というのはLDL悪玉コレステロールが基準範囲内でも、心筋梗塞を起こす人がいるという事でLH比が重要視されるようになりました。 

現在、血液検査表にはLH比が載っている所が多いです。

まだ、LH比が載っていなくて説明もないという病院もあります。

 

通常、血液検査表には総コレステロールという項目があります。 

一般的に、総コレステロール値は、LDL悪玉コレステロール+ HDL善玉コレステロール+中性脂肪の20% という計算で導き出されます。

 

これは体全体の血中コレステロールのおよその量を表す数字です。 

一般的にコレステロール値が高いという場合、総コレステロール値が高いという場合が多く、その基準値は140以上220未満(mg/dL)。

しかし、この総コレステロール値を下げ過ぎると問題が起こります。

 

2014年4月から健康診断や人間ドックなどで、 コレステロール正常値の上限が大幅に引き上げられ、 コレステロールの重要性や、 単独の基準値での危険性より、I-ータルのバランスが大切と伝えられるようになりまレた。

単純に総コレステロールが高いだけで、 薬で下げる必要がないという事です。

 

2015年に厚生労働省はコレステロールが多い食品を食べても血中のコレステロール値には影響はないとして 食事摂取基準からコレステロールの 

上限値を撤廃しました。

 

局血圧、局血糖、局コレスアロールは、 悪玉三兄弟と呼ばれています。

 

血圧が多少高くても問題ありませんが、 低血圧になると歩けなくなります。

 

血糖が多少高くても問題ありませんが、 低血糖になると歩けなくなります。

 

ところがコレステロールだけは誤解されていて、低ければ低いほどいいと思われている節があるのですが、 コレステロール値を下げ過ぎてしまうと脳出血になります。 

コレステロールは細胞膜の材料なので、コレステロール値が低いと血管が脆くなります。 

脳出血は高血圧が原因と思われがちですが、 血管が脆い事で脳出血のリスクが上がります。

 

コレステロールは免疫力を上げる材料になるので、 コレステロール値を下げ過ぎてしまうと、風邪や肺炎などの感染症に罹りやすくなります。

 

コレステロール値は鬱病と密接に関係しています。 

コレステロール値を下げ過ぎると鬱病になります。

長期的には認知症も関係してくると思います。

 

実はコレステロールはヴィタミンDの原料にもなってきますので、低コレステロールは逆に骨粗鬆症になりやすいというデータもあります。

 

血管の病気を予防する上で注意しなければいけないのは、コレステロール値の高さではなく、LH比の高さです。 

このLH比を2.0以下にする事で、動脈硬化のリスクを下げる事ができます。

 

コレステロールを多く含む食品を沢山摂ると、必ずLDL悪玉コレステロール値は上がるというのは間違いです。

 

人間は食べたすべての食材をそのまま吸収せず小腸で栄養素を吸収する時に、余分なものは排泄するという素晴らしいメカニズムがあります。

 

私たちの体の中にある悪玉コレステロールのうち、およそ7~8割は肝臓で生成されるものです。

食事から吸収されるコレステロールは残りの2~3割です。

つまり、コレステロールの多い食品を摂ったとレても、悪玉コレステロール値への影響は基本的には2~3割分だけでなのです。

 

特に家族性と言われる遺伝性の高コレステロール血症の人は、食事とは関係なく、人体が3分の2のコレステロールを作るので、食事制限してもほとんど結果に結び付きません。

 

実際、日本人の半分以上がコレステロールを含む食品を摂取しても、 LDL悪玉コレステロール値が上がらないとの報告もあるのです。

 

仮にコレステロールが高くても動脈硬化を起こすのはLDL悪玉コレステロ ールが酸化した場合で、それはヴィタミンA、C、巳やCoQlOなどの摂取で、防ぐ事ができます。

 

逆に注意するべきなのは、コレステロールを含んでいなくても、肝臓で悪玉コレステロールを生成するのを促進してしまう食品です。 

それが飽和脂肪酸です。

 

飽和脂肪酸とは、一般的に溶ける温度が高く、常温では固体の脂の事。 摂り過ぎると、動脈硬化を起こしやすくなると言われているのですが、実はこの脂は肝臓で作り出されるコレステロールの材料になっているのです。

 

