今日は、長い一日だった。
朝からホテルの契約、夕方からそのホテルの運営引継ぎで、
今、北関東の某所から帰ってきた。
今回は、売主もこちらも、仲介さんもプロ。
分かっている者同士だから信頼関係があり、話も早い。
すべてがスムーズに進んだ。
プロ同士がそれなりの時間を共有すると、売ホテルの話になる。
ホテルの売主は、いきなり売却を決めるわけではない。
まず、売却を検討する事情があり、時間とともにそれが強くなり、
売却を決断する。
買い手としては、いい物件であれば早い段階で情報を得たい。
売却を検討すると、収益が落ち込むことがほとんどだから
運営する側にとっては、それなりの状況で始めたほうがラクだ。
売り手にとっても、それなりの価格で売れたほうがいい。
さて、そんな中でいくつかの案件が話に出た。
狭い業界だから、どのホテルを誰が持っているか、くらいは分かるし
元気がある会社、元気がない会社、もなんとなく分かる。
では、伸びる会社、衰退する会社は、何が違うのか。
伸びる会社は、経営者に好奇心と冒険心がある。
新しいことをやろうとする前向きな姿勢があり、チャレンジしている。
衰退する会社は、その逆。
チャレンジしないし、リスクに敏感過ぎて何もしない。
現状維持を目指しているが、できていない。
創業社長が生きているうちはいい。
そもそもチャレンジする気持ちがなければ、起業しないから
創業者が社長でいるうちは、前向きさがある。
問題は、経営を引き継いだ後に起きる。
引き継ぐ場合、３パターンが考えられる。
１、子どもに引き継ぐ
２、売却して別の経営者に引き継ぐ
３、社員・番頭に引き継ぐ
それぞれに傾向がある。
「１、子どもに引き継ぐ」
大吉が凶かが早期に分かれる。
優秀な後継ぎであれば、スタート時点から資産があるのだから
スピード感を持って成長できる。
ダメ息子の場合、社員が離れ、あっという間にダメになる。
「２、別の経営者に引き継ぐ」
これが一番成功率が高い。
すでに結果を出しているのだから、勝ちパターンを知っている。
ただし、この方法では子どもに事業を残すというのではなく
売却した金を残すことになるから、そこをどう考えるか、だ。
「３、社員・番頭に引き継ぐ」
ジワジワと衰退していくことが多い。
そもそも起業創業に向いていないから社員をやっていたわけだ。
そういうタイプの人が引き継いでも発展しない。
もし引き継ぐなら、若くてパワーがある人がいい。
これって、政治家を見るとよく分かるのではないか。
１、叩き上げの政治家
２、秘書上がりの政治家
３、世襲議員
叩き上げは、道を切り拓いただけの何かがある。
野心や思いがパワーになる。
秘書上がりの年長者は、選挙に勝つ細かいことはわかるが
政治家が本来やるべき「世の中をどうしたい」という思いが薄い。
そのせいか、大物政治家が少ない。
世襲は、大吉か凶か。
それなりの教育を受け、若い頃から覚悟があるからか、それなりになる可能性がある。
しかし、ダメ息子が世襲すると、どうにもならない。
経営者やその会社と見ていると「やる人によって、こうも違うんだな」と思うことがある。
で、僕は？
いやいや、、その話はやめておこう。
事業に現状維持なんてない。
チャレンジする気持ちがなくなったら、引退だな。
とりあえずは、バンバン行こう。
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