ラパリムスの適応追加にともない、顆粒が薬価収載されました
4月17日にラパリムス顆粒0.2%が薬価収載されました。これは、ラパリムスに以下の疾患の適応が追加されたことにともなうものです。適応の追加は1月でしたが、情報を追えていませんでした。なかなか接することが少ないと思われますが、記載しておきます。【効能・効果追加】(下線部) 〈ラパリムス錠1mg〉 リンパ脈管筋腫症 下記の難治性脈管腫瘍及び難治性脈管奇形 リンパ管腫(リンパ管奇形)、リンパ管腫症、ゴーハム病、リンパ管拡張症 血管内皮腫、房状血管腫 静脈奇形、青色ゴムまり様母斑症候群 混合型脈管奇形、クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群 〈ラパリムス顆粒0.2%〉 下記の難治性脈管腫瘍及び難治性脈管奇形 リンパ管腫(リンパ管奇形)、リンパ管腫症、ゴーハム病、リンパ管拡張症 血管内皮腫、房状血管腫 静脈奇形、青色ゴムまり様母斑症候群 混合型脈管奇形、クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群 【用法・用量】〈リンパ脈管筋腫症〉・ラパリムス錠1mg通常、成人にはシロリムスとして2mgを1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1日1回4mgを超えないこと。〈難治性脈管腫瘍及び難治性脈管奇形〉・ラパリムス錠1mg通常、シロリムスとして、体表面積が1.0m2以上の場合は2mg、1.0m2未満の場合は1mgを開始用量とし、1日1回経口投与する。以後は、血中トラフ濃度や患者の状態により投与量を調節するが、1日1回4mgを超えないこと。・ラパリムス顆粒0.2%通常、シロリムスとして、体表面積が1.0m2以上の場合は2mg、0.6m2以上1.0m2未満の場合は1mgを開始用量とし、1日1回経口投与する。以後は、血中トラフ濃度や患者の状態により投与量を調節するが、1日1回4mgを超えないこと。体表面積が0.6m2未満の場合は、月齢に応じて開始用量を下記のとおりとし、1日1回経口投与する。以後は、血中トラフ濃度や患者の状態により投与量を調節するが、下記の最大用量を超えないこと。 月齢 1日あたり開始用量(最大1mgまで) 1日あたり最大用量(最大4mgまで) 3ヵ月未満 0.02mg/kg 0.08mg/kg 3ヵ月以上6ヵ月未満 0.04mg/kg 0.16mg/kg 6ヵ月以上12ヵ月未満 0.06mg/kg 0.24mg/kg 12ヵ月以上 0.08mg/kg 0.32mg/kg 【用法・用量に関連する注意】・錠剤と顆粒剤は生物学的に同等ではない。顆粒剤では、錠剤と比較して定常状態の血中トラフ濃度が1.23倍高かった。剤形の切替えに際しては、血中濃度の変動に注意し、切替えから1~2週間後の血中トラフ濃度を確認すること。※ラパリムスの錠剤と液剤(国内未承認)は食事の影響を受けますが、顆粒については記載がありませんでした。※用法・用量には力価(成分量)での表示しかないので、g数の計算には要注意です。【適用上の注意】〈顆粒〉・分包する場合、冷暗所へ保存するよう指導すること。【取扱い上の注意】〈顆粒〉・ボトル包装品は防湿のため調剤後必ず密栓すること。・ボトル開封後は6箇月以降の安定性は確認されていない。※貯包は室温。【包装】〈顆粒〉25g[瓶](脱酸素剤入り)1本25gの瓶包装なので、普通に分包することになります。ただ、分包したら、冷暗所(冷蔵庫)で保管するよう伝える必要があります。開封後のボトル自体は、室温で問題ないですが、しっかり密栓する必要があります。開封後6ヵ月以降は使えなくなるので、薬局泣かせですね(苦笑)。***********************************************2021年8月に発売されました「服薬指導のエッセンス改訂第4版」ですが2023年8月に売り切れました。本当に、皆さんのおかげです。ありがとうございます。ただ今、改訂版の作成に取り組んでいます。まだ具体的なことは公表できませんが、お待ちください。なお、この度、初めて原稿を依頼され、「新薬情報オフライン」の書籍作成に参加させていただきました。今後もよろしくお願いします。新薬情報オフライン 新薬の特徴がよくわかる! 既存薬との比較と服薬指導のポイントAmazon(アマゾン)3,080〜6,160円${EVENT_LABEL_01_TEXT}新薬情報オフライン 新薬の特徴がよくわかる! 既存薬との比較と服薬指導 [ 木元貴祥 ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}日頃の小ネタはツイッターを参照して下さい。ツイッター:https://twitter.com/nao_z_3***********************************************