厚生労働省の発表によると、飽和脂肪酸を含み、コレステロール値を上げる食品は、 脂身の多い肉、チョコレート、卵黄、即席麺、 ポテトチップス、バター、チーズなどです。

 

代表的なのが脂身の多い肉です。

脂身には飽和脂肪酸がたっぷり含まれています。

バターやチーズなどの乳脂肪分にも飽和脂肪酸が多く、 コレステロールを増やします。

その他、即席麺、ポテトチップス、チョコレートなどにも、 飽和脂肪酸が沢山含まれています。 

 

飽和脂肪酸を多く含む食品を沢山摂ると、コレステロールを含む食品を摂るよりも、LDL悪玉コレステロール値が上がりやすくなります。

 

コレステロールを多く含む食品を沢山食べたからといって、 すべての人のコレステロール値が上がる訳ではありません。

それよりも飽和脂肪酸を含む食品の摂取を控える事か大切です。

 

糖質制限すると、肝臓に負担がかからないので、HDL善玉コレステロールの合成が促進されます。

さらにLDL悪玉コレステロール値も下がっていくので、 LH比は改善されます。

 

LDL悪玉コレステロール値を下げ、LH比を改善するには、モズク、ブロッコリー、大豆製品、青魚などを積極的に摂る事が効果的です。

 

モズクのヌルヌル成分は、アルギン酸という水溶性食物繊維の一種です。 

実はこのアルギン酸は、腸の中でコレステロールを包み、コレステロールが体に吸収されるのを抑える働きがあります。

海藻に多く含まれるアルギン酸は、昆布、鹿尾菜、若布などでも同じような効果が期待できるんだそうです。

 

ブロッコリーやキヤベツに含まれる天然アミノ酸SMCSは、LDL悪玉コレステロールを分解して排出する酵素の働きを促します。

 

豆腐や納豆などの大豆製品に含まれるサポニンには、LDL悪玉コレステロールを分解する働きがあると言われ、鰺や鰯などの青魚に含まれる不飽和脂肪酸は、LDL悪玉コレステロールを減らす働きがあると言われています。

 

HDL善玉コレステロールを簡単に増やせる運動があります。

それはインターバル速歩です。

まずは、ややきつい速歩きで3分間、その後、ゆっくり歩き3分間で体力を回復。

これが1セットです。

これを1日に5セット、1週間に4日行えば効果があります。

 

本人がややきついと感じる運動を3ケ月~5ケ月くらいやって頂くと、HDL善玉コレステロールが上がってきます。

ややきつい運動をすると、肝臓での代謝が高まって、HDL善玉コレステロールを沢山産生すると考えられています。

 

ややきつい速歩きをすると有酸素運動になり、 肝臓での脂肪の代謝が上がると共に、HDL善玉コレステロールの生成も活発になり、その量が増えるんだそうです。

 

インターバル速歩で重要なのは速歩きの部分です。

ずっと速歩きでもよいのですが、それでは疲れてしまうため、 速歩きとゆっくり歩きを交互に行います。

 

1週間あたりの速歩の時間が合計60分以上になれば、効果が表れてくると考えられます。

インターバル速歩は時間に捉われず分けて行っても構いません。 

例えば、通勤時に3分間だけ速歩き、帰り道も3分間だけ速歩きという方法でも大丈夫です。

とにかく、1週間で速歩きの合計が60分になればいいのです。

 

このインターバル速歩は、速歩きの時にポイントがあります。 

なるべく腕を強く振って足を大きく踏み出すようにしましょう。 

この時、大切なのが足を必ず踵から地面に着けるようにする事です。 

こうすると、第二の心臓と言われるふくらはぎに刺激を与えられ、 血行が良くなるんだそうです。

 

有酸素運動は脂肪をエネルギーとして使います。

有酸素運動をすると中性脂肪が分解されて、脂肪の代謝が活発になります。

そうすると、酵素も活性化されて、HDL善玉コレステロールが盛んに作られるという事になります。

 

 

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おくむらメモリークリニック・奥村歩医師の話。

日本人は不安遺伝子を有する人が多い民族です。

調査によると、不安遺伝子と称されるS型遺伝子を保有するのは日本人で8割に達するのに対し、米国人は約4割、南アフリカ人は3割弱程度となっています。

 

 

なぜ日本人は不安遺伝子を多く持っているのでしょう? 

原因の一つとして、世界でも有数の災害大国であることが関係しているといわれます。

不安遺伝子は生存していくための大きな武器となりますが、同時にこの日本人気質は、脳に大きな負担をかけてしまいます。

不安は、脳をとても疲れさせるファクターなのです。

そして長年にわたって「脳過労」が続くことは、認知症の大きなリスクになります。

 

経済協力開発機構(OECD)の統計によると、日本の人口1000人あたりの認知症患者数は26.7人(2021年)で世界ワースト1位。

 

私は「もの忘れ外来」を中心に診療している脳神経外科医です。

当時、受診される方は、ほとんどがアルツハイマー型認知症の高齢者でした。

ところがこの10年、働き盛りの受診者が急増しています。

 

最近では65歳未満の受診者が、全体の半分をも占めるようになってきました。

本来なら認知症になるのは、まだ先のはず。

この年齢の方々の、記憶力・判断力・コミュニケーション力の低下は、「脳過労」が原因となっているケースが圧倒的に多いのです。

 

この10年といえば、日本人にとっても「不安な時代」だったと言えるでしょう。

コロナ禍、地球温暖化を背景にした猛暑や災害、ウクライナ戦争、中東の紛争、異常な犯罪、円安・物価高、政治不信…。そうした情報もスマホを通じて次々と手元に届く社会となりました。

スマホは仕事でも家庭でも、なくてはならない存在となっています。

いつの間にか、不安を増やす原因になっていないでしょうか? 

「だらだらスマホ」「ながらスマホ」が、私たちの不安遺伝子を過剰に刺激して「脳の健康」を脅かしてしまうことがあるのです。

 

「もの忘れ外来」の受診者にはスマホの使い過ぎが原因となり、脳の働きが低下している方が増えています。

過度なスマホの使用によって脳に膨大な情報が入り続け、脳の前頭葉が疲れ過ぎてしまいます。

そのため情報処理がうまくいかなくなります。

スマホが引き起こす「脳過労」によって、認知症と似た症状が出ることがあります。

その状態が、いわゆる「スマホ認知症」です。

 

脳の情報処理は、「仕入れる」「整理整頓する」「取り出す」の三つの過程で成り立っています。

スマホから膨大な情報が入り続けると、脳の前頭葉が疲れて、整理整頓が追いつきません。

その結果、脳がごみ屋敷の状態になります。

そのため、重要な情報が必要な時に取り出せなくなってしまうのです。

 

その症状は「人や物の名前が出てこない」「漢字が書けない」といった単純なものだけではありません。

仕事や家事など、さまざまな作業の能率が著しく低下します。

コミュニケーション力も低下します。

適切な言葉が出てこなくなる、相手に自分の気持ちが伝えられない。

そして、いつの間にか、自分らしさがなくなってしまう―。

 

スマホ認知症とは、スマホの使い過ぎに警鐘を鳴らす目的で提唱した概念です。

正式な病名ではありません。

スマホ認知症と「うつ状態」を比べてみると、どちらも脳機能の状態は似ています。

60歳未満でうつ病に罹患すると60歳以降の認知症の発症率が3.76倍に上がったというオランダの研究結果があります。

中高年期のスマホ認知症は、老後、認知症になるリスクを高めます。

 

スマホ認知症では睡眠負債を合併しているケースが多いことが注目されます。

自覚のない毎日1~2時間程度の睡眠不足がジワジワと積み重さなり、心身の健康を崩してしまうのが睡眠負債です。

睡眠負債は、私たちの生活に悪影響を及ぼし、脳のパフォーマンを極端に低下させます。

睡眠負債は認知症の大きなリスクです。

 

最近、アルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβが、睡眠中に「水洗い」されていることが発見されました。

水洗いをしている水とは、脳脊髄液のことです。

昼は適度に運動して、夜は熟睡することが、認知症予防の要といえるでしょう。

ところがスマホ依存症の日本人は、オレキシンレベルが上がって睡眠負債に陥っているため、アミロイドβが掃除できていません。

そのため認知症のリスクが高まるのです。

脳の健康のために、スマホの使い方にも慎重になってください。「だらだらスマホ」は「脳の暴飲暴食」みたいなものです。

 

 

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